札幌で朝からラーメンを食べるならココ!『やさしい、とんこつ麺かまくら』で真っ白な至極の一杯を堪能してきた


2022.06.21

食楽web

食楽web ラーメン激戦区であり、日本を代表するラーメンの街と言っても過言ではない札幌。数多くの店がしのぎを削り合い、多くの旨いラーメンをいただけることはご存知の通りだと思います。ただし、札幌滞在中の朝、ふと「朝ラー食べたい」と思い、調べたところ、札幌市内で朝ラーを実施している店はわずか数軒のみ。意外でしたが、「朝ラー食べたい」と一度思うと止められないのも正直なところ。 そこで、そのうちの1軒の『やさしい、とんこつ麺かまくら』というお店に行ってみることにしました。こちらのお店、朝ラーの実施は基本「木・金・土・日」のみのようですが、ネットで事前に見た「真っ白のスープ」は、他であまり見かけないもの。これはなんとしてでも食べたいと思い訪問してきました。見た目よりもずっとあっさり! 良い意味で控えめなトンコツラーメン「やさしい、しおトンコツラーメン」750円(税込)『やさしい、とんこつ麺かまくら』はJR札幌駅から東南にあるエリア・白石区にあります。朝7時という微妙な時間帯なこともあり、エリアにはまだ車・人の往来もまばらですが、『やさしい、とんこつ麺かまくら』の店内に入るとすでに満席で、気さくな店主ご夫婦がお店をキリモリされていました。 醤油、味噌、カレーラーメンなど様々なラーメンがラインナップされていますが、筆者はやはりこの店の一押しでもある「やさしい、しおトンコツラーメン」を注文しました。臭みのいっさいない真っ白のスープ 注文から数分で着丼したスープは確かに真っ白! そのスープの中に北海道らしい黄色い麺が見え隠れしています。また、乗っている具材は焼き豚、ふ、メンマ、ネギ、煮卵で彩りのバランスも良い感じです。さっそくいただきます。黄色くコシのある麺をリフト 真っ白のスープの表面には油感を確認できますが、意外にもあっさりしており、臭みもいっさいありません。良い意味で主張が控えめなクリーミーなスープで、その分具材や、コシのある麺の味を存分に楽しめるという寸法。足し算ばかりが際立つ印象もある最近流行りのラーメンの中では、全体の味のバランスを繊細に計算したストイックな味のように思いました。後半で胡椒を加えれば味変も楽しめます また、後半で胡椒などを加えれば、味変をすることもできます。もともとのスープが主張控えめなので、お客個々によって違う好みに対し、変幻自在に変わってくれるのも、この真っ白のスープの優れたところのように思いました。これらのことから朝イチから食べるラーメンとしてももちろん最適で、見た目のインパクトよりも口当たりが優しく、胃も全くもたれませんでした。実に美味しい一杯に出会えました。「朝からトンコツラーメンなんて無理!」という人にこそ食べて欲しい!「やさしい、しおトンコツラーメン」とは何かを表すプレート 聞けば、この「やさしい、しおトンコツらーめん」は、道南にある『しおトンコツラーメン嶋』というお店がルーツのもので、店主夫婦がこの味にドハマリし、同店で約3年ほど修行をした後、札幌に『やさしい、とんこつ麺かまくら』を開店。その味を継承することになったそうです。店主は奥さまのほうで、ご主人はスタッフとのこと。奥さまに話を聞きました。「私たち夫婦はいわゆるトンコツラーメンの匂い、ギトギトなどが苦手なのですが、『しおトンコツラーメン嶋』の味にハマり、客として通っているうちに店主の方から『味を受け継がないか』とのお声をいただき、修行を経て開業となりました。こだわりは、とんこつ臭さがない、飲みほせるスープ作りです。店名にもあるように『やさしいスープ』にこだわっていて、臭くない、ギトギトしてない、重くない、クリーミーなスープが自慢です。トンコツが苦手な方でも美味しく召し上がっていただけると思っています」(奥さま) また、かなり少ない札幌の朝ラーを、あえて実施した理由についても聞きました。「夫婦2人で2年ほどかけてキャンピングカーで日本全国旅をしていた際、日本各地には意外と『朝ラー文化』があることを知りました。しかし、札幌はラーメン王国であるにもかかわらず、朝ラーをやっているところがほとんどありません。そこで『ラーメン店をやるなら朝ラーいいかもね?』と考え、開業時より朝営業を始めることにしました。意外かもしれませんが、夏場よりも寒い冬場のほうが朝のお客さんが多いです。夜勤明けの方、警察官の方、消防士の方、看護師の方、コンビニで働いている方など、職種はさまざまですが、皆さまの笑顔を見て、こちらが元気をいただくほどです。 トンコツ独特の臭みやギトギト感、重さは一切なく、やさしいスープに仕上げていますので、『朝からトンコツラーメンなんて無理!』って思う方にこそ召し上がっていただきたいラーメンです。」(奥さま) 当初は、珍しい真っ白なビジュアルに惹かれた筆者でしたが、実際にいただくと確かにどんな人をも包み込んでくれるような優しい味わいを感じることができました。札幌では貴重な朝ラーであり、そして、どこか真っ白なビジュアルが北海道らしさも感じさせてくれる一品。ぜひ一度食べに行かれてみてはいかがでしょうか。(撮影・文◎松田義人)●SHOP INFO店名:やさしい、とんこつ麺かまくら住:北海道札幌市白石区本通4丁目南1-15 三久ビル1FTEL:非公開営:水曜10:00~15:00、木・金・土・日曜7:00~15:00休:月曜、火曜、マラソン大会の日 

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やさしい、とんこつ 麺 かまくら
place
北海道札幌市白石区本通4丁目南1-15 三久ビル1階
opening-hour
7:00-15:00[水] 10:00-15:00※…
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