『ボートレース平和島』で旨すぎる絶品“勝負メシ”を食べ歩いてきた


2020.12.24

食楽web

ボートレース平和島の名物、『おおこし』のもつ煮込み | 食楽web 安くて旨い飯といえば、B級グルメ。ファストフードからご当地メシまでその幅は多岐にわたりますが、今回は意外と知られていない、ボートレース場の“勝負メシ”をご紹介します。 やってきたのは、『ボートレース平和島』。京浜急行・平和島駅から無料のシャトルバスもありアクセスも良好です。週末の開催日には親子連れも多く、ほのぼのとした雰囲気。昔ながらの競艇場の雰囲気を残しつつ、周囲にはショッピングモールなどもあり、ファミリーやカップルが多いのも特徴。競馬で言えば場外馬券場に当たる、外向発売所「ボートレース平和島劇場」も併設 ここ平和島は、都内にある本場(ほんじょう)の中でももっとも売上げが高く、年末にはS Gグランプリを開催する人気のボートレース場です。さっそく入場料100円を支払い、本場へ突入です。 ここで多くの人々に愛され続けている勝負メシの一つが、『おおこし』の「牛もつ煮込みライス」。まずはこちらからご紹介していきましょう。東京・2大ボートグルメの一角『おおこし』の「牛もつ煮込みライス」大きな鍋からすぐに提供。ネギもたっぷり 現在、ボートレース平和島には4店舗の飲食店が営業しています。その中でも絶大な人気を誇るのが『おおこし』。ボートファンの間では、「平和島のおおこし、多摩川の牛炊」が関東のボートグルメ2大巨頭と言われています。『おおこし』の「牛もつ煮込みライス」は、もはやレース場の垣根を越えて、平和島エリアの名物となっています。昭和レトロな店構えもいい雰囲気です。オープンは昭和29年、現在は4代目が切り盛り中。もともとは近所の三原通りで食堂を営んでいたものの、大森競艇場(現在のボートレース平和島)の開場にあたり入店したそうです。昭和40年代のボートの最盛期には、1日で200kgを売り上げていたというから驚きです。イケメンロックスターのような『おおこし』の大越社長 店頭では、「煮込み! 煮込み! 煮込み!」と勢いよく声が上がっています。気分も高まり、さっそく店の中へ。目当てのもつ煮込みを注文すると、「お待たせしました」と、ものの10秒で「牛もつ煮込みライス」が登場。早すぎる提供スピードに驚愕です。これが名物の「牛もつ煮込みライス」700円 東京都中央卸売市場食肉市場、通称「芝浦」から生もつを仕入れ、赤味噌と醤油、生姜、ニンニクを加え2時間半も煮込んで作るという牛もつの煮込みには、大根などの野菜は入っておらず、具材は「フワ(肺)」、「シロ(腸)」とこんにゃくのみ。 煮込みとごはんは別々に提供されます。まずはもつをひと口。見た目より味が濃くなく、意外にも上品な味わい。これは美味しい! 「ごはんの上に一気にかけて、かき込むように食べるといいよ」と社長の大越さん。そのアドバイス通りにかっ込めば、肉もやわらかくてするする食べられて、まさに絶品です。揚げ物は6種類、この中から好きなものを選ぶ「牛もつ煮込み」以外にも、「フライ定食」(700円)も人気。アジ、ハムかつなどから好きなフライを2品選べ、これに豚汁、おしんこ、ライスがつきます。ガッツリ食べたい人はこちらがオススメ。「創業当初から味は一切変えていない」と話す大越さん。手間ひまかけられた牛もつは抜群に旨く、力がみなぎってくる勝負メシでした。『ベイサイド』の「ペラ丼」もハズせない勝負メシ上から見るとプロペラの形に。「ペラ丼」750円 お次は隣のお店『ベイサイド』へ。ここはイートインと、店頭販売を行っています。イチオシは、ボートのプロペラをイメージした「ペラ丼」。香ばしく炙った厚めのチャーシューがのったどんぶりで、甘みの強いタレをまとったチャーシューに、ごはんがどんどん進みます。左上「お好み串」190円、右上「たこ焼き串」160円と「とり唐揚げ棒」160円。左下ちょっと小腹が空いた時には小盛りの「焼きそば」120円。右下ロールパンは2種類各180円 店頭では、たくさんの揚げ物やスナックが売られていますが、一番人気は「お好み焼き串」。このシリーズには「たこ焼き串」もあって、ワンハンドでお好み焼きやたこ焼きの味が楽しめます。ちょっとほっこりする温かい接客のスタッフの皆さん ドリンクでぜひ試したいのが、全く甘さがなく、酸っぱさMaxのレモンスカッシュ。購入の際「甘くないけど大丈夫?」と聞かれます。でもこれがいいんです! 目が覚めるほど酸っぱくて、気合が入るドリンクです。ホッと一息つくなら『グリル壱号艇』の「けんちん餅」がオススメ「けんちん餅」380円。寒い時期に体に染みるあったかメニュー 平和島の名物予想屋「マルキン」の隣にあるのが『グリル壱号艇』。こちらは揚げ物や焼きそばなどスナック中心のお店。冬のイチオシは「けんちん餅」。大根やにんじんなどの野菜がたっぷりのけんちん汁の中に、お餅が2つ入っています。こちらは380円とリーズナブルな価格で、体が芯から温まります。左は大判焼きの「利休」200円。右は目玉焼き入りの「焼きそば」520円 このほか、揚げ物や「焼きそば」などのメニューも豊富。ボート観戦をしながら気軽に楽しめるグルメが揃っています。スタンド1階北にある『吉野家』 最後の一軒は牛丼でお馴染みの『吉野家』。レースの合間にさっと食べられるとあって、ここでも大人気です。 というわけで、魅力的な4軒の勝負メシ処が入る平和島。レース観戦のかたわら、お祭り気分でいろんなスナックが食べられるのが最高です。最近はカップルや家族連れも増えて、イメージよりもずっと親しみやすい雰囲気。すべてのお店は本場でレース開催日のみの営業なので、スケジュールをチェックして、ぜひ行ってみてくださいね。●DATAボートレース平和島住:東京都大田区平和島1-1-1TEL:03-3768-9200営:レース開催日 ※スケジュールはHPにて確認してくださいhttp://www.heiwajima.gr.jp休:レース開催以外休業※価格は全て税込●著者プロフィール矢巻美穂国内外の旅行雑誌を中心に活動するカメラマン。撮影から執筆・編集作業まで行う。単著としてネパール、台湾、ウズベキスタン、韓国などのフォトガイドブックを執筆。近著は『はじめて旅するウラジオストク』(辰巳出版)。また、YouTubeで「旅ちゃんねる MinMin Tour」をオープン。これまで取材に行って、本当に美味しかった店や行ってよかった人気スポットを紹介。 

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