都市緑化よこはまフェア 里山ガーデンで花と緑に囲まれて…


2017.05.21

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毎年日本のどこかで開催される花と緑の祭典 全国都市緑化フェア。第33回となる2017年は横浜市を舞台に開催されます。会場は大きく2つに分かれ、みなとみらい周辺を彩る「みなとガーデン」と、ズーラシア隣の森を開拓した「里山ガーデン」がメイン会場です。今回は後者の里山ガーデンをご紹介! 斜面に広がる巨大な花畑に、緑の街・横浜ならではの自然を活かした谷戸空間……2つのまるで異なる花景観をお楽しみください。
その広さは約10,000㎡。横浜市最大級の大花壇をご覧あれ!
新緑に囲まれた斜面に、極彩色の花々が植えられる大花壇! 元々は森であった場所を、今回のフェアのために開拓し、ほぼゼロベースから新しく創出したガーデンです。その規模と美しさは、第一印象で目を奪われ感嘆すること間違いなし。まさに都市緑化よこはまフェアの最大の目玉です。
パンジーやビオラ、ペチュニアといった人気の園芸植物を多種多様に取り揃えて混植し、曲線美を活かしたデザインの中に色分けして植え込んでいます。さらに季節の宿根草も多数取り入れているため、フェア中の限られた期間でも花が移り変わっていく様をお楽しみいただけます。
里山ガーデンの大花壇は、下から斜面を見上げるもよし、写真のように上から見下ろすもよし。特に上からのアングルだと、見晴らしもよく、圧巻! また、華やかな花壇の植物と自然の緑を一緒に拝みたい時は、間違いなく最上段から見下ろすのがベストアングルです。撮影するときは写真のように少し目線を低くして、植物が「立った」姿で手前に見えるようにすると、一層活き活きとした花景観を撮ることができますよ。
あまりにも広く花の種類も豊富な花壇に、緑一色の野山……植物が織り成す美景観に、ここが横浜市内であることをうっかり忘れてしまいます。
「山はいらん。一面の花壇を大パノラマで見たい!」という方は、迷わず展望デッキへGO! 斜面に広がる大花壇全体を見渡すことができます。当然、里山ガーデン最大級の人気フォトスポットとなっており、ここを訪れたらまずデッキから1枚撮ってもらいたいもの。転落防止用のフェンスはもちろん設置されていますが、透明なガラス製でほとんど視界を邪魔することなく、存分に花景観を堪能いただけます。
マクロからミクロに注目。大花壇の花をクローズアップ!
今回の都市緑化よこはまフェアではチューリップをテーマフラワーとしており、ここでも要所に取り入れています。チューリップのみでなく宿根草と組み合わせることで、美しさに加えてワイルドな雰囲気が楽しめます。
同じ暖色系のラナンキュラスも、濃淡は様々。これらを組み合わせることで、極端過ぎずよく調和する「目に優しい」コントラストを生むことができます。大花壇は、こうした細かな色合いの工夫を多数並べて作られたもの。一つひとつの混植ゾーンはそれほど大きなものではありません。花壇内に張り巡らされた園路をくまなく歩き、お好みの混植スタイルを探してみてください。自宅にお庭があるなら、植物の組み合わせ方を参考にしてみるのもいいでしょう。
大花壇の花は、まずキンギョソウやパンジー・ビオラ、続いてネモフィラ、リナリア、ポピー、ヤグルマギクといった具合に咲き変わっていきます。こうした植物の混植に、所々背の高いジギタリスやルピナスなどが混じっているのがポイント。植物の背の高さに差をつけることで、よく街中でありがちな「色付きじゅうたん」みたいな花壇ではなく、立体感のある花景観を形作っています。
里山ガーデンに息づく「命」を探してみましょう
里山ガーデンは上記の大花壇のほか、深い雑木林を挟んで反対側に位置する「谷戸(やと)」も魅力的なスポット。森に挟まれた谷間の湿地広場に、3月には菜の花が、そして5月上旬~6月にはカキツバタが一面に咲きます。他にも道端にシバザクラやシャガ、その他様々な草木が植栽されており、会期中には花が絶えることがありません。それゆえ、蜜を求めて様々なチョウが飛来します。
写真は菜の花を訪れたスジグロシロチョウ。モンシロチョウとよく似ていますが、翅に血管のような黒いラインが入っていることで識別できます。街中ではあまり見られず、緑の多い林縁部に多く暮らしています。
モンシロチョウのようなシロチョウ科の仲間が多い里山ガーデンの谷戸ですが、都心部の公園・緑地ではなかなか目にする機会のない昆虫も多く出現します。写真のツマキチョウもその一種。モンシロチョウによく似ていますが、翅の裏側が枯葉のような模様で、なおかつ前翅の先っぽが黄色いのが特徴(オスのみの特徴で、メスはこの部分が黒色です)。
昔は春~初夏のありふれたチョウでしたが、最近は里山環境が減少したために数が少なくなっており、横浜市内でもなかなか目にする機会がありません。里山ガーデンの環境が良好であることを証明する生きものと言ってもいいでしょう。
谷戸の一角にある「生物多様性ゾーン」は、清らかな小川が流れる緑豊かな湿地環境。ここには初夏、宝石のように美しいメタリックグリーンのカワトンボが現れます。よく見るトンボと違ってひらひらと舞う姿は繊細で美しく、思わず見とれてしまいます。
里山ガーデンの「おもてなし」コンテンツを満喫!
正面入口から谷戸にかけて、里山ガーデンの外周を巡ることができる機関車型の「パークトレイン」。起伏が結構あるので、お年寄りの方や疲れた方には嬉しいサービスです。オープンな車窓から景観をお楽しみください。
正面入口広場にて、来場者をお迎えする「ウェルカムガーデン」。NHK「趣味の園芸」でメインナビゲーターを務め、今回の緑化フェアの広報親善大使を務める俳優 三上真史さんがデザインしました。
寒色系・暖色系の花を集めた円形の植栽を組み合わせ、中央にはフェアのマスコットキャラ「ガーデンベア」を配置したこのガーデンは、奥に広がる森とも調和し、緑と花とが織り成す里山ガーデンの玄関口として皆さんを奥へと誘います。フォトスポットとしても人気で、まずはここで写真を撮ってから全体を見学する方が多いようです。
見所たくさん! 里山ガーデンの森へようこそ
大花壇から谷戸のカキツバタ園へ向かう途中に通る、雑木林の園路「森の小径」。直射日光を遮る深い緑の中、ウッドチップを敷き詰めた脚に優しい林道を歩き、ちょっとした森林浴を楽しめます。
ここには、地元横浜の中学生が制作した木工アートのチョウがたくさん展示されています。樹液を求めてやってくるオオムラサキよろしく、色とりどりの木製のチョウたちが樹木を彩ります。
森を見るだけでなく、森の中で“遊ぶ”ことができるのも里山ガーデンの醍醐味の1つ。敷地北側に位置する「フォレストアドベンチャー」では、かなり高いところで木の間を渡り歩く本格的なアスレチックが楽しめます。木の香り漂う雑木林の中、安全装置を装着して大人も子供も安心してプレイ可能(身長110cm以上)です。
※非常に人気が高いため、事前の予約が必要です(HP参照)
大花壇やカキツバタのような華やかな花がよく目立つ里山ガーデンですが、道端に目を向けてみると、元々ここに生えていたと思われる山野草の姿もちらほら見られます。写真のキンランもその1つ。最近数が少なくなってきた野生ランの一種で、小さいながらも鮮やかな黄色い花。普通に園路の傍らに生えているので、見つけるのは然程難しくないでしょう。
このほかにも、雑木林の臨床や石組の隙間など、園芸種とは明らかに違い植物が随所に見られます。散策しながら探してみましょう。(当たり前ですが、採集は厳禁です) 

里山ガーデン
place
神奈川県横浜市旭区上白根町1425-4
phone
05055488686
no image

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