言わずと知れた古書の街・千代田区神田にある神保町。昭和の懐かしさが残る街並みを歩けば、スパイスのいい香りが漂い鼻をくすぐってきます。今回は神保町ビギナーさんにもおすすめの名店「マンダラ」の至極のカレー&ナンをご紹介します。
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マンダラ誕生秘話。カレーは“思い出”の味?
マンダラは神保町駅A6出口から歩いて1分。さくら通りに面した「レストラン 多味屋」というお店が入るビルの地下にあります。地上に出ている「レストラン 多味屋」の看板を目印にしてみてください。(大きいのですぐにわかりますよ!)
外から入る入り口はこんな感じ。
さっそくお店へ!マンダラの誕生秘話やテレビでも紹介されたという噂の「チキンバターマサラ」についてお話を伺ってきました。
地下1階がマンダラです。
実は現在マンダラを営む西インド会社の母体となったのは、「西遊旅行」という旅行会社。インドやネパールなどの山岳旅行や、イランやトルコに代表されるシルクロード方面への旅行の企画・販売を目的として1973年に設立されました。
今から30年以上前は、旅先で撮影した写真を今のようにスマホで簡単に送り合うことができなかった時代。ツアーに参加したお客さんや添乗員から、「旅行後においしいインド料理を食べながら旅の思い出を話せる場があったらいいね」という声が集まり、それぞれが撮った写真を披露、交換しあう“写真交換会”の場として、マンダラが誕生しました。店内にはインドの民族衣装のサリーが飾られています。
今でも写真を交換するわけでなくとも、店内で「写真交換会」という名の会が時々開催されているそう。マンダラには、旅を通じて出会った人たちの「再会の場」という顔が隠されていたのでした。
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“本場”にこだわります。
マンダラのカレーは北インドのものをベースとしていて、あくまでも日本人の舌に合わせすぎず本場の味を大切にしているそうです。お店で作るオリジナルのガラムマサラは、シェフによって少しづつ調合の仕方に個性が出るため味は変化することがあるといいます。でもそれがまたインドカレーらしさ。
チーフシェフのジャグさんはデリー出身。撮影にも気さくに応じていただきました。
店内へ入ると、厨房の一部がガラス張りになっていて外から見れるように。土日になると女性や子ども連れのお客さんも多いようで、このエリアが動物園のようになることもあるとか(笑)
ガラムマサラのもとスパイスたちがバットいっぱいに!
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マンダラ名物「チキンバターマサラ」とご対面
マンダラに来たなら看板メニュー「バターチキンマサラ」(税込1,296円)は必食!このカレーは「2012神田カレーグランプリ」でグランプリを受賞、また市販で販売されているレトルトタイプが、TBSテレビ「マツコの知らない世界」のレトルトカレー特集で紹介されるなど華々しい経歴の持ち主なんです。
トマトの酸味が効いていてバターのコクたっぷりのルーは、濃厚な旨味がギュギュッと詰まっていて一度食べればスプーンが止まらなくなること間違いなし。まっっったりとしたルーで口の中が満たされる~!
バターチキンにありがちな甘さは控えめ、しっかりスパイスがきいているのがマンダラ流。タンドール(釜)で焼いた胸肉がゴロゴロと入っていてルーだけで十分満足感があります!
お肉は火入れをしすぎてないのでしっとりやわらか。
でも、さらにバターチキンマサラを楽しむにはマンダラ自慢のナン(税込356円)ははずせません!お皿からはみ出すほど大きいナンの厚みは、他のお店の群を抜いていると店長の中川さんもご自慢の逸品。ふんわりモチモチとした食感とやさしい甘みが特徴で、ナンだけでいくらでも食べれそう・・・。
伊勢丹の「パンフェア」でも販売されたそうで、カレーはもちろんピーナッツバターやハチミツをつけて食べたくなる感じさえします。ナンだけテイクアウトするコアなファンも多いのだそう。
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カレーパーティーもできちゃう!
もともとは仲間と集まってカレーを楽しめるお店としてオープンしたマンダラでは、コースメニューや単品料理も大充実!サラダやケバブが付いて好きなカレーを選べるコースのほか、お酒にも合いそうな「カニのバターマサラ」や「タンドールチキン」、今人気を集めているインドの炊き込みごはん「ビリヤニ」など、みんなでシェアして食べるも楽しそうなメニューがいっぱいなんです。
パーティ用コースの「ダブルカレーコース」は、タンドール料理が3種、好きなカレーをメニューから2種類選べるとあってマンダラの一番人気のコースとなっています。またパーティー用コースには、2時間1,500円~の「飲み放題プラン」も追加可能!カレーを囲んでみんなでワイワイするにはもってこいですね♪満足感たっぷりの「ダブルカレーコース」(税込3000円)
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本場の味でインドへプチトリップ!
旅の思い出をシェアする場として生まれたマンダラは、旅の醍醐味でもある現地の食事、そしてその味や香りがいつまでも記憶に残ることを教えてくれる存在なのかもしれません。神保町からインドへのプチトリップ気分を味わってみませんか?