半壊状態で営業中!那須湯本の珍湯「老松温泉 喜楽旅館」は自家源泉を持つ本格派


2016.01.24

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栃木県北部、茶臼岳の南麓に広がる那須高原一帯は、数多くの温泉地が散在することから那須温泉郷とも呼ばれます。那須湯本温泉は、那須温泉郷の中で最も規模の大きな温泉地で、温泉街を流れる川沿いには大小様々な宿が立ち並び、休日ともなると大勢の観光客で賑わいます。
今回はそんな那須湯本温泉の中心部から少し離れた場所にひっそりと存在する、知る人ぞ知る珍湯「老松温泉 喜楽旅館」をご紹介します。
関東屈指のリゾート地、那須温泉郷最大の温泉地「那須湯本温泉」
ファミリー向けの観光牧場やオシャレなペンションなど、近代的なリゾート地のイメージが強い那須ですが、那須湯本温泉は昔ながらの素朴な温泉地です。多くの宿が個人経営の旅館や民宿で、中には宿にお風呂を持たず、温泉街に点在する共同浴場を外湯としているところもあります。
温泉街に数カ所ある共同浴場は宿泊客と地元専用で、一般の客は利用することができませんが、一カ所だけ日帰り客向けに営業している「鹿の湯」という共同源泉があります。鹿の湯は那須湯本の主要な源泉地でもあり、多くの宿が鹿の湯やその他の共同源泉からの引湯ですが、今回ご紹介する老松温泉喜楽旅館は、敷地内に自家源泉を持っています。
今や那須湯本の裏名所?半壊状態の建物は宿泊も可能
源泉以上に特異なのは建物外観です。半壊したこの木造の建物、何とこれが今回ご紹介する「老松温泉 喜楽旅館」。何年も前からこの状態で営業されており、現在は主に日帰り入浴のみの営業ですが、予約さえあればちゃんと宿泊することもできるというから驚きです。
あまりにも個性的な建物外観から、今や那須湯本の裏名所として注目を浴びるようになり、テレビ番組などでもたびたび紹介されるようになりました。建物がこのような状態になってしまった主な原因は、温泉の成分によるものなのだそうです。
母屋の地下から自噴する源泉が受付の入り口から見える!
日帰り入浴は500円。半壊している建物の向かいに宿の人の住居があり、料金はそちらで支払います。
ちなみに、老松温泉の源泉はこの母屋の地下から自噴しています。玄関の扉のすぐ脇に地下へ下る階段があって、その真下から湧いているのが入り口からでも見ることができます。
母屋の地下から自噴する源泉が受付の入り口から見える!
お風呂は半壊した建物の地下にありますが、当然、屋根が無いので雨漏りなんてレベルではなく雨水が染みこんでくるのでしょう。完全に天井が抜け落ち床は腐ってブヨブヨ、普通に歩いただけで今にも抜けそうなかなり危険な状態です。
通路の途中に男女の暖簾がかかっており、こちらがお風呂。老松温泉には男女別の内湯が各一つのみです。旅館の客室はさらに通路を奥に進んだ場所にありますが、写真で見る以上の幽霊屋敷なので、宿泊を検討されている方は一度日帰りで訪れてから決めたほうがいいかもしれません。
パンチの効いた建物外観とは対象的なやさしいアルカリ性硫黄泉
お湯の見た目は、那須湯本らしい鹿の湯とよく似た白濁した硫黄泉。しかし実はこう見えて、老松温泉の源泉は鹿の湯源泉とは全く違う泉質を持ちます。
鹿の湯の硫黄泉はph2.5の強い酸性なのに対し、老松温泉は弱アルカリ性の単純硫黄泉。さらに、鹿の湯は60度近い高温で湧出していますが、こちらは25度と低温で、適温に加温して提供されています。二つに区切られた湯船の片方しかお湯が入っていないのは、最近になって急に湧出量が減ってしまったからなんだそうです。温泉は飲むこともできます。
鹿の湯の強烈な泉質と苦行のような熱さに比べ、老松温泉のお湯はいつまでも入っていたくなるような優しい泉質です。
最後に
パンチの効いた建物と、心安らぐ優しい温泉の老松温泉喜楽旅館、いかがだったでしょうか?
老松温泉は、高齢のご夫婦で切り盛りされている宿で、建物が古いこともあってたびたび廃業の話が出てはいるのですが、やはり熱烈なファンが多いためなかなか辞められないでいるんだそうです。実際いつ廃業されてもおかしくない状態なので、興味のある方はなるべく早く訪問されることをおすすめします。 

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老松温泉喜楽旅館
place
栃木県那須郡那須町湯本181
phone
0287762235
no image

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