日本三文殊の一つで学力向上!奈良県桜井市の安倍文殊院


2017.04.04

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智恵をつかさどる仏さまといえば、文殊菩薩。そんな文殊菩薩を本尊とするお寺には、学力向上や受験合格を願って多くの参拝者が訪れます。なかでも、奈良県桜井市の安倍文殊院は日本三文殊の一つとして知られており、受験シーズンはもちろん、それ以外の季節にもたくさんの参拝者で賑わっています。今回は安倍文殊院の魅力をご紹介しましょう。
巨大な渡海文殊が鎮座する安倍文殊院の本堂
安倍文殊院(あべもんじゅいん)は奈良県桜井市にある寺院。創建は7世紀半ば。その名のとおり、大化の改新によって左大臣に就任した安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)によって建立されました。いわば、安倍文殊院はヤマト王権に仕えて来た豪族・安倍氏の氏寺として出発したのでした。創建当初は現在地よりも南西数百メートルの地にありましたが、鎌倉時代に移転。移転後も隆盛を誇りましたが、戦国時代末期、大和国に侵攻した松永久秀によって焼かれました。写真の本堂は寛文5年(1665)に再建されたものです。
古来、文殊菩薩は智恵をつかさどる仏として篤く敬われており、安倍文殊院は京都府・天橋立にある切戸文殊、山形県の亀岡文殊と並び、日本三文殊の一つに数えられています。その中心に鎮座するのが、国宝に指定されている本尊の木造騎獅文殊菩薩坐像、通称「渡海文殊」です。作者は快慶。獅子の背中に坐した総高は7メートルにもおよび、正面からお参りすると、圧巻そのもの。そのまわりに配置された4体の脇侍像とあわせて、その造型に魅了されること、間違いありません。安倍文殊院に参拝したら、本堂のなかにも足をお運び下さい。
目指せ、志望校!学力向上を願う無数の絵馬
智恵をつかさどる文殊菩薩が本尊であることから、安倍文殊院には一年を通してたくさんの受験生やその保護者が参拝します。それを指し示すかのように、本堂の前には無数の絵馬がかけられています。この数の多さからも、安倍文殊院がいかに篤く敬われているか、おわかりいただけるでしょう。
もちろん、本堂脇の受付では絵馬も授与していただけます。学力の向上を願う方は絵馬を奉納してみましょう。
安倍氏ゆかりの人物をまつった数々の建物
境内には他にも安倍文殊院ならではの建物が見られます。写真は本堂前に広がる池に突き出すようにして建つ金閣浮御堂。「仲麻呂堂」とも呼ばれているように、安倍氏出身の政治家で、遣唐使として中国に派遣されたまま、異国の地で没した安倍仲麻呂をはじめ、安倍氏ゆかりの人物がまつられています。古代において、安倍氏からいかに多くの偉人が輩出したかを知る上でも見逃せない建物です。
こちらは陰陽師として名高い安倍晴明をまつった晴明堂。平成16年(2004)に建立されました。そうなんです。あの安倍晴明も安倍氏の出身であり、安倍文殊院と深いかかわりを持っているのです。
巨大な干支と奈良盆地を眺めよう!高台からの眺め
安倍晴明堂があるのは、境内の東側に位置するちょっとした高台の上。そこからの眺めは素晴らしく、ご覧のように、境内はもちろん、奈良盆地を眺めることも出来るのです。
眼下に目を向けると、草花で作った大きな干支がお出迎え。こちらの干支は安倍文殊院のもう一つの名物であり、毎年、その年の干支が作られます。
日本でもっとも美しい古墳!文殊院西古墳
境内には古墳も点在しています。なかでも、考古学の世界で良く知られているのが、本堂の横に位置している文殊院西古墳。安倍文殊院の創建者・安倍倉梯麻呂の墳墓と考えられている円墳で、その直径は約30メートル。ご覧のように、お地蔵さまがまつられた石室内には誰でも立ち入ることが出来ますが、注目していただきたいのは、巨大な一枚の天井石を支える側壁部分。均等に削られ、組み合わせられた構造は独特で、日本でもっとも美しい古墳といわれています。安倍文殊院を訪れたら、あわせてご見学下さい。 

安倍文殊院
rating

4.0

5件の口コミ
place
奈良県桜井市阿部645
phone
0744430002
opening-hour
9:00-17:00

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