天草「崎津教会」潜伏キリシタンの世界遺産と集落・見所5選


2018.07.14

LINEトラベルjp 旅行ガイド

2018年6月に世界遺産登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。その構成遺産のひとつ「崎津教会」は天草下島の小さな漁村の集落にあります。「海の天主堂」とも呼ばれ、日本家屋の漁村らしい風景に突然現れるゴシック様式の教会。禁教の中、250年もの間信仰を守り抜いたキリシタン。長く神父様と信者に守られた教会と、集落の見所をご紹介します。
見所1:禁教の歴史残す山側
神社の鳥居から教会が覗く景色。これは潜伏キリシタンの歴史を象徴している風景です。この崎津集落山側の「崎津諏訪神社」は禁教の中、仏教徒を装いつつ密かに信者が祈りをささげていた場所。参拝する時、信者は「あんめんりうす(アーメン、デウス)」と唱えていたという記録が残っています。写真は1685年銘の鳥居で、境内の配置も禁教時代のまま現存しています。
体力のある方は「崎津諏訪神社」裏手の階段の頂上、「チャペルの鐘展望公園」もおすすめです。「海の天主堂」と呼ばれた「崎津教会」。教会を中心に日本の渚百選にも選ばれている崎津集落が一望できます。羊の角のような形から羊角湾と呼ばれ、入り組んだ入り江と島の南端の集落。一揆の連絡が届きづらかった事も信仰が続いた要因と言われています。
山側の駐車場前、マリア像が立った日本家屋は「木造崎津教会跡」。現在のゴシック式教会が立つ前の教会です。古くから神父様1人、シスター1人。保育園のような役割もはたしていたとか。現在の美しい教会だけを見がちですが、集落裏手の山側は潜伏し信仰を守り続けた歴史が多く残されいる場所なのです。
見所2:集落の中心「崎津教会」
2018年6月に世界遺産の構成資産として登録された「崎津教会」。現在の美しいゴシック式の教会は、1934年にハルブ神父の私財と信者が集めた資金によって再建されました。施工は長崎五島出身の鉄川与助氏。
特徴的なのは、教会の中が畳敷きであること。また、この教会は、踏絵が行われていた庄屋屋敷をハルブ神父が買い取り、祭壇を置いたと言われています。写真撮影はできませんが、心動かされる空間です。
「崎津教会」は横からの眺めにも歴史があります。そう!色が違う、いえ…素材が違うのです。灰色の部分はコンクリート、白い部分は木造。これは建設資金が足りなかったからと言われています。制約や負い目を考え、行政の力にたよらず足りない部分を木造で完成させているのです。信念を感じる素材の違い。歴史感じる側面です。
見所3:教会周辺でみる集落の歴史
「崎津教会」から海側へ徒歩1分程の所に﨑津資料館「みなと屋」があります。潜伏キリシタンの信心具や、交易により栄えた昭和の﨑津集落がわかり易く展示される資料館で、入場無料。二階から見る「崎津教会」の景色も一見の価値ありです。
集落を歩くと目に留まるのが小道。「トーヤ」と呼ばれ、そのまま船に乗船できるような機能的な道でもあります。狭い土地で肩が触れ合う程の小道は、独特の風景です。
集落のもう一つの特徴が「カケ」。漁師の作業場でテラスのような場所です。海にせりだし、網の手入れや魚の干物作り。船の乗り降りの場でもありました。崎津教会から徒歩5分程度先の、お休み処「よらんかな」で見学できます。
見所4:崎津集落路地
崎津集落ならではの風景が路地でくつろぐ猫達です。大漁の守り神と言われていた猫達。ゆっくり道端に寝転んでいる姿をあちこちでみかけます。
マンホール好きな方にお勧めなのが、﨑津集落のマンホール。踊りだしそうな魚達のかわいいマンホールです。崎津教会の前の小道で出会えます。
見所5:遠景に見る漁村風景
少し離れて、漁村全体を見る風景もおすすめです。ここは、車の場合サンセットラインを﨑津バイパス側にもどり、バイパスの下をくぐった対岸。海に囲まれた漁村、よりそう日本家屋に守られるように建つ教会。象徴的風景のひとつもお見逃しなく。 

read-more
チャペルの鐘展望公園
rating

4.0

11件の口コミ
place
熊本県天草市河浦町崎津295
phone
0969761111
opening-hour
通年 24時間
no image
崎津教会
place
熊本県天草市河浦町崎津539
phone
0969786000
opening-hour
9:00-17:00

この記事を含むまとめ記事はこちら