道頓堀に新たな観光名所「並木座」誕生!歌舞伎と文楽のミュージアム


2019.06.17

大阪ルッチ

道頓堀といえば「食い倒れの街」というイメージをお持ちの方が多いかと思います。しかし、江戸時代から昭和にかけては芝居小屋が建ち並ぶ日本屈指の劇場都市だったんです!その歴史を伝えるべく2019年3月、芝居小屋が並んでいたのと同じ通りに「道頓堀ミュージアム並木座」がオープンしました。文楽や歌舞伎はもちろん、道頓堀の歴史的価値を学ぶことが出来る並木座。大阪の街を散歩しながら新たな観光地を発掘していくことが趣味のライターみき みずほがお邪魔してきました!道頓堀ミュージアム 並木座とは?
18世紀に活躍した歌舞伎・狂言作者である並木正三(なみきしょうざ)。彼は数々の歌舞伎脚本を残したほか、世界中の劇場でスタンダードとなった回り舞台や、大がかりなせりといった舞台装置を発明・導入しました。その並木正三の功績を中心に、文楽・歌舞伎をはじめとして栄えた劇場都市・道頓堀の、400年の歴史をたどることの出来るミュージアムが「並木座」なんです。 みき みずほ 並木座の仕掛人である山根秀宣さんの、道頓堀本来の姿を取り戻したい!という熱い想いのこもった施設でもあります。 地図で場所を確認道頓堀の一番東側の方に並木座はありますよ!ウインズ道頓堀(場外馬券売り場)をこえてすぐです!スマホが音声ガイドに変身!並木座では、館内の展示をより楽しめるよう四か国語に対応した音声ガイドが用意されています。しかも、お手持ちのスマホが「音声ガイド」に変わるんですよ!
並木座入り口に掲示してあるQRコードを読み取り、館内のWi-Fiに接続するだけなのでとても簡単。スマホを使っていない方にはレンタルも行ってくれます。※台数に限りあり。Wi-Fiに接続すると、上記のような画面が出てきます。説明パネルの上に書かれている数字と同じ番号をクリックすると音声ガイドがスタート。
並木座のキャラクターである文七くんが舞台の口上風に語ってくれます!もちろん音声ガイドを利用しなくても大丈夫!パネルには「音声ガイド」と同じ内容もしくはその要約がきちんと書かれていますよ。 みき みずほ 文七くんがとってもわかりやすく解説してくれるので、より楽しく見てまわれますよ♪ 並木座のみどころ!!劇場都市・道頓堀の歴史を学べる展示物
江戸時代の道頓堀の様子が描かれた「摂津名所図会」。※着色は並木座によります。絵の中の、うす茶色の屋根の建物がすべて芝居小屋なんです!本当に劇場が密集したエリアだったことがわかりますね!
この橋が、いまはグリコの看板で大勢が写真を撮ったりしている戎橋(えびすばし)です!今と変わらず同じ場所に橋が架かっていたんですね!
道頓堀の歌舞伎劇場前が描かれた1枚。 みき みずほ 多くの人で溢れかえっている道頓堀の様子は現在も昔も変わらないですね! 劇場都市が形成されていく過程で、当然芸能も進化していきます。人形浄瑠璃、歌舞伎ともに三大名作が生まれ、お互いが影響しあって芸能は発展を遂げていきました。
ミュージアム内には文楽の絵が飾られていたり、実際の文楽人形や、床本(文楽の太夫が使う台本)も展示されていました。音声ガイドや展示パネルでこうした展示物の説明がより詳しくされるので、とても分かりやすくミュージアム内を見て回ることが出来ますよ!!昔の芝居小屋を模した並木座並木座は昔の芝居小屋を模して作られていて、ミュージアム自体が劇場となっています。そのため、随所に当時の劇場の様子を感じる事の出来る仕掛けが施されているんですよ!
まず驚くのが、入り口の小ささ!頭上が低くて間口が狭いつくりになっています。(皆さん、頭上足元ご注意を!)これは、観客が鼠のように体を曲げて入ることから鼠木戸(ねずみきど)や鼠戸(ねずみど)などと呼ばれていました。こうすることで、観客は1人1人ゆっくりと入るため、しっかりと入場券を確認できたんです。いわゆる「タダ見防止」の対策になっていたんですって!
芝居小屋ですからもちろん舞台も作られています!
天井から吊るされた提灯の明かりをよく見ていると、たまに光が揺れたり暗くなったりします。なんと、ろうそくの瞬きを再現していました!芸が細かいですね♪
天井は竹天井。上から雪を降らせたりといった様々な演出がしやすいような作りになっていたそうですよ。壁には2階席の様子も描かれています!
チラシを置いている台を除けると花道が出現するという仕掛けまで用意されています。 みき みずほ まだまだ色んな仕掛けが隠されているんですよ!あなたはどれだけ気付くことが出来るでしょうか? 今や世界のスタンダード!『回り舞台』を体験!
舞台をよく見ると円形に切られているのがわかります。これが並木正三が発明した「回り舞台」なんです!ここを半回転させることによって場面転換を素早く行う事の出来る装置。今や世界中の劇場でもこの舞台装置を見る事が出来るのですが、これらの仕掛けが取り入れられたのは、実は道頓堀の劇場が最初なんですよ。
現存する、日本一古い芝居小屋である「旧金毘羅大芝居 金丸座(香川県琴平町)」では、当時のままの回り舞台が残っています!
国の重要文化財である金丸座では、普段は回り舞台を動かすことはできないそう。そこを特別にお願いし、実際に舞台を回す様子を撮影したものが、ミュージアム内のモニターで紹介されています。 みき みずほ とても貴重な映像なので必見ですよ!
実際にはこの絵のように、奈落(舞台の下)で数名がかりで押し、完全に人力で舞台をまわしていました!!歌舞伎役者に変身して、回り舞台で写真撮影!
舞台上には顔出しパネルが用意されていて、歌舞伎役者気分を味わうこともできるんです!そのまま写真撮影もOK!このようなことが出来るのはおそらくここだけですね!
パネルに用意されているのは、人形浄瑠璃の三大名作「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」に出てくる松王丸(写真右)、菅秀才(かんしゅうさい 写真中央)そして松王丸の妻である千代(写真左)です。 みき みずほ どの役にするか悩んでいるだけで楽しい気分になります♪
かつらもあります!このようなかつらを付ける機会は中々ないので、どんな風になるかワクワクすること間違いなしです。
髪の毛がはみ出ていないか、位置がずれていないかなどを鏡でチェックします。付ける前に前髪を掻き上げておくと整えやすいですよ。
準備も整ったところで回り舞台に立ちましょう。写真では見えませんが、私の目線の先には鏡があります。その鏡を見ながらパネルと自分の体の角度が合うように調整してみてください。体を少し傾けたり、首を曲げたりすることが良い写真を撮るポイントです!
スタッフさんに舞台を回してもらって…
じゃーん!このような写真を撮ることが出来ますよ♪
松王丸のかつらも付けてパシャリ(笑)2パターンで写真を撮ってみるのも雰囲気が変わって面白いですね!様々な展示物や体験を通じて、劇場都市道頓堀の様子、また文楽・歌舞伎をはじめとした上方芸能について学ぶことが出来ました♪ みき みずほ 松王丸、意外に似合ってませんか(笑)?? 並木座 入館料大人600円  子ども(小学生以下)300円障がい者手帳をお持ちの方は、大人:300円 子ども:150円 
※手帳をお持ちの方の介護者一人まで300円で入場可「大阪周遊パス」をお持ちの方は、通常料金600円から半額のお値段で利用可能※詳しくは受付にてお伺いいただくか、道頓堀ミュージアム並木座HPをご覧ください。貸し小屋としてレンタルOKな並木座!
並木座は、閉館後の19:30から実際に劇場として使用することも出来るそうです!キャパシティーは36人程で、お客さんとの距離が近いのも魅力的♪後ろはスクリーンになっているのでパソコンで映像を映し出すことが出来ます。さらに花道の下には、セリ代わりの地下へ繋がる階段もあるため、「地下から登場!」みたいなことも出来ます。音響の機械は舞台の左右にあり、尚且つ建物は音が奥のほうにまで届きやすい構造になっています。また、先ほどご紹介した竹天井からは花吹雪を舞わせることが出来るかも?歌舞伎のシーンさながらの演出も可能。楽しい仕掛けが満載の並木座。様々な用途で使用できるそうですよ!詳しくは、並木座HPをご確認ください。まとめ
様々な芝居小屋が立ち並び、劇場都市としても栄えていた大阪・道頓堀。並木座では、回り舞台をはじめとした当時の劇場の様子と共に、文楽・歌舞伎の歴史なども学ぶことが出来ます。道頓堀の魅力が「食い倒れの街」だけではないという事がよくわかるミュージアムです。また、並木座のそばには歌舞伎役者の浮世絵を常設展示する美術館「上方浮世絵館」もあります。あわせて回るとより楽しめますよ♪≪関連記事≫
道頓堀の上方浮世絵館!施設案内から制作体験レポまで!施設名:道頓堀並木座ミュージアム
開館時間:10:30~18:30
休館日:なし
電話:06-6575-7919
入場料:大人600円/子ども(小学生以下)300円
住所:大阪市中央区道頓堀1-1-6 Y’sピア道頓堀並木座ビル1階
地図:Googleマップ 

道頓堀ミュージアム並木座
place
大阪府大阪市中央区道頓堀1-1-6 Y'sピア道頓堀並木座ビル1F
phone
0665384880
opening-hour
10:30-18:30
no image

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