美味しい城下町「大分・臼杵」を大人旅!醸造観光ルートで出会う酒蔵、味噌蔵、醤油蔵


2016.10.16

LINEトラベルjp 旅行ガイド

国宝の臼杵石仏や、毎年11月に城下町を竹灯籠の灯りで埋め尽くす「うすき竹宵」など、観光スポットやイベントの多い大分県臼杵市。古い武家屋敷やお寺の並ぶ城下町を散策する楽しみに加え、その町なかに古くからの酒蔵や醤油蔵などが点在しており、大人が楽しめるスポットもたくさん。今回は、お土産もスイーツも、はたまた工場見学や味噌作りまで楽しめる、臼杵市の「美味しくて楽しい醸造観光ルート」をご案内します!
臼杵市ってどんな町?
現在の臼杵市中心地は、キリシタン大名として有名な大友宗麟が1556年に丹生島(にゅうじま)城を築き、元々海だった土地に、城下町が形成されたのがはじまり。1600年には美濃の国から来た稲葉氏が藩主となり、多くの職人、商人、武士も美濃の国から移住してきました。その時の武士が始めた味噌・醤油屋が、現在でも江戸時代からの建物で同じ商いをしているのですから驚きです。
町の中心には、多くの武家屋敷やお寺が並ぶ、写真の「二王座歴史の道」などの風情ある通りが何本もあります。「秀吉と利休」などの代表作を持つ小説家・野上弥生子の実家は、後述する酒造会社の蔵元であり、その生家もまた歴史ある佇まいとなっています。
それでは、その一軒一軒を詳しく見ていきましょう。
金運がアップしそうな味噌・醤油会社「フンドーキン」
町を流れる臼杵川の河口に位置する中州には、創業1861年のフンドーキン醤油(以下、フンドーキン)があります。臼杵市内に味噌、醤油、ドレッシングを製造する各工場がありますが、城下町観光の際に一番近いのが、写真の本社敷地内にある工場。古くからの建物が並ぶ中州にひと際異彩を放つ、赤いロゴマークの付いた巨大な建物です。何とも金運がアップしそうな看板ですよね。これは、目方を図る「分銅」に、創始者である小手川金次郎氏の名前からとった「金」を重ねたデザインで、商品の確かさや嘘偽りのなさを表現したものなのです。
フンドーキンでは、完全事前予約制で、3つの工場(味噌、醤油、ドレッシング)のうち、1日に1つの工場見学を無料で行っています。特に、醤油工場にある、世界一巨大な木造醸造樽は必見!ギネス認定されています。そして、工場見学で嬉しいのは、なんとお土産付き!県外ではなかなか手にすることのないフンドーキンの商品の製作過程を実際に見て、味わうことのできる貴重な体験をどうぞ。
なお、フンドーキンの商品は、大分県内のスーパーの多くが販売しており、味噌、醤油、ドレッシングなどの購入が可能です。
文豪の実家で嗜む酒と焼酎「小手川酒造」
1855年創業の小手川酒造は、前述したフンドーキンとは親戚筋。酒を造る傍ら、閑散期に醤油や味噌を作っていたのが元で、分家後、フンドーキンになりました。また、小説家の故・野上弥生子氏の実家でもあり、蔵に隣接する彼女の生家は、現在「野上弥生子文学記念館」として一般公開されています。
大分と言えば麦焼酎ですが、こちらでは日本酒と焼酎を製造しています。特筆すべきは、その年ごとに甕に寝かせて作った黒麹焼酎。寝かせることでクセのあるコクと甘味が増すという逸品は、一番古いもので30年物です。その他にも3年物、5年物、10年物などあるので、ご予算や好みの味に合わせて選ぶこともできます。そして、醸造蔵兼店舗である建物内では、無料で蔵見学も実施しており、試飲もさせていただけるのが嬉しい点。車の運転がなければ、ぜひお勧めのお酒を試飲して、お気に入りの1本を見つけてくださいね。
文豪の実家で嗜む酒と焼酎「小手川酒造」
よく「蟹の醤油?」と勘違いされるというカニ醤油は、九州で最も古い味噌・醤油会社。写真の本社社屋自体も350年以上の古さで、西南戦争時に西郷隆盛が攻め入った激戦も、第二次大戦の空襲からも奇跡的に生き残った建物です。
前述しましたが、1600年に美濃の国の稲葉氏が臼杵藩主となり、彼に仕えていた武士、可兒孫右衛門(かに・まごえもん)が興したのがのちのカニ醤油で、現在の蔵元が12代目となります。工場兼店舗である社屋内では、商品販売の他にカフェも併設しており、味噌や醤油をベースとした料理の飲食が可能で、事前予約で味噌作り体験も可能です。
これが味噌!?やみつきソフトを散策のお供に
ブラブラ歩きに持って来い、の商品もあります。お勧めは写真の「味噌ソフト」。上にたっぷりかかっている茶色いもの全てにご注目!トロッとした蜜のようなものは、カニ醤油の伝統的な商品である「うすき味噌赤」に砂糖とみりんを混ぜ火にかけ、長時間練りに練ったもの。カリカリクランチは、同じく「うすき味噌赤」を焼いたもので、その際に出た粉末もかけています。つまり、上掛けは全て味噌なのです!
この味噌ソフトのソースを気に入った方は、店舗で購入することも可能。ちなみに、このソースはパンに付けても美味しい為、「ジョニーパンディップ」と命名されています。その他、煮物醤油「ロバートで煮ろう」や、カボス入りの甘酢「アマ酢デウス」といった具合に、映画好きであろう12代目が名付けた奇妙なネーミングの逸品が、お店にはズラリと並びます。
大人の観光ルートを持つ臼杵市
酒、醤油、味噌を巡る臼杵の大人旅、いかがでしたか?1日かけても楽しめますし、春の「臼杵城跡桜まつり」、夏の「臼杵祇園まつり」、秋の「うすき竹宵」と、季節のお祭りに併せて観光するのもお勧めです。次のお休みにはぜひ、美味しい城下町歩きを楽しんでくださいね。
*記事下「関連MEMO」には、各社のHPリンクがあります。工場見学、酒蔵見学、味噌作り体験はHPからお電話やメールでお問い合わせください。また、毎年11月に開催される「うすき竹宵」の紹介記事もありますので、観光の参考にどうぞ。 

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小手川酒造(株)
place
大分県臼杵市大字臼杵538
phone
0972623335
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フンドーキン醤油株式会社
place
大分県臼杵市大字臼杵501
phone
0972632111
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カニ醤油
rating

4.0

8件の口コミ
place
大分県臼杵市大字臼杵本町3
phone
0972631177
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