文化財の粋な小宿で上質ステイ!福島・飯坂温泉「なかむらや旅館」


2017.07.07

LINEトラベルjp 旅行ガイド

飯坂温泉(福島県福島市)は、福島の奥座敷として古くから知られる温泉地。その中心部に位置する「なかむらや旅館」は明治24年創業の老舗で、国登録有形文化財にも登録された名旅館。赤瓦と土蔵造りの白壁が目を引く外観をはじめ、現代では再現困難な建築意匠が随所に見られ、目と心を癒してくれます。
瀟洒な和レトロ風情、そして源泉100%かけ流しの美肌温泉が魅力の「なかむらや旅館」をご紹介します。
飯坂温泉は東北を代表する温泉地。土蔵造りの外観は重厚感に満ち溢れた建築
飯坂温泉は鳴子・秋保と共に“奥州三名湯”と呼ばれ、東北地方を代表する温泉地です。松尾芭蕉、正岡子規、与謝野晶子、ヘレン・ケラーなど多くの著名人もこの地を訪れました。またアクセスの良さも魅力的。車なら福島飯坂ICから15分ほど、東京駅からも新幹線利用なら二~三時間で到着します。
「なかむらや旅館」は飯坂温泉のほぼ中心部に位置する老舗旅館。創業は明治24年ですが、建物は江戸時代末期の建築。その後明治時代に増築されて現代に至ります。木造三階建ての土蔵造り(外壁を土としっくいで塗り固めた建築様式)で、小ぶりな建物ですが重厚感に満ち溢れています。
玄関をくぐった途端から感じられる上質なレトロ感。囲炉裏で寛ぐのもおすすめ。
写真は玄関。帳場格子(帳場の囲いに建てる低いついたて)、大福帳(繁盛を願って「福」が付けられた売買勘定の元帳)など、創業当初からの備品が大切に保存されています。歴史と風格を感じつつも、どこか懐かしさを覚える空間です。チェックインしたら囲炉裏を囲んで寛ぐのも、趣のある時間を過ごせて良いでしょう。
再現困難な建築意匠に目と心が潤う。
なかむらや旅館は国登録有形文化財の宿だけあって、現代では再現困難な建築意匠が、館内の至る所で見られます。写真はトイレの天井。折り上げ格天井(周囲を一段持ち上げる様に高くし、更に材木を格子状に組んだ天井)という、非常に格式の高い天井様式です。
写真は客室へ行く階段。勿論今時の新建材などは一切使われておらず、手作業で削られた天然の木材を使用。階段手摺の洋モダンな細工や調度品にも品格を感じます。この様に「なかむらや旅館」は、日本建築の魅力が凝縮した小さな博物館とさえ言え、目と心を潤わせてくれます。他の宿泊客の迷惑にならない程度に館内を探索してみるのもおすすめです。
宿泊は一日四組まで。客室は古き良き日本建築を好む方におすすめ。
宿泊は一日僅か四組まで。写真は二階にある客室です。三間続きの贅沢な造りの和室で、広い窓がある廊下に面し、部屋とは障子で仕切られています。明治時代の建築を極力そのまま残しているので、部屋にはトイレ・洗面は無く、廊下に出て共同のものを利用。機能性よりも、古き良き日本建築の風情を好む方におすすめします。
温泉は貸切風呂が二ヶ所。癖の無い単純温泉は、肌が潤う名湯!
温泉は大浴場が無く、二ヶ所ある貸切風呂を利用します。写真はそのうちの一つである“寛ぎの湯”。小ぶりの浴室ですが大きな窓に面し、明るく開放的な雰囲気です。
泉質はアルカリ性単純温泉。無色透明で癖の無い泉質ですが、水も熱も加えない源泉100%かけ流しで利用されています。成分量は少ないですが、三大美肌成分の一つとも言われる硫酸塩泉(芒硝泉)系統の泉質。浴後は肌が保湿され、温もり感も長時間持続する温泉です。
もう一つの貸切風呂は“與右衛門(よえもん)の湯”。平成5年に改築された共同浴場の「鯖湖湯」で、建替前に使われていた寒水石を再利用して造られた浴室です。寛ぎの湯と同じく、源泉100%かけ流しの温泉が、ここでも堪能出来ます。 

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飯坂温泉 なかや旅館
place
福島県福島市飯坂町湯沢25
phone
0245422582

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