食楽web 埼玉県のデカ盛りってほんとスケールが東京と違う！ デカ盛りだって聞いてわかっているのに、いざ店に行って目の前に出てくると圧倒されるのが埼玉デカ盛りのお約束。今回向かったのは、電車で行くなら東武動物公園駅から徒歩25分ぐらいの場所にある、知る人ぞ知るデカ盛りの店『台湾料理 眞味（シンミ）』。シェフもスタッフも台湾出身なので、本場の料理が味わえるレストランです。定食メニュー。確かに本格料理でボリューム満点。だが満点すぎると思う 席に案内され、卓上にあるメニューをチェック。そして発見したのが定食メニュー。一番大きく書かれた、「餃子定食」（980円）は、焼き餃子2人前、唐揚げ、ミニラーメン、漬物、ライスのセット。「チャーハン定食」や「天津飯定食」も唐揚げ、ミニラーメン、漬物がセットに。写真を見た感じ、いずれもボリューム感がすごい。これがおしゃれタウン～な場所にある店だったら、全部が小さいお皿でチョコチョコ盛り付けなんだろうな、って勘繰るけれど、ここは埼玉。おそらくですが、餃子2人前は本当に2人前、そして唐揚げもごろっと唐揚げのはず。 さらにメニューをよく見ると、定食でライス付きの場合はおかわりOK。ということは、餃子定食の場合、餃子2人前でゴハンおかわり1回、唐揚げでさらにおかわり、ということだって可能です。これは期待できそう。ということで、早速「餃子定食」を注文です！どうしてこうなった！？ 大盤振る舞いすぎる「餃子定食」トータル1802g「餃子定食」980円。これ、大人2人でも十分満足できる量だと思う。写真に偽りなしのパワフルなセット 待つこと数分、目の前にやってきたのは、パリパリの皮が美味しそうな餃子12個、握り拳サイズのゴロゴロ大きな唐揚げ、そして白いスープのラーメン、ゴハンなど。これで980円は凄すぎる！ 早速計測です。 直径25.5cmの皿に乗った餃子12個は323g、唐揚げ＆サラダは217g、ラーメンは712g、そしてゴハンは556g。（全て器の重さを除く）。トータル1802g。こんなにあるのにゴハンおかわりOK。いいのか『眞味』。これで1000円切っちゃうなんて。 一般的な「餃子定食」って、餃子5～6個にスープとライス、あってお漬物、だと思うけれど、ここは餃子2倍にスープじゃなくてラーメン、さらに唐揚げがついてきちゃう。ラーメンは器の直径20.5cm、つまり一般的なラーメンの器です。ちっともハーフじゃない。これと同じボリュームを1人前で出す店、いっぱいあるって！外側パリッパリの餃子。何もつけず、そのまま食べても美味しい（食楽web）「餃子は豚肉のミンチ、ニラ、キャベツ、タマネギなどが入っています。ラーメンは豚骨台湾ラーメンで、唐揚げは塩味ですね」とお店のスタッフさん。どうしてこんなにボリュームがあるのかを聞くと、「店の近くは工場が多くて、よく食べる人が多いんですよ～」。なるほど。よく食べる人が多くいるから、店もどんどんボリュームアップしていった、ということですね。 まずは餃子を一口。皮バリッ、中しっとり。おそらくですが野菜と肉が半々。野菜の甘みを感じられます。2口目はご飯に乗せてオンザライスで。「餃子定食」の醍醐味を満喫します。「餃子は小麦粉と水を合わせて生地を作るところからやっています。単品の場合、手作り焼き餃子は8個450円。焼きの他に水餃子450円、スープ餃子480円もありますよ」（スタッフ）。箸で持ち上げるとずしっと重い唐揚げ。まさかこんな大きさで2個もセットになっているとは そして、思っていた以上に食べ応えがあったのが唐揚げ。正直、これでゴハン1杯いけるでしょ、ってサイズです。これがサクサクなんだけれど中ジューシー。おそらく王道の塩ベースの味つけで、ごま油の香りもします。この油感というかジューシー感がとにかくゴハンに合う！ 「餃子定食」なのに、主役級の存在感です。台湾豚骨ラーメン。ニラと挽肉、もやしがトッピングに。普通の1杯サイズ。これがハーフなら通常の1杯はどれくらいなの？ そして、パンチの効いた美味しさだったのが豚骨台湾ラーメン。ニンニクと唐辛子がガッツリ効いています。これもゴハンに合う～！ いわゆる豚骨×坦々麺。麺は細めのちぢれ麺で、啜るともやしやニラも持ち上げていい絡み。シメにゴハン投入しておじやでしょ！ となると、もぉゴハンおかわり決定です。しかし流石に2kg超えは…。餃子、唐揚げ、ラーメン、どれもゴハンに合う。だからこそ欲望の赴くままゴハンを食べたら危険。ペース配分せねば！突然登場！ デカ盛り「麻婆飯」1491g「麻婆飯」680円＋大盛150円。中央に大きなドーム型白ゴハンがあり、上から麻婆豆腐をかけている そしてお店の人から「実はこれもデカ盛りで人気なので、良かったら撮ってくださいね～」と出されたのが、人気メニューの麻婆豆腐をゴハンにかけた、「麻婆飯」の大盛。直径31.5cm、いわゆるブッフェとかパーティサイズのお皿に盛られたゴハン＆麻婆は高さ約12cm、重さ1491g（器の重さを除く）。約1.5kgの丼ものです。あんをまとったゴハン、そして豆腐。ボリュームはもちろんのこと、辛さにある程度強くないと、完食するのは大変かも 食べてみると、とろみしっかり、辛さや旨みの奥に、ほんのり酸味も感じる味わい。日本の家庭的麻婆ではなく、台湾の本格麻婆。食べ続けるうちに口に中に辛さが蓄積されていくのを、中央の白ゴハンの山で中和し、また麻婆へ、という感じ。辛さのしっかりきいた麻婆、ほろほろ、フルフルの豆腐、そして全てを受け止めるゴハン。絶妙のバランスです。わんぱくすぎ？ 巨大「唐揚げ」8個でたった700円「唐揚げ」700円。大人の手の拳サイズが8個。流石にもう入りません。テイクアウト決定で さらに、料理人の人がニコニコしながら持ってきたのは「唐揚げ」。一辺21cmの皿に高さ約14cm。ゴロゴロと積まれています。唐揚げ1個のサイズを測ったら、約8×6×5cm。もちろんですが、一口で入る大きさじゃない、かぶりつくサイズ。おそらくですが、このお店の唐揚げの標準サイズがこれなので、餃子セットの唐揚げも大きいんですね。この店で、気軽に、最初は唐揚げとビールで、なんて言ったら最初どころか、最後までになっちゃうボリュームです。定食メニューはもちろんのこと、単品メニューでもこのデカさ。恐るべし『眞味』。店内はテーブル席のほか、カウンター席、奥に座敷席がある。一人でも大人数でもOK ちなみに定食メニューは、餃子のほかにニラレバ、麻婆茄子、チンジャオロースー、酢豚などがあり、メインの一品料理プラス、春巻きor唐揚げの揚げ物、ラーメンは醤油、塩、味噌、豚骨、台湾ラーメン、台湾豚骨ラーメンからセレクトできます。そして、どうしても食べきれない場合は持ち帰りも可能。 近くの工場で働く人たちにお腹いっぱいになってもらいたいからと、いろんな料理が規格外のボリュームになっている『眞味』。1000円以下で1．8kgの定食とか1.5kgの丼ものなど、お財布に優しすぎる価格設定、そして台湾出身のシェフが作る本場の味は、デカ盛り好きならぜひ食べにいくべき！ もちろん、行く前に思いっきりお腹を空かせていくことをお勧めします。（撮影◎小嶋裕 取材・文◎いしざわりかこ）●SHOP INFO店名：台湾料理 眞味（シンミ）杉戸店住：埼玉県北葛飾郡杉戸町堤根4609TEL：0480-31-2666営：11:00～14:30、17:00～翌1:00（L.O.）休：なし
