精霊たちをお迎えしよう!京都の夏の風物詩「六道まいり」


2017.07.24

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お盆の時期は先祖の霊たちがあの世から帰って来るとされ、全国各地でさまざまな行事がとりおこなわれます。とりわけ、京都にはお盆の前にお寺にお参りし、精霊たちをお迎えするという風習が残されています。「六道まいり」です。今回は京都・六波羅地区でとりおこなわれる「六道まいり」のしきたりとその関連スポットをご紹介しましょう。
8月7日から10日にかけてとりおこなわれる「六道まいり」
「六道まいり」(ろくどうまいり)とは、お盆の時期に帰って来るとされる先祖の霊や精霊たちをお迎えする行事。「お精霊さん迎え」(おしょうらいさんむかえ)とも呼ばれており、毎年8月7日から10日にかけてとりおこなわれます。
「六道まいり」の舞台となるのは、東山区六波羅地区に点在する複数の寺院。その代表的な寺院である六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)の門前には、六道まいりの期間中、ご覧のような横断幕も貼られています。「六道まいり」を拝観・体験するには、まず六道珍皇寺を目指しましょう。
六波羅地区から東側一帯はかつて「鳥辺山」(とりべの)と呼ばれる一大葬送地でした。「六波羅」の名前自体がそもそも「髑髏原」(どくろはら)がなまったものであるとのこと。実際、写真のように、あの世とこの世との境界を示す「六道之辻」の石標も建てられており、鳥辺山に葬られた精霊たちは六波羅地区を通ってこの世に戻って来るとされています。六波羅地区で六道まいりがおこなわれるのには、こういう背景があったわけですね。
高野槇を求めた後は「迎え鐘」をつこう!六道まいりのしきたり(その1)
では、六道まいりのしきたりをお教えしましょう。今回、おもに紹介するのは六道珍皇寺の六道まいりですが、そのやり方は他の寺院でも変わりません。
まずは高野槇を求めましょう。古来、精霊は槇の葉に乗ってあの世から戻って来るとされており、その意味でも高野槇は六道まいりに欠かせないアイテム。高野槇は六道珍皇寺の参道両側に並ぶ花屋で販売されています。
高野槇を求めた後は本堂に向かいましょう。本堂前にはお寺の関係者が多数控えており、ここで「水塔婆」(みずとうば)に先祖の戒名などを書いてもらいます。
水塔婆をいただいた後は、写真のように、「迎え鐘」をつきます。「迎え鐘」は、その名のとおり、精霊たちを迎える合図となる鐘。鐘楼から出ている紐を引くと鐘が鳴る仕組みとなっています。
水塔婆を浄め、お祓いしよう!六道まいりのしきたり(その2)
迎え鐘をついた後は水塔婆を線香で浄めます。線香の煙のなかを泳ぐように動かすのがコツです。
その後、線香台の裏手にあるお地蔵さまの前で水回向をおこないます。水回向とは、塔婆を水で浄めること。ご覧のように、水に濡らした高野槙で水塔婆を綺麗に浄めます。これで六道まいりはおしまいです。
『壇林皇后九想図』は必見!西福寺や六波羅蜜寺の六道まいり
せっかくですから、六道珍皇寺以外のお寺の六道まいりも拝観しましょう。写真は六道の辻のかたわらに位置する西福寺の迎え鐘。西福寺では、六道まいりの期間中、さまざまな寺宝も特別に公開されています。なかでも、亡くなった壇林皇后が腐敗し、白骨化していく過程を9つの絵によって表した『壇林皇后九想図』(九相図)は必見。六道まいりにふさわしい絵画に衝撃を受ける方も多いのではないでしょうか。
こちらは空也上人像や国宝・十一面観音菩薩立像などを安置する寺院として知られる六波羅蜜寺の六道まいり。それぞれの興味関心に従って、六道まいりをとりおこなう寺院を選んでみるのも一計ですよ。
幽霊が買い求めた!?六道まいりの記念にふさわしい「幽霊子育飴」
六道まいりで六波羅地区を訪れた際は、是非、写真のお店をのぞいてみて下さい。写真のお店は上で紹介した西福寺の向かいに位置していますが、良く見ると、「幽霊子育飴」という文字が目に入って来るではないですか!そう、こちらの「みなとや幽霊子育飴本舗」では、なんと「幽霊子育飴」なるものが販売されているのです。
写真はその幽霊子育飴。その由来は、かつて幽霊がみなとやに飴を買いに来ていたというエピソードにちなんでいます。幽霊は墓のなかで生まれた我が子のために夜な夜な飴を買い求めていたのでした。いわゆる「飴買い幽霊」の話は全国各地に残されていますが、六道まいりの本場であるからこそ、当店の幽霊子育飴には生々しいほどのリアリティが感じられませんか? 

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六道珍皇寺
place
京都府京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町595
phone
0755614129
opening-hour
9:00-16:00

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