20万人が来場!きらびやかな宝物が並ぶ「第70回 正倉院展」へ


2018.09.13

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◆20万人が来場!きらびやかな宝物が並ぶ「第70回 正倉院展」へ
玳瑁螺鈿八角箱(全姿)
毎年約20万人が訪れる人気展「正倉院展」が、2018年10月27日(土)から11月12日(月)に「奈良国立博物館」にて開催される。70回目を迎える今年は、東大寺の宝庫だった正倉院に納められる9000件もの宝物の中から56件が登場! 見た目にも美しいきらびやかな工芸品や初出陳のものなど、見るべきポイントをご紹介。今秋は、歴史に思いを馳せる奈良の旅へ出かけよう。
◆奈良国立博物館で開催。貴重な宝物が展示される年に一度の人気イベント
「奈良国立博物館」の東西新館
今日いうところの正倉院とは、奈良時代に建設された東大寺の宝庫のこと。「正倉院展」では、東大寺正倉に伝えられた宝物を見ることができ、1日平均約1万2000人を超える人が訪れるほどの盛況ぶり。どの宝物も10数年に一度しか公開されないため、行く度に新しい宝物に出会えるのも人気の秘密に。
70回目を迎える今回のキーワードは、「麻製品」と「新羅」の2つ。見どころをおさえてから鑑賞することで、「正倉院展」を満喫できるはず。
左)山水図(右部分) 右)白銅剪子
今年は、麻製品に関する特別調査の成果が反映され、「山水図」をはじめとした麻製品を見ることができる。23年ぶりに登場する「山水図」は麻布に、水中に浮かぶ島々や木、人物などが墨で描かれていて、素朴なタッチが印象的。障屏画のように室内に張り巡らせて使っていたとの説があるそう。
さらに今回、朝鮮半島に栄えた王国「新羅」に関する宝物も多く出陳される。見るべきは、ロウソクの芯を切るためのものと考えられる「白銅剪子(はくどうのせんし)」。ほぼ同じ形のものが朝鮮半島から出土していることから、新羅との関係がうかがわれる宝物なのだとか。ほかにも新羅琴など、普段は公開されない珍しい宝物は見逃せない。
左)櫃覆町形帯 右)続々修正倉院古文書 第四十帙第一巻(部分)
また、今年の展覧会に並ぶ56件のうち10件が初出陳! その中でとくに見るべきは、聖武天皇の葬送に関わる品を納めた櫃の覆いを押さえるための帯と考えられる、「櫃覆町形帯(ひつおおいのまちがたのおび)」。芯の麻布に貢納年と産地を記した墨書が確認されたことから、奈良時代の流通や生産について明らかになることにひと役買っているそう。また、奈良時代の借金に関する文書「月借銭解(げっしゃくせんげ)」が収められた「続々修正倉院古文書(ぞくぞくしゅうしょうそういんこもんじょ) 第四十帙第一巻」も登場する。
左)玳瑁螺鈿八角箱(蓋表) 右)沈香木画箱(全姿)
また、毎年の目玉であるきらびやかな宝物にも注目を。
なかでも、「玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)」は、目にもまばゆい豪華な装飾が施されている。表面全体にべっ甲を貼り、薄く削いだヤコウガイの貝殻をはめ込む技法で、中国風の豪華な花や蓮、鳥の文様が表されている箱に、うっとりするはず。
そのほか、非常に凝った作りが目を引く「沈香木画箱(じんこうもくがのはこ)」や、刺繍が施されたインポートシューズ「繍線鞋(ぬいのせんがい)」などを鑑賞できる。
週末の日中はとくに混雑が予想されるので、17時以降が狙い目。さらに、当日券もあるけれどスムーズに入館するためにも前売り券の購入がおすすめ。9月12日(水)から10月26日(金)まで、奈良国立博物館観覧券売場やプレイガイド、一部コンビニエンスストアなどにて販売しているからチェックして。
この秋は、きらびやかな物からその時代を感じる品まで、世界から持ち込まれた宝物を体感できる「第70回 正倉院展」に足を運ぼう。
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奈良国立博物館
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奈良県奈良市登大路町50
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05055428600
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9:30-17:00(入館は閉館30分前…
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