大阪・泉州路に秋の訪れを告げる勇壮「岸和田だんじり祭」


2018.08.22

LINEトラベルjp 旅行ガイド

江戸時代中期から始まり約300年の歴史を持つ泉州「岸和田だんじり祭」は、大阪・岸和田市内の9つの地区で毎年9月と10月の2回に分けて開催されています。そのうち9月開催の岸和田地区・春木地区のだんじり祭は全国的に有名で、「試験曳き」を含めると近年は約50万人もの見物客で賑わいます。今回は、泉州路に秋の訪れを告げる風物詩ともなっている9月開催の「岸和田だんじり祭」のみどころをご紹介します。
岸和田だんじり祭のベストスポット南海本線「岸和田駅」前
2018年9月の「岸和田だんじり祭」の祭礼曳行日程は、「試験曳き」が9月2日(日)と9月14日(金)の2日間。曳行時間は14時~16時までです。本祭にあたる「宵宮」と「本宮」は9月15日(土)と9月16日(日)の2日間で、だんじりの曳行時間は宵宮が6時~22時まで、本宮が9時~22時まで。
「岸和田地区22町」のだんじりを見物するスポットはいろいろありますが、やはりベストスポットは、南海本線「岸和田駅」前。アーケードの駅前商店街を駆け抜けてくるだんじりの“やりまわし”を正面から見ることができます。
しかし、それだけに大変混雑必至。混雑を避けて、ゆっくり見たいという方は「蛸地蔵駅」から海側へ徒歩で約10分の疎開道や、春木だんじり祭が見物できる「春木駅」周辺をおすすめします。
だんじりの重さは約4トンで、実際は人や鳴り物などが搭載されるのでもっと重いといわれています。またやりまわし時には、だんじりの約2倍の幅が必要です。ですから、曳行中のだんじりに近づいたり、「危険・立入禁止」と書かれたロープの内側に入らないようルール・マナーを守って見物しましょう。
だんじりには、前梃子、後梃子と呼ばれる舵取り梃子があり、やりまわしの際に指示を伝えるのが、大屋根に乗った大工方。小屋根の左右にも一人ずつ乗っています。ほかに交代要員が数人います。
有料の観覧席もある「カンカン場」
さらに岸和田だんじり祭のもうひとつの有名な見物場所が、大阪臨海線の「大北町」交差点ならびに「岸和田港」交差点の通称「カンカン場」です。岸和田駅から海側に徒歩で約10分ほどで行くことができます。ここでも豪快なやりまわしを見ることができます。
「カンカン場」のいいところは、近くに「岸和田カンカンベイサイドモール」という大きな商業施設があってトイレや休憩に利用できるということです。またカンカン場には“生協スタンド”“カンカンスタンド”という有料観覧席も設けられています。勇壮なやりまわしを特等席からゆっくりと見たいという方におすすめです。料金や利用時間など詳しくは関連MEMOをご覧下さい。
岸和田だんじり祭では、各町の纏(まとい)にも注目してみましょう。纏はだんじりに先駆けてやってくるので、纏を見るだけで次はどこのだんじりがやってくるのか知ることができます。写真は「南町」の纏です。ちなみに南町のだんじりのやりまわしの際には、綱元が地面に倒れてだんじりを操作し、南町特有の光景となっています。
だんじりと岸和田城天守閣をカッコよく撮りたい
つづいて岸和田のシンボル「岸和田城天守閣」とだんじりをカッコよく撮ることのできるスポットをご紹介します。日時は毎年の「本宮」の岸城神社への「宮入り」の時で、2018年は9月16日(日)になります。岸和田城内にある岸城神社へは、9時30分~11時30分過ぎまで合計15台のだんじりが宮入りします。
岸城神社前まで行ってしまうと岸和田城が死角になってしまうので、撮影ポイントは岸和田城の二の丸庭園からお堀沿いに進んだ岸和田高校前までの間。写真は二の丸庭園から少し南へ下った「本町」の町並みを俯瞰できる小公園から撮ったものです。ここは意外と穴場でカメラマンも少ないおすすめの撮影スポットです。
宮入りの際のフォトスポットでは、「がんこ岸和田五風荘」前もおすすめです。宮入りでは順番待ちのため、だんじりが完全に停止することも多く、落ち着いて岸和田城天守閣とのツーショットを狙うことができます。ただし、がんこ岸和田五風荘前では、店の敷地内に立ち入らないように注意しましょう。
だんじりが宮入りする岸城神社は、岸和田だんじり祭発祥の宮、縁結びの宮としても知られています。だんじりの宮入りの見物後に、ぜひお参りしましょう。
同日開催の「春木だんじり祭」も見てみたい
岸和田だんじり祭と同日開催される春木地区12町の「春木だんじり祭」の見物には、南海本線春木駅の利用が便利です。春木だんじり祭のベストスポットは、春木駅から徒歩約3分の商業施設ラパーク岸和田前。ここでは、左折するだんじりの迫力満点のやりまわしを見ることができます。
ラパーク岸和田も、岸和田カンカンベイサイドモールと同じく、トイレや休憩に使えるのでとても便利です。
春木だんじり祭のほかの見物場所としては、春木駅から海側に徒歩約3分ほどの府道堺阪南線の春木北、または春木若松町交差点付近。ラパーク岸和田ほどの混雑がなく、のんびりと見たいという方におすすめです。
さらに、春木若松町交差点から海側に歩いて紀州街道に抜けるルートは、春木地区のだんじりの曳行ルートになっています。12台のだんじりが6台ずつ、和歌山方面と大阪方面に分かれて曳行され、岸和田地区では見ることのできない路上ですれ違うシーンを見ることができます。2台のだんじりが、慎重にすれ違う様子は壮観です。
幻想的な「灯入れ曳行」も楽しみたい
宵宮と本宮の両日、19時~22時まではだんじりの約200個の提灯に灯が入る「灯入れ曳行」があります。写真は南海本線「蛸地蔵駅」から海側へ徒歩約10分ほどの距離にある疎開道で、灯入れ曳行の準備をする大工町のだんじりです。
疎開道では「浜七町」のだんじりすべてに灯が入る光景を見ることができて、とても幻想的です。ズラリと並んだ様子は壮観です。
灯入れ曳行は日中と違ってゆっくりとだんじりが進むため、とても雅な感じがします。昼間とは違った美しいだんじり祭の夜を存分に楽しみましょう。
さらに岸和田だんじり祭をもっと詳しく知りたいと思ったならば、岸和田城の近くにある「岸和田だんじり会館」がおすすめです。たんじり祭期間中ももちろん開館しています。岸和田最古のだんじりの展示をはじめ、最新のビジュアル映像と音響で日本一の岸和田だんじり祭そのものが体感できます。
各町の意匠を凝らした法被の展示や、だんじりの大屋根に乗るという体験もできます。あわせて訪れるとより深く岸和田だんじり祭を知ることができておすすめですよ。 

岸和田だんじり祭り
place
大阪府岸和田市岸城町
phone
0724220686
no image

この記事を含むまとめ記事はこちら