僧侶と巡るロータスロード!奈良・薬師寺~唐招提寺~喜光寺~西大寺


2018.07.20

LINEトラベルjp 旅行ガイド

初夏(6月上旬~8月中旬頃)、奈良市・西ノ京の薬師寺~唐招提寺~喜光寺を結ぶ歴史の道は、古刹に咲く蓮を巡る「ロータスロード」と呼ばれます。平成30年からは新たに西大寺も加わりました。中でもお勧めは、奈良市観光協会主催の人気企画「僧侶と巡るロータスロード」(平成30年は7月29日開催)。「四ヶ寺共通拝観券」、各寺院の「ロータスロード限定ご朱印」授与、僧侶の面白いガイド・法話と盛り沢山のツアーです。
「僧侶と巡るロータスロードウォーキングツアー」の魅力と限定ご朱印
仏都・奈良らしい極楽浄土ような世界を味わえる、蓮を巡る道「ロータスロード」。
ロータスロードが結ぶ四ヶ寺(薬師寺・唐招提寺・喜光寺・西大寺)のうち、薬師寺(法相宗大本山)・唐招提寺(律宗総本山)は、1998年に古都奈良の文化財の一部として、ユネスコにより世界遺産登録されたのでご存じの方も多い事でしょう。
喜光寺は、法相宗別格本山。薬師寺が管理しており、奈良県下でも「蓮の寺」として、また行基菩薩入寂の寺として有名です。平成30年から新たに加わった西大寺は、真言律宗総本山。聖武天皇が東大寺を創建したのに対し、娘の称徳女帝の勅願で平城京西側に建立されました。鎌倉時代時に興正菩薩叡尊上人により再興され、毎年春秋二回に行われる大茶盛式でも知られています。
ロータスロードの魅力は、四ヶ寺それぞれ蓮の見せ方が異なること。眼前に広がる蓮と寺院が織りなす風景は、さながら極楽浄土のようです。
そのロータスロードを余すことなく満喫できるお勧めのツアーが、奈良市観光協会主催で毎年一日だけ限定開催される「僧侶と巡るロータスロードウォーキングツアー」※。四ヶ寺のそれぞれのお坊さんと一緒に、各寺院の魅力を味わえるのも人気の理由です。蓮は早朝に咲くため、朝からお坊さんと清々しい気分でウォーキングし、ツアー最後には法話も拝聴できるので、心身共にリフレッシュしましょう。
※「要予約」(定員40名まで)
毎年6月上旬~8月中旬の蓮の見頃シーズン、奈良市西ノ京エリアでは「ロータスロード特別ご朱印めぐり」(平成30年は6月15日~8月19日)が開催されます。
3600円の記念品付き「四ヶ寺共通拝観券」を購入して巡ると、各寺院で蓮にちなんだ「ロータスロード限定ご朱印」を授与して頂けるこのイベント。昨今のご朱印ブームもあって人気を博しています。(更にご朱印納経時に各寺院限定の散華※プレゼントも)
今回ご紹介する「僧侶と巡るロータスロードウォーキングツアー」(平成30年は7月29日開催)でも、この「四ヶ寺共通拝観券」が付いており、「ロータスロード限定ご朱印」も授与されます。ご朱印の墨書きは、すべて蓮にちなんだもの。ロータスロードの期間中しかお目に掛かる事はできないので、そういう意味ではとてもレアなご朱印です。
薬師寺  「瑠璃華」
唐招提寺 「蓮華花」
喜光寺  「七宝蓮」
西大寺  「鉢納麽」(ハンドマ)
※法会(ほうえ)で撒かれる蓮の花弁型の紙
※写真は平成29年のもの。そのため三ヶ寺のみ。
薬師寺からスタート!薬師寺のお坊さんといえば・・・
このツアーは、朝8時に近鉄西ノ京駅東口集合で薬師寺からスタート。
鵜野讃良皇女(後の持統天皇)の病気平癒のため、天武天皇の発願で造営された薬師寺。薬師寺の蓮は、日当たりの良い場所に蓮鉢があるのが特徴です。薬師寺のロータスロード担当僧侶・根来穆道(ねごろぼくどう)さんによると、20種類250鉢あり、鉢と鉢が密集しているので、蓮の背が高くなるとのこと。平成30年は、昨年落慶されたばかりの食堂(じきどう)前で鑑賞することができます。
薬師寺のお坊さんと言えば、”話術が巧みで面白い”ことで全国的に知られています。特に修学旅行生から大人気。ツアーでは、蓮の説明とともに境内も案内してくれるので、修学旅行気分で、ユーモア溢れるお坊さんのお話も楽しみましょう。
四ヶ寺すべて、御本尊の前で読経をして頂いてのご参拝ができるのもお坊さんと一緒のツアーならではです。
薬師寺の境内は広いので、あまり知られていないプチ情報を教えてくれるのもツアーの楽しみのひとつ。写真右は、頬に手を当てたその名も「あいたた地蔵」と呼ばれているお地蔵様です。何でもお参りすると歯に効く、虫歯の治療に効果ありなのだとか。境内のどこにあるかは、実際のツアーに参加してのお楽しみです。
鑑真和上ゆかりの蓮がある唐招提寺
戒律を授ける導師として聖武天皇から招かれ、苦難の末に唐から日本へ渡来した鑑真和上開基の唐招提寺。鑑真和上が唐から持ってきたもののリストには蓮(蓮根)がありました。その鑑真和上伝来の蓮は三種あり、境内で鑑賞することができます。
<鑑真和上ゆかりの品種>
●唐招提寺青蓮(青帯色・一重)
●奈良蓮(唐蓮)(ピンク色・半八重)
戒壇※前の池に伝わる
●唐招提寺蓮(赤・八重)
※戒律を授けるための場所
唐招提寺のロータスロード担当僧侶・石田太一さんが鑑真和上と蓮のつながりを詳しく説明してくれるのもこのツアーの魅力。写真の場所はご本坊。夏の時期だけ開放され鉢の蓮を鑑賞することができます。各蓮鉢に番号と品種名が記載されており、ご本坊入口に番号によってその品種がどのような特徴があるのか説明書きもありますので、あわせて確認してみて下さい。
唐招提寺の蓮の特徴は、蓮池と蓮鉢の両方で楽しめること。蓮池は鉢より開花時期が遅いので、例年、ツアー時期が見頃です。
行基さんゆかりの奈良の蓮寺!喜光寺
薬師寺・唐招提寺の蓮を鑑賞したら、少し離れた喜光寺と西大寺まで歴史の道(ロータスロード)をお坊さんと一緒にウォーキング。道中は奈良らしいのどかな風景が広がり、垂仁天皇陵(菅原伏見東陵)を左手側に見る事ができます。
ウォーキングツアーなので、必ず歩きやすい服装・靴でご参加を。奈良は盆地で蒸し暑いので必ず飲み物を持参して下さい。
喜光寺は東大寺大仏建立の勧進に尽力した行基の創建。奈良の人々が親しみを込めて「行基さん」と呼ぶ行基菩薩の布教の拠点であり、入寂した寺です。喜光寺のご本堂は、行基さんが東大寺大仏殿造営にあたり、この寺のご本堂を参考にしたという伝承から「試みの大仏殿」と呼ばれています。是非、「試みの大仏殿」を背景に蓮を撮影してみて下さい。
喜光寺は、「蓮の寺」と呼ばれるだけあって品種の多さが特徴です。平成7年から境内で蓮の花を育てており、約80種250鉢もの蓮が咲き誇ります。まるで極楽浄土を歩いているかのような蓮の花畑が広がり、珍しい蓮を沢山鑑賞できるのも喜光寺ならでは。
人頭蛇身の秘仏・宇賀神像(ロータスロード期間に御開帳)がおられる弁天堂の池では、睡蓮も咲いています。
また、福島とのご縁で東日本の被災地支援をしている副住職の高次喜勝さん(ロータスロード担当)が、東日本大震災後に福島県南相馬市で見つかった絶滅危惧種「ミズアオイ」を株分けしてもらい平成30年より栽培。様々な水生植物を楽しめる寺でもあります。
平成30年から新たにロータスロードに加わった西大寺
奈良時代、「東の東大寺」に対して「西の西大寺」と称された南都七大寺の西大寺。鎌倉時代の中興の祖・叡尊上人は、社会福祉事業に尽力し、興正菩薩の尊号を賜ったことでも知られています。
西大寺の蓮は、御本堂前の東塔跡(奈良時代の四角五重塔の基壇・礎石)を囲むように咲き誇ります。
ツアーの最後には、各寺院のロータスロード担当僧侶による法話を拝聴できます。蓮を巡りながら、法話で薬師寺は玄奘三蔵法師、唐招提寺は鑑真和上、喜光寺は行基菩薩とそれぞれの寺院にゆかりが深い名僧の生き様や各宗派の教えを学ぶことができるのもこのツアーの魅力。
ウォーキングツアーは西大寺で終了(14時30分終了予定)です。すぐ近くに近鉄大和西大寺駅があり、大阪方面、京都方面、奈良南部、近鉄奈良駅方面へとアクセスが良いので、直ぐには帰宅せず、のんびり他の奈良エリアを観光するのも良いでしょう。
お坊さんとお話をしてみたくても普段なかなか機会が無いという方、ツアーでは一緒にウォーキングしながらお話できますので、蓮と共に楽しんでみて下さい。
※写真は平成29年のもの 

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薬師寺
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4.0

490件の口コミ
place
奈良県奈良市西ノ京町457
phone
0742336001
opening-hour
8:30-17:00(受付16:30まで)
唐招提寺
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5.0

2件の口コミ
place
奈良県奈良市五条町13-46
phone
0742337900
opening-hour
8:30-17:00(最終受付16:30)
西大寺
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4.0

90件の口コミ
place
奈良県奈良市西大寺芝町1-1-5
phone
0742454700
opening-hour
[本堂]8:30-16:30

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