寒い冬に幻想的な灯火!会津の伝統工芸を堪能「絵ろうそくまつり」


2017.01.25

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会津の伝統工芸品である絵ろうそくは、約500年前の領主蘆名氏の時代に始まります。天正年間に蒲生氏が近江より移った際に呼び寄せた技術者により美術品として価値を高めました。表面に華やかな模様を施した絵ろうそくは、諸大名や神社仏閣、婚礼の際などに愛用され、会津藩の財源を担ってたという歴史があります。絵ろうそくまつりは、2000年に始まり、歴史は浅いですが、雪景色を炎が彩る冬の会津の恒例行事です。
江戸時代から続く老舗の伝統工芸品「絵ろうそく」
会津若松市内には、江戸時代から続く老舗のろうそく店が数軒営業しています。そのうちの一軒「会津絵ろうそく製造本舗 小澤ろうそく店」は、市役所近くの市内中心部にあり、徳川8代将軍吉宗公の時代から続く老舗です。
暖簾をくぐった店内には、梅、牡丹、菖蒲、撫子、小菊、大菊などの鮮やかな模様に彩られた絵ろうそくが並びます。
昔ながらの手作業で、芯に、ハゼの実から採取する蝋を何層にも塗り固め、その上に花の絵を描き、さらに蝋で塗り上げます。
昔は、ハゼではなく、漆の実から蝋を採取していました。その漆の樹液を原料にしたのが、同じく伝統工芸品の会津漆器の漆塗りです。
お店では、絵付け体験教室も開催しています。自分なりの花の絵を描いて、職人技を体感してみませんか?
値段はろうそくの重さで異なり、昔の尺貫法の質量の単位である匁(もんめ、1匁は3.75グラム)で表示されています。一番大きな100匁で、2丁セットの対で43200円(税込)。小さなサイズの3匁で、1620円(税込)。美術品として飾っておくにも手頃な、長さ約15センチメートルの7匁で、2160円(税込)です。
他にも、花びらの形をしたものや、グラスなどに入れる丸い形のものなど、違った種類のろうそくも並んでいます。
毎年2月に「会津絵ろうそくまつり」市内各所で開催
会津絵ろうそくまつりは、毎年2月の第2週頃に開催され、市内各所で約1万本のろうそくが灯されます。鶴ヶ城と第一回目からの開催地・御薬園をメイン会場とし、それ以外にも、七日町通り、会津武家屋敷、東山温泉、飯盛山などあちこちで、それぞれ趣向を凝らした絵ろうそくが雪景色を彩り、幻想的な景色を楽しめます。写真にある会津本郷焼の瓦燈に灯される光が並ぶ姿は遠くから見ると圧巻です。
ゆらゆらとたくさんの蛍が雪の上で舞うという「ゆきほたる」は、絵ろうそくまつりの第一回目からのサブタイトルです。
白虎隊の悲劇で知られる飯盛山の会場でも、雪景色の階段にろうそくが灯され幻想的です。まつり期間は、白虎隊記念館に夕方4時から夜8時まで無料で入館できます。同様に、広大な家老屋敷周りにろうそくが灯される会津武家屋敷も夜6時から8時まで夜間営業し、入園無料です。
お土産物屋さんで、甘酒のおもてなしや、写真のような松平容保公と称した雪像が出現し、趣向を凝らした演出も見られます。
鶴ヶ城公園内で
会津絵ろうそくまつりの主たる会場・鶴ヶ城公園を福島県立博物館がある三の丸入口方面から向かうと、写真のような青白い光の演出が出迎えてくれます。
二の丸と本丸を結ぶ朱塗りの橋・廊下橋の袂では、松明が灯され、ろうそくの灯火とは違った炎がまつりを盛り上げます。
本丸庭園に入ると、数多くのろうそくの灯火が彩り、まさに「ゆきほたる」のような光景が楽しめます。
ライトアップされた鶴ヶ城をバックに!
鶴ヶ城は青白くライトアップされ、数多く灯されたろうそくの炎との幻想的な冬景色を演出します。
絵ろうそくまつり期間中、鶴ヶ城は夜間登閣(有料)が可能となり、天守閣から地上に点在するろうそくの灯火を見下ろすことも可能で、違った姿も楽しめます。
本丸庭園では、様々なろうそくの灯火が数多く点在しています。写真のように周囲を取り囲むように並べられたもの、ハートの形のものや、保育園の子供たちが描いた絵の行燈があったり、様々なろうそくの炎が演出されています。
本丸の庭園から離れた、石垣の上に登った場所から見るお城の遠景とろうそくの灯火も見どころです。階段を登る際は、暗がりの中、足元の積雪に注意する必要があります。
鶴ヶ城公園には、絵ろうそくの売店が設置され、絵ろうそくや燭台などの購入も可能です。 

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小澤ろうそく店
rating

4.5

5件の口コミ
place
福島県会津若松市西栄町6-27
phone
0242270652
opening-hour
9:00-19:00
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