『堺 アルフォンス・ミュシャ館』の魅力をグッズまで徹底紹介!


2019.09.13

大阪ルッチ

時代を超えても色褪せない、優美で繊細な作風が、世界中で高い人気を誇っている画家 ’アルフォンス・ミュシャ’。そんな彼の様々な作品を、大阪・堺で観ることが出来るのをご存知ですか?
JR堺市駅にある『堺 アルフォンス・ミュシャ館』は、ミュシャの代表的な作品はもちろん、彼が有名になる前の作品や、晩年の作品も展示されている、とっても貴重な美術館なんです!今回は、そんな、堺 アルフォンス・ミュシャ館の魅力を堺在住のライター ’亜梨沙’ が紹介します!堺 アルフォンス・ミュシャ館とは?
アルフォンス・ミュシャ(1860年~1939年)は、フランスの19世紀末を彩った、アール・ヌーヴォーを代表するチェコの芸術家です。
しなやかな曲線と美しい色彩が特徴で、グラフィックアートの先駆けとも言われています。
そんなミュシャの作品が沢山展示されている、堺 アルフォンス・ミュシャ館は、「カメラのドイ」の創業者・土居君雄氏(1926-1990)が収集したミュシャの作品が展示されている美術館なんです!土居君雄氏が、新婚時代に堺に住んでいたことから、寄贈されたようですよ。堺 アルフォンス・ミュシャ館では、期間ごとに様々なテーマの「企画展」が開催され、その都度展示される作品が入れ替わります。
2019年は、アルフォンス・ミュシャ没後80年。撮影時は「アール・ヌーヴォ―の花園」が開催中(2019年7/6~10/14)でした。ミュシャがパリで制作した代表的な装飾パネルを中心に、同時代に活躍したルネ・ラリックのジュエリーやガラス工芸と共に約130点展示されています。
※ルネ・ラリック:ジュエリー作家、そしてガラス工芸家という異なる分野で頂点を極めた、類稀なる芸術家ミュシャと、ルネ・ラリックは、直接的な繋がりは無いにしろ、当時のフランスの大女優サラ・ベルナールに才能を見出され、有名になった2人なんです!
サラ・ベルナール、凄く先見の明のある方なんですね。
4階と3階の展示室に向かうエレベーターにも、ミュシャの絵が!!
展示を観るのが、楽しみになります♩第1展示室(4階)
展示は、4階からスタートです。第1章「織りなす四季ー自然へのまなざし」
アール・ヌーヴォーは、花や植物などのモチーフや、自由曲線の組み合わせによる従来の様式に囚われない装飾性、鉄やガラスといった当時の新素材の利用などが特徴の、19世紀末に流行した芸術様式です。アルフォンス・ミュシャは自然を四季として形にし、ルネ・ラリックは身近な植物を観察し描写しています。
ミュシャの「装飾資料集」。
当時の若きデザイナーたちの手本として、世界中で使用された資料集です。
本展では、ルネ・ラリックの作品も展示されています。
ラリック初期のジュエリー。ものすごく、繊細で美しいです!
ミュシャが初めて手がけた装飾パネル画「四季」。
左から「春」「夏」「秋」「冬」の4枚1セットのパネル画です。
大人気作品だった為、異なる図柄による『四季』の連作も製作されており、そちらも堺 アルフォンス・ミュシャ館で観ることが出来ますよ。
歌手で友人のチェコ人、ウミロフ家の暖炉の上に飾るために製作されたという、「ウミロフ・ミラー」。
こんな大きなミラーを飾れるだけの家、、、富豪すぎます!
作品についてのカタログを読むことも出来るので、是非読んでみて下さいね。第2展示室(4階)第2章「変貌する自然ー彩る花々」
第2展示室では、絵と共に、作品の中に描かれている植物を(予想して)紹介しています。ミュシャは、生命のエネルギーそのものを形に委ね、ラリックは、ジュエリーや工芸作品に花々のモチーフを色彩豊かに表現しています。
「四つの花」
植物の化身のような、美しい女性が描かれた4連作。どのような植物と共に女性が描かれているのか、是非、ミュシャ館でチェックして下さい!
美しい絵ばかりで、魅入ってしまいます。
下絵と完成品のどちらもが展示されている作品「黄道十二宮」です。各月の星座が描かれ、カレンダーの図柄として人気を博した作品。
下絵と見比べると、面白いです。
作品「四芸術」とコラボした、アーティフィシャルフラワーによるフラワーアレンジメントも!
抜群の相性ですね。第3章「装飾のかたち」
自然を霊震源としたアール・ヌーヴォ―の芸術家は、線や色彩そのものの美しさを発見し、やがてそれらは装飾をとおして表現されます。
ガラスを使った装飾品は、角度によって違った顔を見せてくれます。魅力的な装飾品ばかり。19世紀に盛んになった、日本の植物による園芸ブーム、そして、ジャポニズムの影響を感じる作品も。
大女優サラ・ベルナールのために制作された演劇ポスター「椿姫」。日本人に馴染み深い椿は、江戸時代に多くの品種改良が行われた後、ヨーロッパに渡り、現地で品種改良された「西洋椿」が誕生したそうです。ルネラリックも「フジ」「キク」「トウキョウ/菊」と名付けた、日本の影響を感じる作品を制作しています。
日本にゆかりがある作品を見れるのは、嬉しいですね♡他にも、素晴らしい作品が沢山展示されているので、是非、足を運んで下さい!!ビジターコーナー
展示室から出てすぐの廊下に、塗り絵コーナーもありますよ。大人塗り絵いかがでしょう??3F展示室(3階)
続いては3階展示室。ラリックの作品と、それをイメージしたアーティフィシャルフラワーが飾られています。
美しいです。
エメラルド、アメジスト、ルビー、トバーズのそれぞれの宝石を、4人の女性像でイメージした作品「四つの宝石」。
アーティフィシャルフラワーとも凄くマッチしています。
体験型のデジタルコンテンツも用意されています。
作品の検索や、作品を細部までチェックできる「見どころ虫眼鏡」、ミュシャ作品のパーツを拡大・縮小して自由にレイアウトできる「ミュシャのパーツで遊んでみよう」などのメニューが!私も遊んでみましたが、とても楽しかったです!
良い絵が作れました(笑)フォトコーナー3階には、写真撮影スポットもあります!
館内は写真撮影禁止なので、是非、こちらの写真撮影スポットで撮影して下さい♩ミュージアムショップ(2F)
2階のミュージアムショップでは、アルフォンス・ミュシャの関連グッズを購入することが出来ます。ここでしか手に入らないオリジナルグッズや、本が沢山並んでいます!
絵はがき
こんなきれいな絵はがきをもらうと嬉しいですね♪
クリアファイル
どれもオシャレで、買いたくなりますね!
手ぬぐいや、付箋、アロマなども売られていましたよ。施設料金
堺 アルフォンス・ミュシャ館の利用料金です。大人:500円(団体400円)
高校生・大学生:300円(団体240円)
小学生・中学生:100円(団体80円)
小学生未満:無料
障がい者手帳等をお持ちの方と介助者:無料
65歳以上(堺市在住):無料※20名より団体料金※2019年10月1日(火)より入館料が一部変更になります。
詳しくは、堺 アルフォンス・ミュシャ館HPをご覧ください。堺 アルフォンス・ミュシャ館 アクセス
堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館)の最寄駅は、JR堺市駅です。駅からは徒歩約3分!
堺市駅の改札出てすぐ、こちらの看板が見えるので、2Fデッキを直進します。すぐに二本の高いビルを含んだベルマージュ堺が見えてきます。その弐番館の中に堺 アルフォンス・ミュシャ館はありますよ!まとめ
美しく豪華な作品に囲まれて、優雅な時間を過ごすことが出来る、堺 アルフォンス・ミュシャ館。
アール・ヌーヴォーの世界感を全身で感じられる、素晴らしい美術館でした。心ゆくまで、ミュシャの作品を楽しめるので、是非一度、足を運んで観て下さい!堺 アルフォンス・ミュシャ館 施設詳細
開館時間 :9:30~17:15 ※ギャラリー9:30~19:00(主催者により変動)
入館料  :一般500円/高校・大学生300円/小中学生100円
      ※2019年10月1日(火)から入館料が一部変更になります。
休館日  :月曜日、休日の翌日(翌日が土日、休日の場合は開館)、年末年始 
      ※展示替えのため臨時休館あり
電話   :072-222-5533
アクセス :JR堺市駅より徒歩約3分
住所   :大阪府堺市堺区田井出町1-2-200 ベルマージュ堺弐番館2階~4階
地図   :Googleマップ
公式サイト:堺 アルフォンス・ミュシャ館 

read-more
堺 アルフォンス・ミュシャ館
rating

4.5

46件の口コミ
place
大阪府堺市堺区田出井町1-2-200 ベルマージュ堺弐番館 2-4F 堺市立文化館内
phone
0722225533
すべて表示arrow
no image

この記事を含むまとめ記事はこちら