静岡の春宝!「由比・薩た峠」で河津桜、桜えびをめぐる旅


2017.02.11

LINEトラベルjp 旅行ガイド

薩た峠(さったとうげ)は、旧東海道の興津宿から由井宿の区間に位置する旅人泣かせの難所とされていました。一方で浮世絵の巨匠・歌川広重が東海道五十三次「由井」で描いたように、人々がこぞって足を運んだ風景としても知られています。
由比の春は、漁獲量100%を誇る桜えびで盛り上がる時期。春漁で獲れる桜えびは、それはもうたまらない新鮮さ。日本の難所にして絶景地で食べる春グルメは、この時期において他は無い!
河津桜と駿河湾の情景が美しい薩た峠
静岡県東端に位置する薩た峠は、今でこそ国道1号線、東海道本線、東名高速道路と日本の大動脈となっていますが、昔は通過するだけでも命がけの道。駿河湾にせり出すような変わった地形は、波際を走るように行くしかなかったようです。そこで安全な道を開拓しようとする動きが江戸時代の1655年に起こりました。これはその年の9月に朝鮮通信使を迎えるにあたって、危険な旅路をさせまいとする幕府の考えだったようです。
現在の薩た峠はハイキングコースとして整備され、寒さも和らぐ2月上旬から3月上旬にかけて、薩た峠から興津駅側の区間では見事な河津桜が咲き誇ります。河津桜のピンク色と駿河湾の青々した海の彩りは必見です。
東海道五十三次のうち、唯一当時の風景を残す場所
ここが安藤広重が描いた由比の舞台、薩た峠からの景色となります。冠雪の富士に青々とした駿河湾、そしてせり出すように薩た峠。実は東海道五十三次の浮世絵の内、当時に近い形で景観が残るのはこの薩た峠のみと言われていて、週末にもなると東海道五十三次・由井と同じ構図で撮影するために、多くのカメラマンが訪れています。皆さんも国道や鉄道、薩た峠をどう入れ込むか、富士山の見え隠れ具合に悩みつつ撮影を楽しんでみましょう!
日本最東端のみかん畑がある由比
静岡県といえばお茶が有名ですが、同じくらい有名なものが、山の至宝とも言うべき存在、みかん。なかでも薩た峠がある由比地方ではみかんの産地として日本最東端に位置し、青島みかんという品種が特に有名となっています。薩た峠を歩いていると様々な品種のみかんを見かけることができます。磯の香りとみかんの甘酸っぱい香りが辺り一面に広がる面白さは、薩た峠ならではの楽しみ方ですね。
青島みかんは写真のようにフサが太くて、皮が分厚いことで知られています。そのぶん長期保存が可能で、収穫時期の間もない頃は酸味が強くて、フサもゴワゴワ大人の味。寝かせれば酸が糖分に変わり美味しくいただけるようになります。
12月頃には収穫を終え、春先である3月頃までが青島みかんの旬となります。薩た峠のいたる所にある無人販売所では、100円で5、6個入った青島みかんを安く購入することができますので、是非手に取って欲しいと思います。農家の方が丹精込めて作った青島みかんを片手に、薩た峠で食べれば、コタツの中で食べるみかんとはまた違った美味しさを感じるかもしれませんね。
駿河湾の至宝・桜えび!
桜えびの名産地、由比。現地の漁業に携わる人々の朝は早い。早いどころか実は桜えび漁は夜に行われるのが常で、これは桜えびが普段は300mもの深い場所に住んでいるからです。夜間になるとエサとなるプランクトンを食べるために浅いところまで浮上してくる、そこを狙うわけですね。
由比の桜えび漁は年に二度行われ、4~6月は春漁が、10~12月秋漁がそれぞれ解禁される時期となります。新鮮な桜えびを頂くためにも、是非この時期を狙って訪れて頂きたいところです。
新鮮な桜えびを食べるなら産地直営店、浜のかきあげや
由比ならどこでも桜えびを美味しく頂けますが、特にオススメなのは由比港漁協直営店の「浜のかきあげや」。ここでは取れたての桜えびがそのまま頂ける人気店で、大きなかきあげが二枚入ったかき揚げ丼は、香りよし、味よし、食感よしと三点拍子がそろう絶品です。また薩た峠を由比駅側に降った場所にある老舗「くらさわや」。鰹節直営店も併設される「ゆい桜えび館」なども美味しく頂けるので候補に加えてみてはいかがでしょう?
春漁で水揚げされる桜えびは成魚のため、身が詰まっていて殻が堅いので、生や釜揚げで食べる場合は舌触りが僅かに気になるようです。秋漁はそれの反対ですね。桜えびを食べに行く際はその辺りも踏まえて時期をチョイスすると、より一層美味しく頂けるかと思います。 

浜のかきあげや
place
静岡県静岡市清水区由比今宿浜1127
phone
0543760001
opening-hour
10:00-15:00
no image
さった峠
place
静岡県静岡市清水区由比西倉沢

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