「助けて! 死ぬ!」と思わず連呼! 代々木『青とうがらし』の爆辛「ペペロンチーノ」のデス級の辛さが異常


2020.04.09

食楽web

食楽web 先日、とあるスパゲティ屋さんで、思いもよらぬ激辛体験をしてしまいました。それは代々木にある、爆辛スパゲティ専門店 『青とうがらし』でのこと。通りかかった際に、「辛いスパゲティ専門店なんて珍しいな」と思ってジロジロ眺めていたのです。代々木駅から徒歩1分ほどの場所にある 店先の看板に「旨い、辛い、早い、安い、熱い」の5カ条宣言なるものがあって、実際、サンプルを覗いてみると、すべて550円。確かに安い。しかも、筆者は最近、四川料理や韓国料理など辛い料理を食べる機会が多く、辛さへの耐久力に自信があったので挑戦してみようと思ったのです。未体験の激辛っぷりに悶絶&絶望店先のショーウィンドウには懐かしのサンプルがずらり 入ってすぐに券売機があり、メニューは「青唐辛子ペペロンチーノ」、「青唐辛子ナポリタン」、「アラビアータ」、「四川麻婆」、「ミートカレー」、「辛子明太子」の6種類。さらに麺量・辛さ・トッピングを選ぶシステムです。ちなみに辛さは4段階で、爆普・辛・激辛(+30円)・爆辛(+50円)からチョイスします。 初訪店で、辛さのレベルがわからないので、下から2番目か3番目の「辛」か「激辛」くらいで抑えておくべきところだったのですが、たまたま券売機の横のポップを見てしまったのが運のツキ。そこにはテレビ番組『嵐にしやがれ』で、「(俳優の)横浜流星さんと嵐が食べた青とうペペロンチーノ!!」という文字が踊っていたのです。このポップが筆者の運命を変えた 彼らがどのレベルの辛さを食べたのかをお店の方に聞いてみると「激辛」(+30円)だということが判明。ここで筆者は、なぜか横浜流星さんに勝とうと思い、その上の「爆辛」(+50円)に挑んだのです。券売機で、メニューや辛さ、麺量、トッピングまでポチポチ押していると、それを瞬時に把握したスタッフが、お客さんが席に着く前に料理を作り始めるので、提供までの時間がとんでもなく早い 券売機で「青とうペペロンチーノ・爆辛」(600円)とトッピングのソーセージ、目玉焼き(計250円)を購入後、カウンター席に着いて、上着を脱ぎ、お冷をコップに注いだ瞬間、「お待たせしました~」と料理が置かれました。おそらく2分くらいしか経っていません。「なにかの間違いじゃ?」と思うほどの早さ。「青とうペペロンチーノ」(550円)の大盛り(無料)、爆辛(50円)、トッピングにソーセージ(150 円)、目玉焼き(100円)で、計850円 しかもその「青とうペペロンチーノ・爆辛」は、見た目は赤くもなく、いわゆる昔懐かしの喫茶店系のペペロンチーノ。“特注のオリジナル麺を茹で置きして1日寝かせてモチモチさせている”という店内のアナウンス通り、もっちりした極太麺です。トッピングに青唐辛子がたくさんのっていますが、他の部分はおとなしそうなので、まずはパスタだけを食べてみました。 すると、いきなり「ブハーーーッ!!」っと店内に響くほどむせ返ってしまったのです。辛いを通りこしてカーッと熱い。炒めたてのアツアツを提供してくれているわけなので熱いに決まっていますが、「何、これ?」とスパゲティを改めて直視してしまったくらい。気を取り直して、もう一度トライ。しかし、あまりの辛さに体が拒否反応を起こしているのか、終いには「ゲホゲホッ」と咳き込んでしまう始末。韓国品種で最も辛いといわれる青唐辛子を自社栽培してたっぷり使っているそう 食べようとは思うものの、もう怖すぎてフォークをひたすらぐるぐる回すだけで、口に入れられません。そこで、カウンターにあった粉チーズを思いっきりかけて、辛さをまろやかさで包み込む作戦に出ることにしました。粉チーズを山のようにのせてみました 山盛りに振りかけたのですが……しかしパスタが一緒に口に入ってくるとやはり鬼のように辛い。「この役立たず!」と思わずチーズに悪態をつきたくなるほどの気持ちに。そうは言っても自分が選んだスパゲティです。完食せねば横浜流星に勝てない。この時、目に入ったのが“死”を意味する調味料。そこで落ち着いて考えてみたのです。すると、ある閃きが。卓上には色々な調味料があります。ちなみに「レモスコ」や「ユズスコ」は風味が良くなるはずですが、今回は辛すぎて風味がわかりませんでした 筋トレの世界には「オールアウト」という考え方があります。言葉通り、これ以上できないと思う限界まで肉体を追い込んですべてを出し切ることで体が進化し、次の段階にレベルアップできる、という理論です。ならば辛さも同じように、今より上の辛さを知ったら、これ自体がさほど辛くなく、楽に感じるのではないか──。そう思ってしまったのです。愚かにも。 そこで、目の前の激辛調味料を敢えて足してみることにしたのです。まずは「タバスコ」。大正解でした。むしろ甘酸っぱくなって、これなら勢いで2口くらいは食べられます。タバスコをかけると、辛さが和らぐという不思議な現象 続いて「激辛ねり唐辛子」を振りかけてみました。これは沖縄の島唐辛子をペースト状にし、泡盛風味に仕上げたという調味料。これも酸味があって、タバスコよりは辛いのですが、青唐辛子よりマシ。2口くらい食べ進むことができました。やはり、体が進化しているのかもしれません。卓上の追い辛いソース 最後は、「デス・ソース」(ハバネロ・ジョロキア入り)。完食までいけるかと思いきや、これが命取りでした。ひと口食べたら、口から火を噴くような感覚にでカーッと燃え上がり、ピリピリピリピリと口内はもはや意識不明。水を飲みたい。でも飲んだら死ぬ。唇が腫れあがってくる感じがして、この先、絶対に食べることはできません。早く店から出たい。というわけで、大量に残ったスパゲティを尻目に一目散に退散。無念。 あまりにも申し訳ない&悔しかったので、翌日、再訪して、今度は「青とうナポリタン」(550円)の「激辛」(+30円)を食べてみました。「辛」とはいえ、もはやマイルドな味わい 前日の「青とうペペロンチーノ 爆辛」とはうってかわってむしろマイルド。ケチャップ味が優しくて涙が出そうです。モチモチで滑らかな麺の美味しさも、たっぷり入ったしめじやベーコンなどの具材もしっかり堪能できました。普通盛りでもかなりの量でお腹もいっぱいに。やはり、美味しく食べるなら、挑戦などせずに、身の程を知って食べることが大事だと悟りました。(撮影・文◎土原亜子)●SHOP INFO店名:爆辛スパゲティ専門店 『青とうがらし』住:東京都渋谷区代々木1-36-5 理容文化社ビルTEL:050-1705-6962営:11:30~15:00、17:00~22:00休:不定休https://aotogarashi.com 

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