珍百景の宝庫!?佐賀・有田焼の神様を祀る「陶山神社」


2017.01.19

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佐賀県有田町といえば、伝統工芸品である有田焼のふるさと。その有田焼の陶祖を祀る「陶山神社(すえやまじんじゃ)」をご存じでしょうか?境内には磁器製の狛犬や鳥居など、他では見ることができない珍しいものがズラリ!そしてテレビで話題になったあの珍百景も!?有田焼の町にある一風変わった神社をご紹介します。
有田焼の神様を祀る「陶山神社」
「有田焼」は佐賀県有田町を中心に焼かれている磁器。古くから外国にも輸出され、その積み出しの港が伊万里港だったため「伊万里」とも呼ばれています。その歴史は400年以上と長く、日本の磁器の元祖とされています。
一般的に有田焼は「古伊万里」「柿右衛門」「鍋島藩窯」の三様式に大別され、高い耐久性や美しく華やかな絵付け、透き通るような白い磁肌などが特徴で日本のみならず世界でも幅広い人気を誇ります。
金ヶ江三兵衛の名でも知られる江戸時代初期の陶工「李参平」は、豊臣秀吉による朝鮮出兵「文禄・慶長の役」の際に朝鮮から渡来した有田焼の陶祖として知られる人物。その李参平と応仁天皇を主神として祀るのが陶山神社(すえやまじんじゃ、又はとうざんじんじゃとも)なのです。
「陶山神社」はアレもコレもやきもの!
有田焼陶祖を祀る陶山神社だけあって、他の神社とは境内の雰囲気が異なっています。恐らく、境内に足を踏み入れた時に誰もがある種の違和感を感じることだと思います。実は、境内にあるいろんなモノが焼物(磁器)なのです!
狛犬だって焼物で、大水瓶などそこらじゅうに焼物が!これらは全て、有田焼の技術の粋を集めて作られたものばかり。日ごろ見慣れた神社と違う光景が広がる境内には誰もがびっくりすることでしょう。
なんと、お守りだって焼物!これは普通の神社では絶対に手に入らない激レアグッズなので、ぜひ手に入れたいところ。焼物の町を訪れた記念にもピッタリのお守りです。またお守りだけでなく絵馬も焼物という徹底ぶりにはちょっと脱帽です。
なんと「陶山神社」は鳥居も焼物だ!
境内が焼物だらけ、そんな陶山神社で最もインパクトがあるのが本殿前の鳥居!まさかまさかの磁器製鳥居なのです。このような鳥居は全国的にみても数える程しかなく、その代表格がここ陶山神社の鳥居なのです。白磁に天然の呉須で描かれた淡いブルーの唐草文様が特徴の鳥居は、明治21年に地元の陶工達が寄進したもの。
ちなみにこの鳥居は昭和31年の台風により、上部が壊れて飛散してしまいます。しかし、有田に本拠を置く老舗「香蘭社」の社長十代深川栄左ヱ門が復旧させその姿を取り戻して現在にいたっています。ちなみにこの鳥居は2000年に国の登録有形文化財となっています。
さらに磁器製の鳥居をくぐった先にある本殿でもやはり焼物がお出迎え。本殿にかかっている扁額もまた有田焼そのものなんです。そして本殿の欄干もまた磁器製。そんな細かい部分にまで焼物で埋め尽くされるほど、地元の窯業関係者の厚い信仰心に支えられた神社なのです。
李参平の記念碑も訪れよう
陶山神社の境内の広場からは「陶祖坂」と名付けられた道があり、ここを山に向かって約10分程歩けば有田の町が一望できる絶景ポイントに到着します。ここには1917年に有田焼300年を記念して建てられたという、有田焼の陶祖・李参平の記念碑があります。
まるで有田焼の発展を見守り続けてもらうため、町を見下ろす高台に建てたとも思える陶祖の碑。地元の人からいかに李参平という人物が大切にされているかがここに立てばよく分かります。時間に余裕があるならば立寄ってみてはいかがでしょうか?
「陶山神社」の参道には線路が横切る!
陶山神社を語る上で忘れてはいけないのが、参道を横切る線路の存在。TVのバラエティ番組「ナニコレ珍百景」では電車が通る神社として紹介された陶山神社。この光景を見れば「ああ、ここか!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
神社の参道を横切るように走るのはJR佐世保線。町の産業発展に貢献すべく当時の宮司が敷地内に鉄道を通すことを許可したためこうなったのだとか。
ちなみに踏切はあるのですが、遮断機がないのでかなりスリリング!(もともと車が通らない踏切には遮断機設置の義務はないのだとか)とにかく、お子様連れの方や写真を撮る際はくれぐれもご注意を!
気付けば電車が近くを通過!なんてこともしばしばある陶山神社。TVのおかげで線路が参道を横切っている神社として有名になってしまった感がありますが、それにも負けない珍百景が境内には溢れていたのです。 

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陶山社
place
佐賀県西松浦郡有田町
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