「びっき山」は丸ごと「空cafe」!五感で味わう福島の本当の魅力!


2015.10.29

LINEトラベルjp 旅行ガイド

「びっき」は、東北地方の方言でカエルを意味する言葉。
森の宝石とも呼ばれ、美しい緑色のモリアオガエルが住む「びっき沼」がある福島市の小さな山には、ちょっとした秘密があります。
山の中に佇む築100年以上の古民家が「空cafe」というお店なのです。ただのカフェではありません。名前の通り、この小さな「びっき山」も、浮かぶ空も、丸ごと全部カフェ。福島の美しい自然や美味しいご飯を五感で味わってみませんか?
在りし日の姿のまま、今も現役!築100年以上の古民家
古民家を利用したカフェは、日本全国に星の数ほどあります。でも、福島県福島市土湯温泉のそばにある「空cafe」はちょっと違うのです。
何しろ、まるで小さな山ごと全部カフェのような佇まい。その風景の中に築100年以上の古民家が溶け込んでいます。
古民家は、多くの古民家カフェにありがちな、現代風にお洒落っぽく改装など全くされていません。オーナーの阿部典子さんは、現代っぽく改装されたお洒落な古民家があまりお好きでは無く、古いものを本当にそのままの姿で大切に使う事に魅力を感じているそう。地に足が着いた考えを実践されています。
暮らしやすく、使いやすく修復して使うのもちょっと違う・・・。そう、まさに“在りし日の姿のまま”。100年以上前とほぼ同じ状況、状態で現役で使われているのです。
え?そんな事は可能なの?大丈夫!その秘密と魅力をご紹介しましょう。
(古民家は床を抜いて、壁にベニヤ板を張った箇所のみ手を加えたとのこと。)
東日本大震災でも無傷!地元福島の人々に愛される場所
写真をご覧下さい。ほとんど手を加えていないとは思えないほど、本当に素敵な空間だと思いませんか?
実は空cafeの古民家は、2011年3月11日に起きた東日本大震災のあの激しい揺れにも耐えて無傷だったのです。震災直後、オーナーの典子さんは、「もし倒壊・半壊していたり、店内の器が一枚でも割れていたら、空cafeを辞めよう」と心に決めていました。
でも、釘を使用せずに建てられた古民家は激しい揺れの力を分散させたのか、いつもと変わらぬ姿で典子さんを迎えてくれたのです。引き戸だった事もあり、カフェで使用している典子さん自ら手作りの器類も一切割れていなかったそう。
しかも、空cafeから車で10分ほどのご自宅(築170年くらいの古民家)も無傷。湧き水だったので水も大丈夫、電気とガスも止まりませんでした。(ご自宅の水道のみ止まってしまったそうです。)
更には、福島原発の放射能問題がありましたが、福島市の山側という事もあり、放射線量を測ったら、かなり低い値でした。
こんな奇跡とも言えるような状況が重なり、「これはもう空cafeを再開するしかない!」と決意。震災1ヶ月後の2011年4月10日にはカフェを再開させたのです。
当時の福島の状況は、まだまだライフラインが整っていない所も多く、この空cafeの再開は、本当に地元福島の人々を喜ばせました。
多くの方が、この場所で「ほっ」と束の間の安らぎを得たことでしょう。
窓も虫も関係ない!目の前に広がる大自然空間&自家農園の野菜や果物を使ったメニュー
空cafeで一番魅力的な場所は、何と言っても豪快に開け放たれた一面の窓。
窓際は席になっており、目の前に眩しいばかりの福島の自然が飛び込んできます!空いていたら、是非、この席を選んで下さい。虫が入ってきたってご愛嬌!
阿部さんご夫妻は、半自給自足の生活をされており、自家農園を持っています。
畑で有機栽培された旨味の濃い野菜や果物。それらが丁寧に料理され、納得のいく調味料や産地や原料が分かるものを使用して提供される「お昼ご飯」を是非とも味わってみて下さい。
典子さんお一人で作っていますので、少し待つ事もありますが、目の前に広がる美しい四季の風景に、すぐに時が経つのを忘れてしまいます。
雨の日でも大丈夫。カフェの中では、様々なクラフト作家さんの作品や海外の蚤の市で買い付けた雑貨、自家製無農薬野菜のピクルスなどが販売されています。そして、本と絵本のコーナーもあるので、お天気が悪くても、お子様と一緒でも、どんな状況でも楽しめるのです。
「お昼ご飯」は、月替わり。典子さん曰く、“ゆるマクロビ的”とのこと。
窓も虫も関係ない!目の前に広がる大自然空間&自家農園の野菜や果物を使ったメニュー
「お昼ご飯」だけで無く、カフェメニューも魅力いっぱいです。おススメは、先ほどの窓辺の写真にも写っていた“ブルーベリー”。夏の間に収穫し、加工品にするので、年間を通じてブルーベリーのシロップやジャムを使ったお菓子やドリンクが楽しめます。
その甘酸っぱくて濃厚な味ときたら最高です!輸入品のブルーベリーでたまに感じる舌にザラつくような苦みが全く無い、無農薬栽培のブルーベリーは、酸味と甘みのバランスが抜群。
豪快に開け放たれた窓辺で、ブルーベリーのお菓子を外の空気と一緒に思いっきり食べれば、まるでブルーベリー狩りをしているような気分に。
福島の四季は、ただひたすらに美しい
空cafeが佇む、びっき山。窓辺の向こうに広がる山の原っぱを走り回ったって良いのです。
お子様連れでも楽しめる最大の理由は、ここにあります。
モリアオガエルが住む、旧国道横にある「びっき沼」には、春には水芭蕉が。空cafeは冬から春にかけて冬季休業しますが、水芭蕉が咲く頃に再開します。時間の流れも自然と一緒。まさに無為自然。
他にも春の桜、梅雨から夏には紫陽花、そして秋の紅葉と美しい福島の四季を是非、体感して下さい。あるがままに自然のままに、そして美味しい食事を楽しむ。五感で味わえる空間なのです。
※冬季休業期間は毎年異なるので、関連MEMOの「びっき山 空cafe」でご確認下さい。
繋がって広がっていく
空cafeでは、4月と7月を除く月の最終日曜日11:00~15:00にマーケットが開催されます。
福島県や近県の「こだわりのもの」や「手作り作家さんの作品」のお店がびっき山の森の中に並ぶのです。近頃は東北以外に、遠くの県からの参加者も。是非、マーケットを狙って訪れてみて下さい。
特に平成28年は、空cafeオープン10周年記念のマーケットが予定されているので、お楽しみに!
福島の魅力がぎゅ~っと詰まった“びっき山の空cafe”は、本当の意味で自然体で営むオーナー・典子さんの魅力もいっぱいなのです。
●【注意】お店は不定休なので、必ず下記リンク先より営業日かどうか確認してから、訪れて下さい。 

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びっき山「空cafe」
rating

5.0

2件の口コミ
place
福島県福島市土湯温泉町茂田1
phone
0245952515
no image

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