地底マントラ洞窟も!ミシュラン一つ星・松山「石手寺」はもはや異次元


2017.04.03

LINEトラベルjp 旅行ガイド

松山・道後温泉からほど近い場所にある熊野山石手寺。四国88ケ所第51番札所であり、境内にある殆どの建物が国宝や国の重要文化財に指定されている、ミシュラン一つ星認定の名立たる古刹です。そんな石手寺には不思議なトンネル、マントラ洞窟があり、その向こうには日本のお寺の中とは思えない摩訶不思議ワールドが存在しています。まるで「千と千尋の神隠し」のような、トンネルの向こうの不思議な世界に行ってみませんか?
ミシュラン一つ星認定 四国88ヶ所第51番札所 熊野山虚空蔵院 石手寺
天平元年(729年)創建の真言宗豊山派の古刹。元々は安養寺という名前でしたが、寺の近くに生まれた男の子の右手が開かず、お寺でお経をあげたところ男の子の手が開き「衛門三郎」と書かれた石が出てきたので、石手寺という名前に改名されたのだそう。ちなみに衛門三郎とは四国遍路の祖とされている人物です。
鎌倉時代に建てられた山門は国宝指定。他にも本堂、三重塔、護摩堂、鐘楼、訶梨帝母天堂(かりていもてんどう)、など境内にある殆どの建物が国の重要文化財に指定されており、その素晴らしさはミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで一つ星認定されています。また境内には寺宝を展示している宝物館もあり、先ほどの「衛門三郎」再来伝説の石もそこに納められています。
四国88ケ所第51番札所の石手寺。ご本尊は薬師如来、御詠歌は、”西方をよそとは見まじ安養の 寺に参りてうくる十楽”。
四国88ケ所のお寺にお参りしたのと同じご利益があるといわれる「お砂撫で」もできるようになっています。
千と千尋のような異次元ワールドへの入り口、マントラ洞窟
ジブリアニメの名作、「千と千尋の神隠し」のキャッチコピーは、”トンネルのむこうは、不思議の町でした。” そんな記憶をじわじわ思い出させる不思議な像。
ここで100円喜捨して、マントラ洞窟トンネルに入場します。
洞窟マントラは200mほどの長さのトンネルで、所々に仏教の用語が記された板と明かりが灯されています。ですが、薄暗い場所も数か所ありますので、携帯電話のライト程度の懐中電灯を用意していった方が安全です。また洞窟内は二手に分かれており、右の道「弘法大師修行場」へ続く道は灯りがなく、文字通りの真っ暗闇ですので自分のライトがないと進めません。
真っすぐの道を進むと、暗闇の中に道しるべのようにお地蔵さまが並んでいます。
この道の途中には踊り場のようになっている開けた場所が2ケ所あり、密教における金剛界と胎蔵界とされています。金剛界とは「何が見えるか、何が大事か、何をすべきか、心の中の悟りの修行道場」、胎蔵界とは「あらゆる仏菩薩が集まる仏の世界、安らぎと感謝の場」なのだそうです。
地底マントラを抜けると、そこは不思議な世界
薄暗いマントラトンネルを抜けると、ぽっかりと開けた山の中に出ます。石手寺境内はお経の放送がずっと流れていてけっこう賑やかなのですが、ここでは木々をゆらす風の音と鳥の声しかせず、不思議な静寂に包まれます。
ここは「風土記の丘」と呼ばれる石手寺の裏山です。
マントラ出口から奥の院入口付近には、不思議な石像がいくつか茂みの中に埋もれているのを見つけることが出来ます。
静寂に包まれた山の中に、乙姫様からもらった玉手箱を開けてしまった浦島太郎?いやいや千手観音のようなキリスト?はたまたブッダ…??何とも形容し難い、色鮮やかなオブジェが突然出現し、言葉を失うこともあります。
不思議な手に巨大な金色マントラ塔!シュールすぎる奥の院
そしてここが石手寺の不思議ワールドの中で本丸とも言える、異次元中の異次元「奥の院」入口です。現在はありませんが、以前はこの閻魔大王の下に「Welcome Maha Yenmar Rajah」と英語の看板がかかっていたそうです。
奥の院には、シーサーに担がれた巨大な金色に輝くタマネギのようなマントラ塔があります。以前はマントラ塔内に仏像が置かれており、自由に拝観出来たそうですが、現在は入館不可となっています。
また大きな手がすくって持っているのはビー玉。理由は分かりませんが、数千個のビー玉が手のプールの中に入っています。
マントラ塔の横にはたくさんの木彫りの仏像に囲まれた、骨と皮に瘦せこけたブッダ像がやつれた表情を浮かべて座っています。
金色に輝く塔を背負ったシーサーとやつれきったブッダ像、そしてそれを取り巻く七福神のような、観音像のようなたくさんの不思議な木彫りの仏像たち。シュールすぎる空間です。
ミャンマー式仏塔と菊の御紋のコラボ、愛媛パゴダ
境内に戻って、最後にもう一つ、石手寺独特の建築物をご紹介しましょう。金色に輝くミャンマー式仏塔を屋根に載せた「愛媛パゴダ」と名付けられた建物です。
こちらは第二次世界大戦中にビルマ(現在のミャンマー)で亡くなられた愛媛県出身者を偲ぶ戦没者慰霊塔になっています。金色のパゴダが載る、下の部分はこのようになっており、日本の国章の菊の御紋がブリックタイルの壁に飾られています。
そして、菊の御紋の間のレリーフと、江戸川乱歩の小説を思い出させるような不思議な表情のマスクが、また何とも形容し難い、独特な石手寺ワールドさを建物に与えています。 

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石手寺
rating

4.0

282件の口コミ
place
愛媛県松山市石手2-9-21
phone
0899770870

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