風情溢れる老舗宿。奈良・洞川温泉「宿 花屋徳兵衛」で心に贅沢を


2018.09.24

トラベルjp 旅行ガイド

奈良へ旅行と言うと、誰もがイメージするのは大仏様のいる東大寺や野生の鹿がたくさんいる奈良公園ですよね。東大寺や奈良公園があるのは奈良県の北部であり、奈良県の南部は山に覆われ、秘境とすら言われる程豊かな自然が広がっています。
そんな奈良県南部の天川村には、古くから行者や旅人を癒してきた洞川温泉があります。自然豊かな洞川温泉で最も古くからある「宿 花屋徳兵衛」であなたも癒されてみませんか?
創業500年の老舗宿
世界遺産にも登録されている「霊峰大峯山」。古くから参詣する行者さんをおもてなししてきた奈良県天川村にある洞川温泉。
その中でも「宿 花屋徳兵衛」は創業500年と最も古い老舗宿で、日本情緒あふれる洞川温泉街のランドマーク的な宿でもあります。地元吉野の木々を使った木造建築の建物と特徴的な縁側は、まるでタイムスリップしてきたかのような懐かしさを感じます。
宿に到着すると旅の重い荷物をさっと預かってくれたり、乾いた喉を縁側でいただくウェルカムドリンクで潤したりと、旅人へのさりげなくも温かいおもてなしが心をほっこりとさせてくれます。
館内には、和風の老舗宿にはちょっと珍しい薪ストーブの置かれたJAZZの流れる談話室があります。
どうしても部屋かお風呂で過ごすことが多くなりがちな温泉宿での滞在ですが、花屋徳兵衛の談話室ではここで寛ぐ宿泊者の姿を良く見掛けます。こだわりのオーディオから流れるJAZZをBGMに、本を読んだり、湯上りに休憩したり、のんびりと思い思いの時間を過ごすことが出来るスペースです。
開放感たっぷりの「天空の間」でゆったりとした時間を
花屋徳兵衛の客室は全8室。すべてがゆっくりとくつろげる和室になっています。
限定2室の「天空の間」は、広々とした12帖の和室に部屋付き温泉風呂、トイレ、洗面、デッキが付いた極上のやすらぎのお部屋。家族水入らずで、またご夫婦やカップルでゆったりと贅沢に過ごすことができます。
館内最上部に位置する天空の間は、窓の外の開放感ある眺めも贅沢。デッキのロッキングチェアに腰掛け、周囲に広がる山々を眺めていると、それだけで日々の疲れが吹き飛んでしまいそう!
更に部屋いっぱいに窓を開けると、部屋とデッキがつながり開放感アップ。部屋にいながら鳥のさえずりや心地良い風を感じることができます。
部屋付きの温泉風呂は清潔感あふれる造りとなっており、気兼ねなく何度でも温泉に入ることができます。
洗面台に使われている信楽焼の器がアクセントとなり、和モダンな心地良い空間になっています。
お風呂に鬼!?後鬼の湯・前鬼の湯は24時間入浴可能
窓を開け放つと半露天風呂になる「後鬼の湯」。こじんまりとした浴場から見えるお庭は、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色と季節ごとにその表情を変えます。美人の湯ともいわれる温泉は24時間入浴可能。滞在中好きなタイミングで入浴できるのは嬉しいですね!
2017年春にリニューアルした「前鬼の湯」も24時間入浴可能。こちらはモダンなデザインでスッキリとしたお風呂になっています。
その他に温泉貸切風呂「是空の湯」(50分2,000円、事前予約)もあるので家族でも温泉が楽しめます。
「後鬼の湯」「前鬼の湯」にはそれぞれ違う鬼の像があります。ではなぜ鬼がいるのでしょうか?
今から1300年も昔。
大峯山の開祖である役行者の弟子に、赤鬼と青鬼の夫婦鬼がいました。夫の赤鬼は役行者の前を歩き道を切り開いたので「前鬼」と、妻の青鬼は役行者の後について水や食べ物を持って歩いたので「後鬼」と呼ばれるようになりました。そして後鬼はその後、大峯山のふもとの洞川に住み着き、末永く行者のお世話をしたのだそう。
行者さんや旅人の癒しの湯として受け継がれてきた温泉に「後鬼」「前鬼」の名をつけ鬼の像があるのは、今も昔も変わらず宿泊者の癒しでありたいと願う宿の想いが込められているのでしょうね。
縁側のある風景が絵になる!古き良き日本を味わおう
最近では少なくなりつつある、日本の伝統的な建築空間である縁側。花屋徳兵衛でも、そして洞川温泉全体でもこの縁側が風景のポイントとなっています。
また縁側には内と外とを繋げる役割があり、温泉街と温泉宿を結び付け、洞川温泉全体を一体感のある心地良い空間にしてくれるのです。実際に縁側に座ってみると、ほっと心が落ち着くのが分かります。
日が落ち縁側に吊られている提灯に明かりが灯り、客室から漏れた明かりが街に広がると、昼間とはまた違った幻想的な温泉街に表情を変えます。
宿の中はもちろん、外観も楽しめるだなんて一石二鳥ですね!
温泉に入ったあとは、この縁側で涼むのもまた一興。縁側に座り冷たいビールをクッと飲めば、一際美味しく感じられること間違いなし!
普段は味わえない贅沢を、花屋徳兵衛の縁側で味わってみて下さい。
素材が光る!地のものをふんだんに使った料理に舌鼓
地元の旬の食材を生かし丁寧に作られた料理は、味付けも量もちょうど良いと好評。
春は山菜、夏は渓谷の美しい水で育った川魚、秋は豊かな山の幸、冬は名水で作った湯豆腐やぼたん鍋。季節により変わる料理は何度も訪れたくなる楽しみのひとつです。
特に地元洞川温泉の名物となっている「名水豆腐」を使った湯豆腐や冷奴は、洞川温泉らしさを感じることのできる料理。洞川で湧き出ている名水を使ったお豆腐は、とてもなめらかな口当たりでペロリと食べられます。
宿泊プランの中には「名水湯豆腐付き会席プラン」や「名水冷奴付き会席プラン」もあるので、是非お豆腐をいただくプランで宿泊してみてはいかがでしょうか? 

read-more
洞川(どろがわ)温泉☆後鬼の湯・宿 花屋徳兵衛
place
奈良県吉野郡天川村洞川217
phone
0747640878
すべて表示arrow

この記事を含むまとめ記事はこちら