横浜中華街で一番旨い「肉まん」はコレ! 忖度なしでベスト肉まんを選んでみた!


2022.09.07

食楽web

横浜中華街のお土産、食べ歩きの代表格・肉まん | 食楽web 横浜中華街の土産や食べ歩きの代表・肉まん。各店の店頭で湯気モクモクのせいろや蒸し器の中で肉まんが売られていますが、どれが本当に美味しく、コストパフォーマンスに優れているかは、なかなか判別しにくいものです。 そこで今回は、横浜中華街で肉まんの評価が高く、冷蔵または冷凍でテイクアウトできるお店ばかりを7店ピックアップ。各店の肉まんを食べ比べ、その個性と味に迫りながら忖度ゼロで横浜中華街における「ベスト・オブ・肉まん」を決めたいと思います!さっぱりした肉餡とクリーミーな生地の一体感品が抜群!『萬珍楼』の「肉まん」『萬珍楼』の「肉まん」450円(税込) 創業120年、横浜中華街の創世記に誕生した古参であり、その外観から一際ゴージャスな印象を与える『萬珍楼』。横浜中華街通の間でも「『萬珍楼』で食事をするのは特別なときのみ」と言う人もいるほどの名店です。『萬珍楼』のレストランの真横に『大通り売店』というお土産コーナーがあり、こちらで「肉まん」を購入することができます。『萬珍楼』の「肉まん」を割ったところ『萬珍楼』の「肉まん」は生地のキメが細かく弾力があり、かじるとほのかな甘みがあります。丁寧に作られた生地の中には、肉餡がビタッと詰まっています。お店によっては生地と餡の間がスカスカの肉まんもありますが、このギュウギュウに詰まった感じが嬉しいです。 肉餡の味付けは薄めですが、肉自体がジューシーで旨みたっぷりなので、むしろ贅沢な味わいを感じられます。「肉まん」という気軽に楽しめる点心でありながら『萬珍楼』らしい品の良い味だと思いました。サイズ的には他店よりもやや小ぶりですが、この味で450円(税込)は嬉しいところ。女性の方やお子さんにピッタリの一品です。荒めの生地と粗挽き肉のゴロッとした食感がベストマッチ!『同發』の「肉包(2個入り)」『同發』の「肉包」2個入り800円(税込) 明治の創業以来、古き良き横浜中華街の文化と味を守り続け、次世代へと継承し続ける『同發』。『萬珍楼』同様、横浜中華街では古参の名店で、こちらにも『中華菓子売店』というお土産コーナーがあります。こちらで売られている『肉包』が「肉まん」にあたるもので、2個入り800円(税込)。1個あたり400円と、名店なのに低価格なのが嬉しいです。『同發』の「肉包」を割ったところ 荒めの生地は甘さ控えめで良い意味で庶民的な味わい。生地の中の肉餡はゴロっとした食感で、粗挽き肉と玉ねぎの素材の旨みを引き出した優しい味づけです。語弊を恐れずに言えば「洗練された味」というよりも「古くからの味を守り続けている」印象で、どこか懐かしい印象もあります。歴史を持つ『同發』にしか表現できない「肉まん」のように思いました。 生地・肉餡とも、素材にインパクトがあるため、『萬珍楼』同様味付けは控えめですが、十分美味しくいただくことができました。和製「肉まん」の味わいと食べ応えに特別感あり!『江戸清』の「ブタまん(2個入り)」『江戸清』の「ブタまん」600円(税込)『江戸清』も大通りに店を構える老舗で、「中華街食べ歩きブーム」として「肉まん」を流行らせた店です。経営者が日本人で、もともとが精肉店をルーツにしていることから、日本人の好みの味を実現した「肉まん」が売りです。ただし、『江戸清』では「肉まん」とは言わず「ブタまん」「中華まん」と称します。『江戸清』の「ブタまん」を割ったところ 生地はあっさりとした口当たりで、味わい控えめ質感はあえて荒めの印象ですが、このおかげで、中の肉餡の肉汁が生地にしっかり染み込んでくれます。 また、餡は野菜のシャキシャキとした食感で、隠し味の海鮮風味がなめらかな豚ミンチと融合し、他店の「肉まん」にはない「和風肉まん」の雰囲気を醸し出しています。『江戸清』ならではの特別感のある味わいのように思いました。ごま油&素材の香りがやみつきになる横浜中華街の隠れた名「肉まん」!『頂好』の「肉まん」『頂好』の「肉まん」350円(税込) 市場通りと関帝廟通りが交差する小さな路地の角にある『頂好』。店頭には調理したばかりの中華系惣菜・菓子がズラリと並ぶ一方、飲食スペースなどはなく、横浜中華街の中でも数少ない「惣菜専門店」といった雰囲気のお店です。同店では、その場ですぐに食べられる「肉まん」はないものの、冷凍でテイクアウトできるものがあります。『頂好』の「肉まん」を割ったところ やや小ぶりな「肉まん」で、生地は荒めの質感である一方、この生地の分量が多めで十分な食べ応えです。また、「肉まん」を割った瞬間に肉餡のごま油、たけのこ、しいたけの豊かな香りが広がり、食欲がそそられます。 あえてザックリとミンチされた肉餡のゴロゴロとした食感、そして素材の味が融合し贅沢な食べ応えを感じることができました。これで350円(税込)はなかなかお値打ちだと思いました。食感・旨味ともに贅沢な肉餡が美味!『紅棉』の「肉包(肉まんじゅう)」『紅棉』の「肉包(肉まんじゅう)」330円(税込) 関帝廟通りにある小さな名店『紅棉』。1952年の創業以来「手作りの点心・中華菓子」にこだわり、今もひとつひとつ職人の手によって作られているそう。実際店頭の奥には、今作られたばかりであろう無数の「中華まん」が見え、古き良き横浜中華街の雰囲気を感じることができます。『頂好』同様、その場でいただける「肉まん」は売られていないものの、テイクアウトし、自分で蒸して食べられる「肉包(肉まんじゅう)」を購入することができます。『紅棉』の「肉包(肉まんじゅう)」を割ったところ 点心の名店とも言うべきお店にして、「肉包(肉まんじゅう)」が330円(税込)のコストパフォーマンスがまず嬉しいです。肝心の生地はふんわり、しっとり、もちもちといった質感を全て表現したかのような風合いで、名店の職人技を感じさせます。 このハイクオリティの生地に合わせる肉餡もまた美味。豚肉、たけのこ、しいたけなどがザクザクと切られている一方、見事に味を引き立たせ合うかのような繊細な味わいです。それでいて豚肉の脂分によるオイリーな印象もあり、十分な食べ応えを感じることができました。最高値の「肉まん」だが味は抜群!『華正楼』の「肉まん」『華正楼』の「肉まん」519円(税込) 1939年創業で、横浜中華街最大の宴会場を有する高級店『華正楼』。調理のレベルの高さは言うに及ばず、中華街通にとっても特別なお店とされているのが『華正楼』です。『華正楼』にも『新館売店』というテイクアウト専門店があり、ここで「肉まん」を購入することができます。その価格は1個519円(税込)と、今回比較した7店の中では最高値の「肉まん」です。『華正楼』の「肉まん」を割ったところ 一口かじった瞬間に、確実に他店の「肉まん」とは一線を画していることがわかります。なめらかでキメ細かい生地は、舌触りの良さだけでなくしっかりとした弾力もあり、まさに「『肉まん』生地のお手本」のような印象。さらに主役である肉餡も量が多く、かじるとジューシーで複雑な味わいが口の中いっぱいに広がります。 肉餡の味付けはやや濃い目で、その物量のインパクトと合わせて、相当な食べ応え、贅沢感を味わうことができる「肉まん」です。一度食べたらヤミツキになること必至です。横浜中華街イチのコスパなのに贅沢な一品!『耀盛號』の「大きな豚まん(2個入り)」『耀盛號』の「大きな豚まん(2個入り)」440円(税込) 横浜中華学院のすぐそばにある、1946年創業の老舗・中華食材店『耀盛號』。創業当初は、中華料理店向けの食材卸しがメインだったものの、店先で小売りを始めたところ、観光客を集める人気店となったお店です。特に点心への評価は高く、その味はプロをも唸らせるとか。この『耀盛號』でも「大きな豚まん(2個入り)」という「肉まん」が販売されていますが、その価格は、なんと440円(税込)。横浜中華街イチのコストパフォーマンスです。『耀盛號』の「大きな豚まん(2個入り)」を割ったところ やや質感の荒い生地ですが、柔らかく噛み締めるごとに肉汁が生地に染み込むような印象です。また、肉餡は豚肉、たけのこの食感が強く、あっさりとしていながらも強いコクを感じる味付けも奥が深い印象でした。 原材料には、無数の中華調味料が記載されていました。このあたり、やはり中華食材の知見を活かしていることが感じられ、この価格にして十分すぎるほどに美味しい「肉まん」をいただくことができました。【まとめ】美味しさのダントツトップは『華正楼』! しかし、コスパ面で優れたお店も…横浜中華街の「ベスト・オブ・肉まん」は果たして!? というわけで、横浜中華街で特に「肉まん」の評価が高いお店ばかり7店の商品を食べ比べましたが、ダントツで美味しかったのは『華正楼』の「肉まん」でした。519円(税込)という高値ではありますが、他店とは明らかに違う抜きん出た味わいで「ベスト・オブ・肉まん」と言って良いと思いました。 その他、低価格でありながら、味わい深かったのが『紅棉』の「肉包(肉まんじゅう)」。こちらは330円(税込)ながら十分な食べ応えと、繊細な味わいを楽しむことができ、古くから継承され続けた職人技を感じることができました。 横浜中華街で抜きん出た「肉まん」が高級店の『華正楼』だった一方、小さなお店にもコスパも含めて考えれば、全然負けていない「肉まん」もありました。ここから言えることは、小さなお店にも、それぞれのヒストリーやこだわりがあり、各店ごとにその味わいや魅力も異なるということです。『華正楼』、『紅棉』以外の「肉まん」もそれぞれに美味しかったことは確かです。本記事をご参考に、是非あなた好みの一品を見つけてくださいね。(撮影・文◎松田義人) 

read-more
同發 新館
place
神奈川県横浜市中区山下町164
phone
0456818806
すべて表示arrow
no image
横浜中華街
place
神奈川県横浜市中区山下町
opening-hour
店舗・施設により異なる
すべて表示arrow

横浜グルメツアー

¥26,333

arrow icon

更新日:2024/04/25

華正樓新館
place
神奈川県横浜市中区山下町164
phone
0456417890
opening-hour
10:00-20:00(土)10:00-20:30
すべて表示arrow
江戸清 中華街本店
place
神奈川県横浜市中区山下町192
phone
0120047290
すべて表示arrow
紅棉
rating

4.5

23件の口コミ
place
神奈川県横浜市中区山下町190
phone
0456512210
opening-hour
10:00-19:00
すべて表示arrow
頂好食品中華食品菓子売店
place
神奈川県横浜市中区山下町137
phone
0456510633
opening-hour
10:00-21:00
すべて表示arrow
耀盛號売店
rating

4.0

32件の口コミ
place
神奈川県横浜市中区山下町143
phone
0456812242
opening-hour
10:00-21:00
すべて表示arrow
萬珍樓 點心舗
rating

4.0

134件の口コミ
place
神奈川県横浜市中区山下町156
phone
0456644004
opening-hour
[平日]11:00-22:00(15:00-17:0…
すべて表示arrow

この記事を含むまとめ記事はこちら