鳥取「仁風閣」は明治時代の重要な場所にして、大ヒット映画のロケ地


2016.12.24

LINEトラベルjp 旅行ガイド

鳥取県の有名な観光地と言えば、「砂丘」ではないでしょうか。そのような自然の景観もさることながら、鳥取県鳥取市で重要な意味を持つ場所があります。それが「仁風閣」で国の重要文化財。明治という時代を知る上でぜひとも訪ねておきたい場所であり、その美しさを見るだけでも損はありません。
大ヒットした映画「るろうに剣心」のロケが行われたことでも知られ、鳥取城跡にも近い「仁風閣」をご紹介します。
仁風閣とは
フレンチ・ルネッサンス様式を基調とした木造瓦葺二階建ての建物。それが「仁風閣」です。軒飾りはバロック調で、6本のレンガ煙突を備え、後側には1,2階とも吹きっ放しのベランダ。延べ床面積は1,046平方メートル(317坪)あり、美しさの中にも風格を兼ね備えた見事な建物です。
そもそも「仁風閣」は、鳥取池田家の第14代当主池田仲博伯爵の別邸として設計依頼されたもの。そこが当時の皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)の山陰行啓時の宿泊施設として利用されたのです。
これだけの建築物であるにも関わらず、明治39年9月に着工し、わずか8カ月という驚異的なスピードで完成したのが「仁風閣」なのです。当時の市役所の年間予算が5万円でしたが、仁風閣の建設費は約4万4千円と記録されており、スピードだけではなく予算も驚異的だったことが分かります。
見事な「らせん階段」
受付を入り、観光コースとしてまず目に入って来るのは「らせん階段」でしょう。美しき曲線を描くらせん階段ですが、なんとこちらは支柱がありません。階段のわきに使われているけやきの板を6枚つないで支えているのです。これは全国的にとても珍しいものです。なお、らせん階段の上り下りは出来ませんのでご注意ください。
東郷平八郎直筆の書
らせん階段左側の階段を上がって二階に進みましょう。その正面に堂々と掲げられている額があります。これは海軍大将東郷平八郎の直筆。そして「仁風閣」という命名そのものが東郷平八郎によるもの。
東郷平八郎は皇太子嘉仁親王の随行としてやって来ています。そして御座所や謁見所と呼ばれることになる各部屋が用意されたことから、これだけの建築物になったも言われます。
気品ある御座所
東郷平八郎の額がかかる壁の反対側が謁見所となっています。正面から見て謁見所の右が御食堂、左が御座所。御座所は落ち着いた雰囲気がありますが、それでいながら仁風閣の中で最も豪華な作りとなっている場所です。イタリア産の黒大理石が使われたマントルピースも必見!
ところで建物に使われている電灯は、当時の鳥取県において初めてシャンデリアとして使われたもの。単なる電灯では無く貴重なものですので、観光の際は意識して見て下さい。
映画のロケ場所も美しい
白壁と白い絨毯の美しさが際立っているバルコニー。なんともおしゃれな雰囲気です。ここは1階、2階ともほぼ同じ作りとなっており、映画「るろうに剣心」のロケが行われた場所となっています。また映画の中で印象的な戦いのシーンはここから見える「宝隆院庭園」であり、映画を思いだす人もいるかも知れません。なお、ロケの様子は、仁風閣の中にパネル展示されています。
ところで「宝隆院庭園」は、鳥取藩12代藩主が11代藩主夫人宝隆院のために造営したもので、歴史的価値も極めて高いと言えるでしょう。 

国指定重要文化財 仁風閣
rating

4.0

98件の口コミ
place
鳥取県鳥取市東町2-121
phone
0857263595
opening-hour
9:00-17:00(最終入館16:30)

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