映画『シェフ』さながら! 中野『SUNSET BEER FC』で絶品キューバンサンドイッチを食べてきた


2019.12.18

食楽web

食楽web 2014年に日本で公開された映画『シェフ』をご覧になりましたか? この映画で一躍有名になった食べものといえば「キューバンサンドイッチ」。ハムとチーズ、ローストポーク、ピクルスなどをパンに挟み、ホットサンド機でプレスして焼いたホットサンドです。その名の通りキューバ発祥ですが、キューバ移民が米国のフロリダに持ち込み、そこで広まったと言われます。「キューバンサンドイッチ」は、両面鉄板の機械でプレスしてバター焼きにするのが特徴 ご覧になっていない方はぜひ観ていただきたいのですが、ラテンの音楽にのって元三ツ星シェフがサンドイッチを作るシーンが最高なんです。味も匂いもわからないのに、まさに胃袋を鷲掴みされるような“美味しい映像”です。 そんな映画のようなキューバンサンドイッチが、東京でもようやく気軽に食べられるようになりました。それが、今年5月に中野区にオープンした『サンセットビアFC』の一品です。『サンセットビア FC』の「キューバンサンドイッチ・クラシック」フル1000円、ハーフは500円 知人がたまたま、ここの「キューバンサンドイッチ」をテイクアウトしてきた際に半分食べさせてもらい、「あっ」と思いました。これ、『シェフ』の中で、主人公が食べていたのと同じ形だ! 知人からもらったそれは、焼いてから1時間以上も経って冷めているのに、パンは焼きたてのようにカリッ、そして具材のローストポークはさっぱり&しっとり。ハム、ピクルス、マスタードやバターの味など、とにかく味のバランスが素晴らしいのです。初めて食べた味なのに、「映画と同じ味だ~」と感激しちゃいました。 というわけで翌日、出来たてを味わうべく実際にお店に行ってみました。街に愛されるキューバンサンドイッチ今年(2019年)の5月24日にオープン。西武新宿線「新井薬師駅」から徒歩約7分、JR中野駅から徒歩約14分『サンセットビア FC』は、新井薬師に続く参道「薬師あいロード商店街」にありました。ミントブルーにペインティングされた外観は、まるでフロリダから抜け出てきたよう。シェフの山田一徳さんが一人で切り盛りしています 店に入って、シェフの山田さんにキューバンサンドイッチのメニューを聞くと、2種類あるとのこと。「クラシック」(1000円・ハーフ500円)と具材に二段重ねにしたボリューミーな「ダブルダブル」(1500円)。「クラシック」のローストポークは、きめ細かくてさっぱりしたタイプ 今回は「クラシック」を注文してみました。中に挟むローストポークは、ハーブや野菜、スパイスに漬け込み、それをオーブンで焼きます。それを細かく裂いて、ザルで脂を落として使用しているんだそうです。きっかけは“映画とパン”焼く前のキューバンサンドイッチ。左が「クラシック」右が「ダブルダブル」 具材を積み上げてからホットプレス機で焼きあがるまでに6~7分少々かかるとのこと。そこで、山田さんとお話していると、彼も映画の『シェフ』に感激したのだということがわかりました。キューバンサンドイッチは、両面焼きをするので、下の鉄板と、パンの上にもバターを塗ります「あの映画では、作り方が詳細に描かれているので、作りたくなってしまうんですよね。さらに本場の味を知りたくて、LA.に行き、世界最高のキューバンサンドと賞賛されている『エル・コチニート』にも行ったんですよ」 そして、ひょんなことから、専門店を出す決心をしたのだそう。焼き上がったキューバンサンドウィッチ。手前が「ダブルダブル」「本場のキューバンサンドイッチは、ラード入りのキューバンブレッドを使います。キューバンブレッドって、バゲットなんかに比べると、もっとスカスカで軽いんです。そこにバターを表面にたっぷり塗ってプレスすることで、本場のキューバンサンドイッチの味になる。でも日本ではなかなか手に入らないんですよ。ところが偶然、昔働いていた喫茶店のマスターに教えてもらった、ラード入りのパンを入手することができたんです。それで、これなら店がやれる! と思ったんです」 しかし、いざ、新井薬師に店を開こうと思った時、本場と同じ味を出すのはちょっと違う、と考えたそうです。パンには、たっぷりのマスタードやバターを使用しますが、意外にサッパリ食べられるように工夫されています「向こうのキューバンサンドイッチって、ガーリックがガツンと効いていて、肉厚で味付けも濃くてボリューミー。あの味は、LAの空気には合うと思いますが、なんというか、旅先の味だなと思ったんです。しょっちゅう食べたいとは思わないというか。この新井薬師界隈は、子どもからお年寄りまで、幅広い世代が暮らしています。地域のみんなが気軽に食べられて、笑顔になってもらえる味は? と考えて僕なりに改良して、ローストポークを割いて脂を落としているんです」店の空気感を大切にしながら営業中テイクアウト用の袋に1枚1枚手書きでメニュー名を書く山田さん 焼き上がるまでにも次々とお客さんが訪れます。この日は、ご年配の方や近所で働くOLさん、さらに3~4歳のお子さんとママ。「あとで取りに来るよ」と注文して帰って行ったおじいちゃんに、焼きたてを配達したりもします。「グリルドチーズサンド」(目玉焼きとベーコンが付いて800円)。実はこちらも映画『シェフ』に登場したメニューで、バターとチーズがとろける美味しさ。子どもたちも大好きなメニュー「近所に学童クラブがあって、子どもたちに作り方を見せたりしていたら、いつの間にか子どもたちが遊びに来るようになって。時にはお手伝いもしてくれるんですよ」と山田さんが指差したのは、額に入ったお店のイラスト。なんと子どもたちが描いたキューバンサンドイッチだそうです。ハムが大好きな子が描いたので、ハムの占める割合が大きいキューバンサンドイッチのイラスト 山田さんのお話を聞いていると、キューバンサンドイッチ愛の深さと、地元の人とのコミュニケーションの楽しさが伝わってきます。そういえば、『シェフ』の主人公も「お客さんと心が通うような料理を作りたいんだ」と劇中で熱く語っていましたが、まさに『サンセットビアFC』はそんなお店。ぜひ行ってみてください。(撮影・文◎土原亜子)●SHOP INFO店名:サンセットビアFC住:東京都中野区新井1-35-11営:月〜木11:00~20:00金11:00~21:00土10:00〜21:00日10:00~19:00休:不定休 

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新井薬師前
place
東京都中野区上高田5丁目
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