定食ぜ~んぶ600円! 西麻布で愛される老舗食堂『七番』自慢の「しょうが焼き」が安いのに旨すぎる理由とは?


2022.10.06

食楽web

食楽web BARや高級寿司、お忍び系、隠れ家系など名店が数多くある西麻布。そんな敷居の高さを感じる西麻布界隈で、「ワンコインで食べられる定食屋さんがある」という情報をゲット。“西麻布でワンコイン”というミスマッチ感のある響きに惹かれ、早速、足を運んでみました。 六本木通りからちょっと外れた、民家がある小道に『七番』はあります。看板がなければ通り過ぎてしまうほどの哀愁漂う佇まい。11時半にオープンするとほぼ満席になり、人気メニューの「しょうが焼き」が早くなくなってしまうため、一番乗りで入店しました。 店内に入ると、昔懐かしい雰囲気が残るカウンターが目の前に現れました。この地で30年以上続けているそうで、席は10席のみ。キャッシュオンリーの前払い制です。壁のメニューには、どれもランチタイムにがっつきたい定食屋メニューがズラリ。しかし、初訪には「しょうが焼き」がマストと決め込み、迷うことなくオーダーしました。※創業当初より500円での提供を務めてこられたそうですが、昨今の値上がりにより、2022年9月より全品+100円で価格改定されています。 それでも定食の値段が基本600円とは格安ですよね。[食楽web] 入店後は次々とお客さんが入店し、ものの10分ほどでほぼ満席。9割、いや10割が男性客のお一人さま、もしくは二人連れでした。しょうが焼きのほか、チキン南蛮、トンカツ、チャーハンなど次々と注文が入っていきます。低コストとは思えぬ「しょうが焼き」のクオリティに脱帽だったワケ「しょうが焼き」600円 先払いのお代を準備して待つこと、約5分。思わず「トンカツ?」「ポークソテー?」と見間違えそうなビジュアルの「しょうが焼き定食」がやってきました。一般的なしょうが焼きのお肉よりもはるかに分厚い。これは洋食屋のポークジンジャー のレベル。ポークの下にはもやし炒めがたっぷり盛られています。 定食の内容はご飯と味噌汁が付いたシンプルなセットで、しょうが焼きの美味しさをより引き立てます。 ポークは片栗粉をまぶした薄衣がサクッとした食感を残しつつ、衣全体にタレが染み込んでいます。時折、トロッとした片栗粉の塊が混ざっているのはご愛嬌。これも意外と味わい深い。 しょうがの風味は控えめで、しょうゆのコクがしっかり感じられるあっさりした口福の味わい。白ご飯をかき込みたくなり、ポークとご飯の往復を堪能します。 ちょうどいい厚みのあるポークはジューシーで柔らかく、素朴な味付けに箸が止まりません。また、添えられた“もやし炒め”がたまらなく旨い! ボリュームたっぷりのもやし炒めにはニラと人参が加えられ、味付けは同じくあっさりしょうゆベース。著者は「しょうが焼きには千切りキャベツ」のイメージしかありませんでしたが、シャキシャキ食感のもやしと柔らかポークの合わせワザがとにかく美味でした。 最後の方は、七味でピリッと辛さをプラスして味変すると、さらに旨みが増します。肉厚ではありましたが、おおよそ9切れあったポークももやし炒めもペロリと完食。 すっかり、長年変わらぬ『七番」の「しょうが焼き」のファンになりました。懐を気にすることなくがっつり食べたい日に訪れたい一軒です。(撮影・文◎道面 梓)●SHOP INFO店名:七番住:東京都港区西麻布1-4-14TEL:03-3408-6466営:11:30~15:30休:土・日・祝日 

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七番
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4.5

5件の口コミ
place
東京都港区西麻布1-4-14
phone
0334086466
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