猫好きと城マニアが集まる 栃木県「唐沢山神社」って?


2017.03.05

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人気のゆるキャラ「さのまる」がオフィシャルキャラクターを務める栃木県佐野市。佐野ラーメンやいもフライ、耳うどんといったご当地名物、さらには苺や桃などのフルーツ果樹園が続くグルメに恵まれた地域です。佐野市を代表する観光スポットにもなっている唐沢山神社は、猫好きと城マニアが集まる注目のスポット!一見交わることなさそうな両者がなぜ唐沢山神社に集まるのか?その理由、知りたくありませんか?
唐沢山神社とは?
栃木県佐野市、東武佐野線・田沼駅より車で約10分の場所にある唐沢山神社。天慶3年(940年)、東国の乱で平将門を滅ぼした藤原秀郷を祀っています。
創建は明治16年、さらに明治23年には別格官弊社に加列されました。「勝利の神様」として崇められ、仕事運やスポーツをする方々に御利益があると人気の神社です。
また、標高約250mに位置し、見晴らしは抜群! 関東平野を一望でき、天気の良い澄んだ日は富士山やスカイツリーまで一望することが可能です。唐沢山にはハイキングコースが設けられていて四季の植物や、唐沢山にくる野鳥などを観察しながら散策を楽しむ観光もメジャーとなっています。
猫好きが集まる理由とは?
神社の麓にあるレストハウスには一風変わったお土産が売っています。それはなんと、猫のエサ! 猫のエサが販売しているなんて珍しいお土産屋さんですよね。こちらでは唐沢山で見かけるたくさんの猫の写真が飾られています。そこに添えられた言葉は「地域の人々に支えられて唐沢山に生きる猫たち」。
山中を歩くと15匹以上の猫に遭遇し、なかには首輪をつけている飼い猫も。大切にされているからか人懐っこい猫たちばかりで、猫と戯れる観光客の姿も多く見かけます。人と猫が共存し、さらには猫が観光客を呼ぶきっかけのひとつにもなっているのです。
それにしてもかわいい! なかには耳の先端が欠けている猫もおり、地域の方々のお世話によって去勢手術もなされているようです。
関東では珍しい高石垣が見られる城だった!
唐沢山神社が建立されている唐沢山には、戦国時代に佐野氏が再興したお城が築かれていました。交通の要所に位置し、この地を巡って度重なる戦が行われた城でもあります。唐沢山城は佐野氏の他にも北条氏や上杉氏、養子に迎えた豊臣家の家臣・富田信種(改名して佐野信吉と名乗る)など、それぞれの築城技術を持つ名だたる城主によって、度重なる改修が行われた可能性があるのです。
城というと天守や石垣をイメージする方が多いと思いますが、関東では土の城が主流でした。その中でも唐沢山城は城マニアにはたまらない高石垣を堪能できる城跡! 養子に迎えた信吉は高石垣による築城ノウハウ(いわゆる織豊系城郭)を知っている城主だったのかもしれませんね。
関東地域にある織豊系城郭は実に珍しく、高さ8mの石垣が40mに渡り連なる姿は圧巻! この高石垣は豊臣秀吉との深い関係から築かれた可能性が高いようです。ちなみに映画『るろうに剣心』のロケ地ともなり、たくさんの人を魅了するホットスポットとなりました。
城内に張り巡らされたトラップ、堀切って?
城内の区画(曲輪)を区切る際に、深い堀を設けます。敵の侵入を防ぐため、また峰に切れ目を入れるように見えることから「堀切」と呼ばれます。なかでも四つ目堀は大きな堀切で、古地図には深さが2mあったと記録されています。
さらには、斜面にも堀を設け遮断します。これを「竪堀」と呼び、敵兵に斜面上の横移動をさせないための工夫です。
国史跡指定時の指定面積は194ha。神社の経つ中心部分のみならず山の広い敷地に散りばめられた遺構の数々。敵の侵入を阻む工夫を見つけてみてくださいね。
土を盛った防御壁、土塁!
堀を掘った土を曲輪の端に盛ることで、防御壁を築きます。「土塁」と呼ばれる防御壁は、城を知る上でオーソドックスとなる築城技術なので、お城散策のヒントにしましょう!
唐沢山城の多くの曲輪で急に土が盛ってあったらそれは土塁の印。しかも土塁のすぐ横が凹んだ「堀」となっているはずなので、土塁と空堀が読み取れたらあなたも城歩きの素質があるかもしれませんよ! 

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唐澤山神社
place
栃木県佐野市富士町1409
phone
0283241138
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