新しい未来に向かうなら日本三景・松島の雄島を忘れずに!


2016.12.09

トラベルjp 旅行ガイド

観光地として名高い、宮城・松島。その松島の中でも比較的、雄島(おしま)は観光客も少ない穴場のスポット。船上で眺める松島湾もよいですが、この島から観る松島湾の風景はまた格別です。また、この島は、松島の地名の由来になっていて、実はここを語らずしては松島語るなかれの場所! このミラクルスポットの雄島の観光、是非、お薦めします!
今までの自分とさよならしたいなら「渡月橋」を渡るべし
JR仙石線松島海岸駅から徒歩6分。松島ヨットハーバーや浪打浜駐車場を目指して行くと、雄島の入り口があります。東西40m、南北に200mほどの20分もあれば一周できる雄島。その雄島へ渡るには朱塗りの「渡月橋」を渡って行きますが、この橋、「過去と決別する」橋として知られています。
その昔、ここ雄島は奥州の高野山と呼ばれる霊場で、修行僧らがこの島に入る時、俗世との縁をきったことから始まります。いわゆる「悪縁を切る」ということなので、縁が切れるとはまた違う様相。カップルでこの橋を渡っても、悪縁でなければ別れることはないはず!?
松島の地名の由来になった松を愛で松島を愛でる
渡月橋を渡ると左右に道が分かれていますが、是非、島に向かって右側に進路をとりましょう。間もなく、「御島真珠稲荷大明神」という小さな祠が見えてきます。白狐が嵐に遭った船を助け、ここ雄島で降りたと言われることから、海難防止の守り神として祀られているのです。このあたりから、ほとんどの木が松ということに気づきます。
松島という地名は、京の鳥羽上皇が雄島に松の苗木を送ったことから、名前が付いたと言われています。それがこの一帯に広まり、全体を松島というようになったのです。
この雄島から観る松島湾の風景はどこで見るより穏やかで、縁を引き寄せると言われる出会い橋の福浦橋を眺められる必見の場所ですよ。
霊場たる所以が岩窟でわかる見逃せないスポット
島のあちこちにある岩窟はこの島で修行する僧らが死者の浄土往生を祈って彫ったものです。当初108あったと言われますが、現在確認できるのは50程度。卒塔婆、五輪の塔、法名の彫られたものなど、これをみるだけでも、この島全体が霊場で神聖な場所だとわかります。
なかでも島の北西にある見仏堂の跡地は、見仏上人が法華経60000巻を読誦したとされる、奥の院といわれた場所です。見仏上人は島根から雄島に渡った僧で、高僧の云われ高く、その名が京の鳥羽上皇の耳にまでも入るような人物。彼が12年もの間、この島で修行を続けたという跡は、周りを仏像や卒塔婆で囲まれ、今でもその厳かな雰囲気は観る人の心をひきしめてくれそうですね。
霊場たる所以が岩窟でわかる見逃せないスポット
ガイド記事には島に入ったら左回りを推奨しているのが多いのですが、是非、右回りからと言った理由が、この『トンネル』の存在です。右回りで来ると終点にこのトンネルが現れます。まるで、人の入ってくるのを拒むかのような存在感。
このトンネルは、修行僧が岩を削って作ったトンネルで、のみの跡が今でもくっきり残っています。そんなに大きくはないのですが、トンネルの向こうに見える光が、何か新しい兆しのように感じるのは私だけでしょうか?!
「過去と縁を切って、新しい未来に向かう」。そんなトンネルの向こうの光にみえますね。
雄島あっての松島や~!
松尾芭蕉が松島での句を詠めなかったくらい感嘆した松島。その中でも、ガイド記事にもあまり載らないこの雄島は松島湾全体を扇状に見させてくれる穴場スポットなのです。島に入るまでの途中も岩をくりぬいてできた道が、まるで外国の小道に迷い込んだようで、楽しい気分にさせてくれますよ。
島の中にはこの他に、曽良の句碑や国の重要文化財の「頼賢の碑」(見仏上人の再来と言われた頼賢を偲び弟子らが建立)などがあり、文学的にも貴重な場所と言えるでしょう。
*たまや 瑞の旅の香り*
賑やかな松島の中にあっても静けさを湛えるこの雄島を精油でイメージすると
*ジュニパー・ローズマリー・レモン・サンダルウッド*
 

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渡月橋(松島)
place
宮城県宮城郡松島町松島
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