墓地の中にある秘湯!別府・明礬温泉「鶴の湯」は野湯なのにとってもキレイ


2017.05.26

LINEトラベルjp 旅行ガイド

別府八湯の一つで、伽藍岳の中腹400mの高所に位置する明礬(みょうばん)温泉は、九州横断道路に沿って歴史を感じる湯治場の風情が残る人気の温泉地。そんな明礬温泉の温泉街から分け入った山中に、「鍋山の湯」「へびん湯」「鶴の湯」の3つの野湯があります。今回は明礬温泉の野湯の中で、一番清潔で入りやすい「鶴の湯」をご紹介します。
明礬温泉の野湯で唯一入り口が他とは違うので注意!
鶴の湯は、鍋山という丘陵地の麓に広がる墓地の奥にひっそりたたずむ、知る人ぞ知る秘湯です。同じく鍋山の中腹にある「鍋山の湯」や「へびん湯」とセットで「別府三秘湯」などと呼ばれたりしますが、明礬温泉の温泉街からアクセスする他の2つとは入り口が全く違うので要注意。九州横断道路を別府港から由布院方面に進み、海地獄や坊主地獄を通過してすぐの道沿いに、みょうばんクリニックという病院があります。その脇に、「鶴見霊園」と書かれた案内の看板が立っているのが目印です。霊園の案内に従い住宅街の中の道を進むと道は巨大な霊園の中に入ります。
更に墓地の中を進むと、突き当りが車を転回するためのロータリーになっていて、その脇から未舗装の細い道が奥に向かって続いています。
ロータリーには「この付近では、重大な犯罪事件も発生しています。特に夜間や女性のみでの立ち入りは非常に危険ですのでご遠慮ください」と書かれた大きな看板が立っていますが、実はこの付近では2010年、温泉巡りで一人訪れていた女性看護師が殺害される事件が起きました。現在鶴の湯とへびん湯では、お風呂の周囲に防犯カメラを設置するなど防犯対策を施した上で再開していますが、3つの野湯のうち鍋山の湯だけが個人の所有であるため、防犯対策にかかるコストの問題から閉鎖されたまま今に至っています。
ロータリーから脇の道を進むと、前方に木造の小屋が見えてきます。道の脇には小川が流れていますが、これは鶴の湯の湯船から溢れ出した温泉です。
鶴の湯は混浴、脱衣所には女性用の個室も
小屋は脱衣所になっていて、女性用に個室の更衣室も設けられています。この手の野湯としてはかなり掃除が行き届いていて、清潔で入りやすいです。平日でも日中は多くの地元の方々で賑わっています。
鶴の湯は混浴で、なおかつお湯がほぼ無色透明。入浴客の大半は男性なので、女性は湯浴み着などを持参するといいでしょう。
湯船は源泉が流れる川を一部拡張し、岩やレンガで整形して作られています。湯船の中やその周囲にはゴミなどは一切なく、ホテルが管理する露天風呂に匹敵する清潔感が保たれています。寸志を入れるような箱などは特にありませんが、お風呂を管理されている方々に感謝の気持ちを持ってご入浴下さい。
湯船の川下にはすのこが敷かれていて、おそらくこのスペースは足湯なのではなかろうかと思います。川下は少し湯温が低く、かかり湯は下の方でやってくれ、と常連さん。
泉質の詳細は不明ですが、黄色みがかった白い析出物とツンと鼻を突く卵臭が、いかにも硫黄泉といった感じ。常連さんによれば、源泉の温度は80度近い高温ですが、加水無しで自然に冷まされた状態で湯船に注がれているんだそうです。そのため、湯温は季節や天候に大きく左右され、取材時の5月中旬の晴天下では45度近い高めの温度でした。
鶴の湯の源泉は飲泉可
鶴の湯の源泉は飲むこともでき、湯船の川上の岩の間の源泉が溜っている場所には、柄杓が備え付けられています。味は硫黄臭がする以外はエグみもなく、まろやかで飲みやすい温泉です。 

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明礬温泉
place
大分県別府市明礬周辺
phone
0977242828

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