絶望、再起、そして新たな夢へ 宇宙飛行士の夢を断たれた高松聡の心揺さぶる写真展


2020.09.03

OMOHARAREAL

2020年9月4日(金)〜27日(日)、写真家・アーティストとして活躍する高松聡の初個展「FAILURE」が青山通り沿いの「SPACE FILMS GALLERY」にて開催される。 高松聡は、広告業界で長年活躍し、カンヌ広告祭など数多くの国際広告祭でグランプリや金賞を受賞してきたクリエイター。2001年に世界で初めて“宇宙ロケ”を実現しポカリスエットのCMを制作したことを皮切りに、これまでに3度、宇宙空間でのCM撮影を行ってきた。 これらのCMはすべて、地上の管制センターにいる高松が、国際宇宙ステーション「ロシアモジュール」にいる宇宙飛行士に指示を出して撮影されたもの。その後、彼は自身が実際に宇宙空間へ行くことを決意。イギリス人歌手であるサラ・ブライトマンのバックアップクルーとして、2015年1月から9月まで、ロシアにある宇宙飛行士訓練センター「星の街」にて800時間にもおよぶ訓練を受けることとなった。  しかし訓練なかばの2015年5月、サラ・ブライトマンが突然の訓練中止と飛行辞退を表明。それでも高松は最後まで訓練を続け、すべての試験を好成績で合格したが、バックアップすべき相手を失った彼が宇宙飛行士として認定されることはなかった。  本展では、想定外のトラブルにより正式クルーでなくなってしまった高松が、絶望や焦燥感に苛まれながら「星の街」で撮影した写真を展示。ロケットや宇宙服、星の街の風景、道端の花などを、独自の視点で切り取っている。  撮影を続けるなか、高松は現代の技術を駆使して「宇宙から見た地球」を撮影し、その感動的な視覚体験までをもリアルに再現するという新たな夢にたどり着く。本展は、その夢への第一歩ともいえるだろう。新型コロナウイルスにより、多かれ少なかれ人々が人生の歯車を狂わされた今こそ、一人の“民間人”の「失った夢」「発見した夢」は、見る人に共感と勇気を与えてくれるのではないだろうか。 ■概要高松聡 個展「FAILURE」開催期間:2020年9月4日(金)〜27日(日)開催場所:SPACE FILMS GALLERY住所:東京都港区北青山3-5-6 青朋ビル 2F電話番号:03-6434-9029営業時間:11:00~19:00定休日:月曜   >>EDITOR’S VOICESPACE FILMS GALLERYから、青山通りを表参道駅方面へ歩いて10分。オーバルビル前広場では、新型コロナウイルスの影響で休止していた「青山ファーマーズマーケット」が再開し、毎週土日に開催している。週末に展示を見に行ったのなら、こちらもぜひ訪れてみてほしい。   Text:Natsuno Aizawa  

表参道
place
東京都港区北青山3丁目
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