源泉特化の宿!長野県上田市・鹿教湯温泉「ふぢや旅館」


2017.08.18

LINEトラベルjp 旅行ガイド

昔、信濃国は丸子での出来事。一人の信心深い猟師が手負いの鹿を追っていた。ところがその鹿は文殊菩薩の化身で、日頃の信仰心に応える形で猟師を湯が湧く場所へと導き、そこで正体を明かし温泉を授けた。これが鹿が教えた湯、鹿教湯温泉(長野県上田市)の始まり。平安時代には湯の存在が知られ、同市の別所、角間、霊泉寺に並ぶ歴史を誇る。この古湯を存分に掛け流すのが「ふぢや旅館」で、温泉を主眼に置く旅をするのに最適だ。
鹿教湯温泉で源泉にこだわるなら「ふぢや旅館」がベスト!
上田市と松本市を隔てる三才山の東側に湧く鹿教湯温泉は、近くの大塩温泉、霊泉寺温泉と併せて丸子温泉郷に属し、国民保養温泉地の指定を受けている。温泉街には神の世界へ続くと伝わる屋根付きの五台橋が架かり、このすぐ側で江戸末期~明治初期より「ふぢや旅館」は歴史を刻んできた。
こぢんまりとした外観だが、奥に4階建ての宿泊棟があり、渓谷を見下ろしている(上記写真の本館は宿泊不可)。売りはずばり「源泉」で加温・加水・循環・入浴剤・消毒一切無しの実に理想的な湯使いを実現。とにかく湯質が高いうえ、一人旅、立ち寄り入浴(500円、2017年7月現在)も受け入れており、とても利用しやすいのもグー。
源泉は部屋のポット、ユニットバスにも!
客室(エアコンなし)は内村川の渓谷を望む部屋と、料金が抑えられた西側の部屋に分かれ、どちらも眺望良し。朝7時になると川向こうの文殊堂より、目覚まし代わりの鐘の音が聞こえてくる。
さて、「ふぢや旅館」の飲泉可能な湯は風呂場以外でも活用されていて、部屋に置いてあるポットの中身は源泉。これでお茶を入れてもエグ味やクセは出ず、また飲泉効果を期待してそのまま飲むのもありだ。他、館内の洗面台や一部客室についたユニットバスにも源泉が通っている。
これぞ「ふぢや」品質!どの浴槽も完全無欠な源泉掛け流し!
渓谷に面した3箇所の浴場は、何れも文句のつけ様がない純然たる源泉掛け流し。その内、大浴場は混浴なので、入浴マナーを守って湯浴みすることを心がけよう。混浴が苦手な女性の方も、女性専用浴室があるのでご安心を。
上記写真の大浴場では、オーバーフローした大量の湯が床面を覆っていて、湯量豊富な「ふぢや旅館」ならではの光景と言える。現に洗い場のシャワーから出るのも温泉だ。そして湯船の底と縁を繋ぐ穴(女性専用浴室、露天風呂でも確認できる)によって、浴槽下部に溜まった古い湯を排出しており、湯の鮮度もハナマル。程良い湯加減の広い方に浸かったら、熱めの小さな上がり湯で仕上げるとバッチリ。
大浴場奥側に位置するこの湯口、何に見えるだろうか?あるところでは馬と言われ、またあるところでは牛と言われている。答えは鹿で、元は角があったのだが、とれては付け、とれては付けを繰り返し、途中で修復を諦めた結果、今の謎生物が誕生した。
そして、コップがかかっているのを見れば分かる通り、注ぐ無色透明の湯は飲泉可。析出物で白い髭を生やしたような湯口の見た目の濃さとは裏腹に、味は塩味だけの非常に素直なもので、香りもしない。主な効能は整腸作用とのこと、お試しあれ。なお、源泉はペットボトル等の空き容器があれば持ち帰りOK(宿のご厚意なので節度を守って利用しよう)。
こちらは露天風呂で宿泊者専用。時間帯によって男性専用、女性専用、混浴に切り替わる。特筆すべきは扇形の湯船で、注ぐ湯の鮮度が他と比べて更に高く、すくってみると仄かにタマゴの香りが広がる。
食事の煮炊も源泉で
宿では米を炊くときのみならず、幅広く料理に源泉を使用。いわゆる「ふぢや旅館」流隠し味といったところだろう。野菜・果物・原木シイタケなどは鹿教湯温泉周辺の物で揃え、加えて全体のバランスや湯治での滞在者を考慮して、魚介類を提供することもある。 

ふぢや旅館
place
長野県上田市鹿教湯温泉1373
phone
0268442204
no image

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