「ここも奈良だ」と驚いた?山梨の秘境「奈良田」の温泉、女帝の湯と白根館


2017.02.04

LINEトラベルjp 旅行ガイド

山梨県南巨摩郡早川町の奈良田(ならだ)地区は、"秘境中の秘境"とも称される山里です。国道から車で1時間30分かけてたどり着く奈良田には、古くから静かに温泉が湧いています。奈良田温泉の一軒宿「白根館」と奈良田の里温泉「女帝の湯」、一度に両方楽しみましょう!
まずは施設で奈良田を知ろう
奈良田温泉の歴史は古く、奈良時代には存在していました。奈良時代、天平年間の一時期に即位していた女帝・孝謙(こうけん)天皇が病気療養に逗留した史実も残っています。
その際、孝謙天皇が「この地も真に奈良だ」としたことが、「奈良田」の名前の由来になったと伝わります。その後、1953年のダム建設で一度は消滅した奈良田温泉ですが、1979年に再掘削をし、町営の「奈良田の里温泉」が建てられました。
なお、同施設の近くにある宿「白根館」では別源泉を用いており、そちらは「奈良田温泉」と名乗っています。
奈良田へ車でアクセスする場合は、中部横断自動車道の「増穂」インター等を利用し国道52号線経由。県道37号線に乗りひたすら山へと向かいます。
公共交通機関の場合は、JR身延線「下部温泉」駅下車。そこから早川町乗合バスで終点「奈良田温泉」まで。約1時間30分かかり、料金は1000円です。(2017年1月時点)
シックな和風の施設
奈良田の里温泉の日帰り施設は、孝謙天皇にあやかり「女帝の湯」と名がついています。
温泉のみでなく、軽食コーナーや南アルプス山岳写真館も併設され、秘境の地ですが常に来訪客が絶えません。
屋根には瓦が葺かれ、内部も古民家風。入浴料を支払い、浴場へ向かいます。営業時間は午前9時から午後7時(冬季は6時)まで。水曜日が定休で、大人550円、子ども220円です。
外廊下を抜けた先に浴室があります。男女別の内湯のみで、小さく簡素な浴室です。
浴槽は木で造られた二槽の構造です。壁側から源泉が注がれて、右側の浴槽に流れる仕組みです。そのため、右の浴槽は温度がぬるく、いつまでも入ることができそうです。
泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉で、非常に澄んだきれいなお湯です。特徴的なのは、その肌触りです。ツルツルを通り越し、ヌルヌルとした感触で、浸かっていてもお尻が滑ってしまいます。掛け流しでお湯も新鮮、空きボトルを持参して、源泉を持ち帰る人も見られます。
窓の外には早川の水流と、秘境を思わす深い山々。奈良田が南アルプスへの登山口となっているため、夕方などには下山客で混み合います。
奈良田温泉の宿は七不思議?
奈良田の里温泉から歩いて数分のところに、別源泉を引く旅館「白根館」があります。非常に人気のある宿ですが、外来入浴も可能です。
外来入浴は午後1時から午後5時まで(混雑状況により不可の場合あり)、入浴料金は1000円です。
白根館の源泉は、長く「七不思議の湯」と呼ばれてきました。それはお湯の色が入るたびに変わるからなのだとか。何度も訪れてはお湯の色を確認してみる、そんな旅も一興ですね。
こちらのお湯も最高!
白根館の浴室は、男女別の内湯と露天。男女交代制なので、宿泊すればどちらも入ることができます。露天は縁を丸太にしたものと、岩で組んだものに分かれています。
内湯と露天の源泉は少し異なりますが、どちらも塩分を含み透明なものです。何より、ツルツル感がすごいです。
丸太に寄りかかり、循環しない掛け流しの湯に浸かる。目線の先には喧騒と乖離された秘境の世界。まさに最高の気分ですね。
内湯もツルツル
木をふんだんに使った内湯は、どこか「奈良田の里温泉」に似ています。しかし温泉は少し異なり、硫化水素の匂いを漂わせる入り応えのあるものです。
こちらももちろんツルツルのお湯。洗い場に敷かれた石は、ご主人が苦労の末選ばれた、熊本県の天草石です。滑りにくく安全なのだとか。湯あみの最中も、滑らないよう縁をつかみながら。窓の外は、夏には緑、冬には雪と、メリハリのきいた秘境の地です。 

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白根館
place
山梨県南巨摩郡早川町奈良田344
phone
0556482711
no image

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