日本一の大きな栗の木の下で~山形・大井沢の大栗


2017.06.24

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栗といえば、棘の殻に包まれた木の実で、美味で滋養がある代表的な秋の味覚。とても身近な存在の栗ですが、その大木を目にする機会は意外と少ないもの。ご紹介するのは、珍しい栗の巨木「大井沢の大栗」。有名な童謡「大きな栗の木の下で」の情景に相応しい、素晴らしく大きな栗の巨木。山形県の森林で、日本一の大きな栗の木の下で憩う一時をご案内します。
日本一の栗の巨木・大井沢の大栗
日本一の栗の巨木があるのは、山形県の中央部に位置する西川町。東北の名峰に囲まれた地域で、北に出羽三山の月山、南に朝日連峰の朝日岳が聳えています。月山の南麓、月山湖(寒河江ダム)の上流にある大井沢の集落。この集落の里山に大井沢の大栗は立っています。
大井沢の大栗は山形県の天然記念物。山野に自生する芝栗(または山栗)という、食用に改良された栽培品種の原種です。約8.5mという幹周りの数値は、栗では日本一(地上1.5mで計測された数値)。推定樹齢800年の老木ですが、広範囲に枝を茂らせ、大量の実を生らし、まだまだ元気が良い状態。力強く貫禄のある、素晴らしい立ち姿の巨木です。山中の傾斜地に立っていますが、根本は木道で囲まれているため、見学は快適です。
大井沢の大栗は全国的にも稀な栗の巨木
果実は食用として身近でも、意外と大木を目にする機会が少ない栗の木。幹の直径が1mを超える巨木は全国的にも稀とされ、その理由は生態に関係しています。
栗は生長に多くの日照が必要なため、比較的に日陰でも生長できる高木(スギ、ブナ、カシ、シイ、クスノキ等)より生存競争で劣ります。そして病害虫が発生しやすく、その被害で枯死することも。更に、材質が堅く腐食に強いため、建物の柱や鉄道路線の枕木として、大木が伐採されてきました。
全国に残っている栗の巨木は、人里で守られてきたものや、伐採を免れた山中の自生種がほとんど。過酷な生存競争を生き抜いてきた日本一の特別な栗の巨木。その威厳ある立姿には一見の価値があります。
童謡の情景に相応しい栗の巨木
童謡「大きな栗の木の下で」は、日本の歌百選にも選ばれている、広く親しまれてきた歌です。歌詞の内容は、子供たちが栗の大木の下で、仲良く遊び、輪になり、夢を語るという、美しい情景のもの。日本一の栗の巨木である大井沢の大栗は、この童謡の情景に相応しい巨木。根本を覆う広い枝の笠、輪になって囲むには何人も必要な太い幹。そんな森林の中に立つ大栗は、まさに童謡の世界から現れてきたような、幻想的にも見える巨木です。
大井沢の大栗へのアクセス
大井沢の大栗へのアクセスについて。大栗が立つ場所は、集落の中心部から南西に位置する標高約630mの山中。山奥に立入りますが、大栗の近くまで車で行くことができます。
大井沢の集落の中心部(郵便局や大日寺のある付近)まで、山形自動車道の月山ICから約8km。集落の中に大栗の近くまで通じる林道の入口があり、目印となる案内板があります(写真と地図)。そこから林道を約2.3km進めば、大栗の手前に到着します。
大井沢の大栗へ通じる林道について。大栗の手前にある駐車場まで、林道を約2.3km進みます。林道は普通車でも通行できる状態ですが、途中から未舗装となります。道幅が狭く、一部に大きな段差があるのでご注意ください。
駐車場まで林道の分岐が2つあります。最初の分岐はY字路のような場所で、進路は右へ。この先から道は未舗装となります。次の分岐は少し開けた場所で、右へ曲がらす直進。しらばく進めば、林道の右手に駐車場の入口が見えてきます。
大井沢の大栗は、少し北側に離れた駐車場から、徒歩5分ほどの位置に立っています。駐車場から大栗へ至る道(登り坂)は2つ。砂利道コースは、車両が通れる歩きやすい道。木道コースは、自然林の中を歩く気持ちの良い道です。
なお、ここは山奥にある熊など野生動物の生息域です。単独や少人数で訪れる場合は、熊避けの鈴など、音の鳴るものを携帯しましょう。 

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西村山郡大井沢支所
place
山形県西村山郡西川町大字大井沢822-1
phone
0237762111
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