妙心寺東林院「梵燈のあかりに親しむ会」は日本一暗いライトアップ!


2017.09.29

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近年ライトアップイベントは派手さを増す一方ですが、妙心寺の塔頭「東林院」で行われる「梵燈のあかりに親しむ会」はろうそく400本の灯りだけで行われるライトアップ。ろうそくの炎が織り成す幻想の世界がは心静かに自分を見つめ直す時間にもピッタリ。静かな秋の夜を京都で味わってみてはどうでしょうか。
古刹・妙心寺東林院で行われる秋の風物詩
京都にある臨済宗妙心寺派の大本山妙心寺は京都を代表する禅寺の一つ。国宝に指定されている妙心寺の梵鐘は製作年代の明らかな日本製の梵鐘としては最古のものとされています。そんな梵鐘は除夜の鐘で知られるように人間の煩悩を除くための存在でもあります。
普段は非公開寺院である妙心寺塔頭の一つ「東林院」。こちらで毎年秋に行われる「梵燈のあかりに親しむ会」は梵鐘ならぬ、「梵燈」という小さなともしびを用いた催しで、例年多くの参拝客を集める秋の京都では人気イベントの一つとなっています。
日本一暗いライトアップ?「梵燈のあかりに親しむ会」
お寺の灯りという意味が込められた「梵燈」は、ご住職手づくりの灯り瓦。これにロウソクを灯してその灯りだけに包まれた空間に身を置くというのが「梵燈のあかりに親しむ会」の醍醐味。
カテゴリーとしては夜のライトアップイベントの一つとしたいところですが、逆に目立つのは暗さ!庭園に関しては梵燈の灯りのみ。方丈内部もごくごくわずかな照明だけしか用意されていません。明るさよりも、むしろ暗さを味わうための催しといっても過言ではありません。
メインとなるのは「蓬莱の庭」
「梵燈のあかりに親しむ会」のメインとなるのは「蓬莱の庭」。ここでは、毎年禅の教えである『禅語』の教えの中から2~3文字を梵燈の灯りで表現しています。印象的な梵燈による禅語の文字と共に白砂や草木が梵燈に照らされて浮かび上がり、辺りはまさに幽玄そのものといった雰囲気に包まれます。禅語の教えは庭園に辿り着くまでにその年のテーマの説明がちゃんと記されていますので、予習をした上で「蓬莱の庭」へと進みましょう。
また、「蓬莱の庭」を見ながらお茶とお茶菓子をいただける茶席も設けられています。暗がりの中でいただく一服もまた、心を落ち着かせてくれますのでぜひお茶席にも足を運びましょう。
闇と静寂を堪能する
約400本ものロウソクを用いた梵燈の明かりが揺らめく、ほの暗い「蓬莱の庭」。それを前に坐しているといつの間にか心拍数も落ち着きリラックスしてきます。不思議なものですが、暗さと静けさとは連動するもの。そこにいれば音を立てることすら憚られる、そんな空気も漂っています。
電気による灯りを廃された空間。日常世界とは乖離した普段感じられない静寂に没頭してみると、知らないうちに心が穏やかになり自分を俯瞰する感覚に陥ってきます。俗世間に身を置く日々では味わえない、禅寺で過ごす自分を見つめ直す貴重な機会。これが「梵燈のあかりに親しむ会」の人気の秘訣なのでしょう。
辿り着くまでも結構暗い!
普段は非公開寺院である妙心寺東林院は、宿坊として利用できることはよく知られています。しかし、それを除けば夜に足を踏み入れることは「梵燈のあかりに親しむ会」以外にはありません。
そんな東林院へと辿り着くまでの時間も、暗さと静けさを味わう前哨戦のようなもの。広大な妙心寺の境内は夜ともなるとひっそりと静まり返っています。ここは今でも多くの僧の修行の為の空間でもあるのです。そんな中、僅かな道標を頼りにまるで時代劇のセットの中のような境内を歩く感覚は非日常そのものです。ぜひ、東林院までの道程の雰囲気も存分に味わってみてください。妙心寺の境内には塔頭寺院が非常に多くありますので、迷わないよう事前にしっかりとチェックしてから行きましょう。 

大本山 妙心寺
place
京都府京都市右京区花園妙心寺町1
opening-hour
24時間【法堂・天井の雲龍図・…
東林院
rating

4.5

8件の口コミ
place
京都府京都市右京区花園妙心寺町59
phone
0754631334
opening-hour
歳時により異なる

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