いっぱい食べて復興支援!宮古・田老の「どんこ唐揚げ丼」


2017.03.19

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2011年の東日本大震災による大津波で、大きな被害を受けた岩手県宮古市の田老地区。現在も復興なかばではありますが、少しずつ町に人や物が戻り始めています。
復興支援にはいろいろな形がありますが、食べて、消費してという形もあります。三陸海岸というと新鮮な海鮮丼やウニ丼などを思い浮かべがちですが、今回は「どんこ唐揚げ丼」なるご当地グルメが食べられる善助屋食堂をご紹介します。
復興途中の田老の町
田老の町は宮古駅から三陸鉄道で20分程。駅周辺は復興作業に関わる車輌も多く交通量はありますが、建物もまばらで空き地が目立つ状況です。そんな駅前から町の中心地跡に建てられた野球場横を通り抜け田老漁協を目指して進んでいけば、目指す善助屋食堂があるのです。
どんこ丼と真崎わかめラーメン
こちらがグリーンピア宮古の仮設店舗たろちゃんハウスから、田老の中心部に戻って来た善助屋食堂。これまた田老漁協近くへ移転し仮オープン中の道の駅たろうの敷地内にあります。
道の駅は特産品の直売所とコンビニ、いくつかの商店とトイレ、といったオープン状況ですが、2017年中には田老の特産品である真崎わかめなど、海産物を中心とした産直施設もオープン予定。一歩一歩着実に復興へ向けて進んでいます。
そんな善助屋食堂でいただく、お目当ての「どんこ唐揚げ丼」がこちら!
そもそもドンコとは何?と思うかも知れませんが、ドンコとはエゾイソアイナメという白身魚の通称で、三陸地方では昔から汁物などにして食べられていたお魚なのです。そのドンコをサックリと唐揚げにし、あったかごはんに温玉と共にのせ、特製のタレをからめたのがこちらの丼なのです。
最初はパリッと、続く中身はふんわり柔らかく仕上がった唐揚げは、ごはんがとっても進む一品。ついついお刺身や海鮮丼ばかり食べ過ぎてしまう三陸の旅ですから、途中で揚げ物を食べるというのも良いですよね。
善助屋食堂で忘れてならないメニューがもうひとつ。田老の名産品でもある真崎わかめがたっぷりと入ったワカメラーメンです。
真崎わかめは肉厚で色鮮やか、シャキシャキとした歯ごたえも抜群なブランドわかめ。ひとくち食べれば普段食べているワカメとの違いは歴然です。
それもそのはず、真崎わかめは種苗には地場産の天然わかめだけを使用するなど、他のワカメとは違い、こだわりにこだわって大切に育てられたもの。一度食べれば、ワカメってこんなに美味しかったっけ?となり、お土産として買って行きたくなる事は間違いないでしょう。
津波の痕跡
美味しい食事の前後に訪れたい場所が田老にはあります。善助屋食堂からすぐの場所に、東日本大震災での震災遺構として保存されている、たろう観光ホテルがあるのです。
建物は鉄筋コンクリートのため残りましたが、高さ17メートルを超えたと言われる津波により4階まで浸水、1階と2階は柱以外は完全に流されてしまったホテルです。震災と津波の事を忘れないためにも、また、今後の教訓としても訪れておきたい場所です。
田老で訪れておきたい場所がもうひとつ。たろう観光ホテルの海側の丘の上に景勝地・三王岩を望む三王園地とよばれる公園が整備されています。ここからは美しい三王岩の絶景を眺められるのですが、この園内に一つの石碑があります。
子供の頃に田老で昭和三陸大津波によりお母様をなくし、津波の恐ろしさを紙芝居にして語り継いできた、田畑ヨシさんが詩を書いた「海嘯(つなみ)鎮魂の詩(うた)」の石碑です。津波の恐ろしさを書きつつも、ふるさとの海を想う気持ちも感じられる詩は、ぜひ一度目を通しておきたいものです。
美しき海
三王園地からは高さ50メートルもある三王岩が綺麗に眺められます。白亜紀からと言われる岩の断層と、それを囲む美しく輝く海は、本当に町を飲み込んだ恐ろしい大津波が起きた場所とは思えません。
日々、多くの新しいニュースが流れる中で、ともすれば記憶から消えてしまうのではないかとも感じられる東日本大震災の大津波。現地はまだまだ復興の途中で、以前のような賑やかさを取り戻すためには、相当な時間が掛かると思われます。
田老の町を訪れて美味しいものを食べる、お土産を買っていく。それだけでも小さな支援に繋がるのではないでしょうか。 

たろう観光ホテル(震災遺構)
place
岩手県宮古市田老字野原80-1
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