20世紀美術の歩み。横須賀美術館で「モダンアート再訪 ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展」


2018.09.05

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◆20世紀美術の歩み。横須賀美術館で「モダンアート再訪 ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展」
左/イヴ・クライン《人体測定 (ANT 157)》1961年、福岡市美術館蔵。 右/草間彌生《夏(2)》1985年、福岡市美術館蔵。 (C) YAYOI KUSAMA
シュルレアリスムやポップ・アートなど、おもに20世紀以降の美術の流れをさすモダンアート。その一連の歩みをたどる展覧会「モダンアート再訪 ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展」が、横須賀美術館で開催される。大規模なコレクションを誇る福岡市美術館の協力のもと、モダンアートの名品を厳選して紹介。さまざまな作品を通して、20世紀美術の歴史を体感しよう。
イヴ・クライン《人体測定 (ANT 157)》1961年、福岡市美術館蔵。
ダリやミロなど、モダンアートの巨匠の代表作が一堂に
2018年9月15日(土)から11月4日(日)まで横須賀美術館では「モダンアート再訪 ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展」を開催。福岡美術館が所蔵する1万6000点あまりの充実したコレクションのなかから、モダンアートの名品67点を厳選して紹介する。
パリを中心に、新しい美術の流れが次々に生まれた20世紀前半。この時期に独自の抽象表現を完成させたジョアン・ミロや、シュルレアリストとして活躍したサルバドール・ダリなどの、代表的な作品も展示。モダンアートの巨匠の代表作が一堂に会する、貴重なチャンスに。
さらに、1950年代以降、現代美術の中心がヨーロッパからアメリカに移った時代のポップ・アートなども集める。写真の作品は画家イヴ・クラインが、モデルの身体に独自開発した顔料を塗りパフォーマンスによって制作した《人体測定》。こうした実験的な新しいアートも、20世紀美術の見どころの一つ。
菊畑茂久馬《ルーレットNo.1》1964年、福岡市美術館蔵。
美術を志す若者を魅了した日本各地の「前衛芸術」の世界も
1960年代の日本で、美術を志す若者たちが夢中になっていたのは「前衛芸術」。当時は、日本各地でさまざまなグループが独自の活動をしていたそう。
福岡は、日本を代表する前衛グループ「九州派」の拠点だった場所。九州派は1950~60年代に活動した美術集団で、絵画、オブジェ、インスタレーション、ハプニング(パフォーマンスアート)など、幅広い表現に取り組んだという。福岡市美術館では、菊畑茂久馬をはじめとする九州派の作品を多数所蔵。その場でパフォーマンスとして作り上げるなど、作品として形の残らないものが多い前衛芸術の中で、貴重な現存作品の展示も行う。
今回は、九州派だけでなく、同時代に関西で活躍した前衛グループ「具体」の代表作も紹介。日本各地で前衛芸術に魅せられた、当時の若いアーティストたちのパワーを、作品から感じ取って。
草間彌生《夏(2)》1985年、福岡市美術館蔵。 (C) YAYOI KUSAMA
20世紀美術の最後に花開いた豊かなイメージの世界を体感
20世紀美術の最後を彩る1980年~2000年代は、ふたたび豊かなイメージの世界にたどり着く。その代表的な例が、「ニューペインティング」と呼ばれる、軽やかで色彩豊かな絵画の世界。
カラフルな色彩と連なるドットの表現でおなじみのアーティスト・草間彌生は、ニューヨークで前衛芸術家として活動した後に帰国。平面と立体の境界を自由に行き来しながら、あふれ出る豊かなイメージを今も紡ぎ出している。
展覧会では草間彌生をはじめ、イギリスで活躍する画家リサ・ミルロイやグラフィティ・アートをモチーフにしたアメリカの画家ジャン=ミシェル・バスキアなど、1980年代から2000年初頭までの現代作家の作品も紹介。
100年あまりの現代アートの歩みを、秀作で振り返る「モダンアート再訪」の試み。アートが加速度的に進化していった20世紀を、バラエティ豊かな作品を見ながら追体験してゆくのもおもしろいかも。
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横須賀美術館
place
神奈川県横須賀市鴨居4-1
phone
0468451211
opening-hour
10:00-18:00

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