最近”瀬戸内のハワイ”と呼ばれ注目されている山口県の周防大島(すおうおおしま)。 なぜそのように呼ばれているのか? 気候が温暖? ヤシの木が多いから? ロケーションが似ている?? この旅では周防大島のハワイにまつわる場所をめぐって行きます。
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瀬戸内のハワイの原点ここにあり!
玖珂ICを降りて437号線を下って行くと20分ほどで大島大橋に到着します。島と本州を繋ぐ橋を渡ればそこが瀬戸内のハワイ、周防大島です。
橋を渡ると大きなSUO OSHIMAの文字が出迎えてくれます
最初に向かったのは「日本ハワイ移民資料館」。橋を渡ったら右折、10分ほどで到着です。
建物は中庭のある立派な造りの古民家。アメリカ移民だった福元長右衛門さんが帰国後に建てた家です。現在のお金で3億円!をかけて建てられた家は移民についての資料だけでなく、帰国した移民者の生活も垣間見る事ができます。築90年。入館料400円。
明治時代、日本政府とハワイ政府の条約によりたくさんの日本人が移民としてハワイへ渡って行きました。その中には特に周防大島出身の移民者が多くいました。彼らはハワイで過酷な労働を強いられながらも、日本の家族の為に働き仕送りをしていたのだそうです。
その後任期を終え帰国する者もいればハワイに留まる者もいて、今でもハワイに親戚を持つ島民も多くいるそうです。また、ハワイから帰った者の中にはハワイでの習慣を持ち帰り暮らしに取り入れる者もいました。
それから周防大島は1963年にハワイのカウアイ島と姉妹都市となり、色々な交流が行われるようになりました。2008年にはサタフラ(Saturday HULA)が始まり、周防大島は瀬戸内のハワイとして有名になっていったのです。館内には福元さんの使っていたものがそのまま残っています。
可愛いタイル貼りのお風呂や広い洋風のキッチンなど、資料館は日本家屋の造りの中に取り入れられた海外の要素がモダンでとってもお洒落です♡当時使われたカバンや洋服なども展示され、保存状態も良いので見るだけでも価値があります。
また売店ではハワイのおみやげを買うこともできます♪
島にはハワイを思わせるような景色や食べ物があるけど「ここが原点なんだよ」と館長さんはおっしゃいます。
先祖から受け継がれたハワイの歴史が今に繋がっているんですね。
*許可を頂いて写真を撮っています。館内での写真撮影は禁止です。当時に想いを馳せる…
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瀬戸内ハワイの肉料理
次に向かったのは北の海岸線沿いにある「アロハオレンジ 」さん。大島大橋から10分、ビー玉海岸の目の前です。
この看板が目印。
店内にってまず目に入ったのは姉妹都市であるカウアイ島の国旗。周防大島はカウアイ島と姉妹都市でもありますが、こちらのシェフはカウアイ島に行ってハワイ料理を学んできたのだそうです。
店内はハワイを思わせる小物や観葉植物が飾られていてハワイアンな雰囲気です。窓際には和とハワイとの融合も!
メニューはロコモコなどハワイの料理もありますが、なんといってもオススメは「ギャング丼」。度々メディアにも取り上げられているお店の名物です。
どんぶりの上に並べられた薄いステーキ肉はまるでお肉の花が咲いたよう。通常のギャング丼はレア肉ですが、レアはちょっとという人には炙りギャング丼がオススメ。
とてもボリューミーな見た目ですが、サイズはSS~Lサイズまであるのでご安心を!
Sサイズで普通のどんぶりの大きさです。炙りギャング丼Sサイズ1,500円
炙りマヨギャング丼Sサイズ1,600円。スープ付。
新鮮なお肉の上にかけられたソースはローストビーフのようなさらりとした味わい、肉の下にはキャベツも隠れていてお肉が多くても全然むつこくなりません。そして炙りマヨギャング丼。これはマヨ好きにはたまらない一品です!
お店は11時オープンですが、土日祝は1時間待ちになることも度々ある人気店。土日は人が多いので、観光客の少ない平日や冬場が狙い目です。 -
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ハワイの景色を求めるならば…
ハワイといえば、ビーチですよね!
車を東に向かって走らせる事20分。海岸線沿いにヤシの木が並ぶ「片添ケ浜海浜公園」にやって来ました。南国感が漂います♪
冬なので海岸で遊んでいる人はいませんでしたが、ヤシの木と白い砂浜が広がっている光景はハワイを彷彿とさせます。
砂浜沿いに舗装路があるので砂を気にせずお散歩もできます。夏には毎週土曜日に行われるサタフラの会場にもなります。
近くには宿泊施設や温泉もあるので、冬は静かな海岸でのんびり過してみるのもいいかもしれませんね♪
山側の景色です♪
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地元の人に愛されている喫茶店
最後に立ち寄ったのは喫茶店「COFFEE コナ with FINE FOODS」さん。
お店の名前にもなっている”コナ”はハワイのコーヒーとして有名です。とはいえハワイブームに乗って付けた訳ではなく1970年創業時になんとなく付けた名前なんだそうです。
お店の名前をつけた時には知らなかったそうですが、実は祖父母がハワイへの移民者だったんだそうです。赤いポストの横にある”やりょーる(やっている)”の方言がかわいい。
お店のドアを開けるとコーヒーの香りとオーナーさんが優しい笑顔で迎えてくれました。
店内は和のアンティークに囲まれた落ち着いた雰囲気で昭和の懐かしさを感じます。骨董品集めは旦那さんの趣味だそうです。
コーヒーはサイフォン式。サイフォンは一番そのままのコーヒーの味が楽しめるんだとか。
コーヒー豆は量り売りでも購入できます。
コーヒーメニューにはお店の名前のコナもありますが、おすすめはコナがブレンドされたアロハ・オオシマ。
コーヒー豆が敷き詰められたテーブルとアロハ・オオシマ550円。
スッキリとした味わいのブレンドコーヒーにがドライブの疲れが癒してくれます。
お店のお客さんは地元の人や常連さんが多いというこちらの喫茶店は、大島大橋から南に3分。
聞き上手な素敵なオーナーのいるほっと落ち着ける素敵な場所でした♪レジに置いてあるお人形がいい味を出しています♪娘さんの友人作だそうです。
周防大島にはまだまだハワイスポットが沢山あります。
自分だけのハワイを探すのも楽しいかもしれませんね!