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お祭り好きのための、交通の裏技2018年度版

遠くのお祭りを見に行くときに悩みの種となるのがおそらく、宿とアシ(交通)の予約ではないでしょうか。 普通「交通の裏技」といえば、いかに安く行けるかが問題なのですが、祭りの期間はどの交通機関も早くから満席になるので、まずはいかに確実に予約をゲットできるかが切実な問題です。 本記事では、その方法をマスターしたいもの。コストの問題はそれから、といえるでしょう。

  • 【基本編】リスクとメリットとを天秤にかける

    安く旅行しようといえば「青春18きっぷ」「LCC」「格安ツアー」などが思い浮かぶことでしょう。
    それぞれ、普通運賃に較べたら大幅に安い運賃・料金が設定されているものですが、「運休になっても振替や無賃送還などのフォローがない」「旅客都合のキャンセルがきかない」「お土産やさんに強制的に連れて行かれる」などのリスクやデメリットがあるはずです。
    それでも、大手航空会社の大人普通運賃が5万円のところ、LCCだと8千円前後で行けることもあるのは、コスト節約のほかに、それだけのリスクを負ってるからだともいえます。次の表にそれを単純化した例をあげます。

    予定変更が多いビジネスマンのような方だと、キャンセルや予定変更がきかず全額かかってしまうのは痛いでしょう。
    乗り遅れのリスクが高いと思う人は、LCCでも大手の普通運賃でもあまり変わらないということになります。ちなみに大手航空会社の特割系運賃の場合、乗り遅れは100%のキャンセル料となることがほとんどです。

    予定変更の可能性が多い人は、ヘタにLCCなどの格安ものに飛びつくと、かえって高く付くことを覚えましょう。

  • 【基本編】列車・バス・飛行機…発売開始日を知っておく

    そもそも各交通機関の、予約開始日はいつか、正確に言えるでしょうか?
    それが分からなければ、祭りの日は分かっていても、他の人に先んじて予約を押さえることは不可能になります。

    まず鉄道。
    JRは1ヵ月前の同日朝10時。例えば8月1日乗車分でしたら、7月1日の午前10時から。
    夜行列車の場合は、始発駅を発車する日の1カ月前10時からの発売となります。大阪駅から「サンライズ出雲・瀬戸」の東京行きに乗る人は要注意です。
    私鉄も、多くはJRと同じ、1カ月前の同日朝10時の会社が多いですが、会社によって違うので要チェックです。

    高速バス。
    バス会社によってことなります。
    1カ月前の同日朝10時の会社が多いですが、西日本JRバスなど、2カ月前から予約可能です。ウイラーは3カ月前から予約可能だとか。
    利用する予定のバス会社のサイトをよく確認しましょう。

    飛行機の場合は、かなりイレギュラーです。
    ANAでは2018年10月28日から、一部の運賃種別ではなんと355日前の午前9:30から予約可能になりました。JALでは現在のところ、搭乗2カ月前の午前9:30から。
    LCCでは何日前からというのは特にきまっておらず、発売対象期間が決まり次第発表・発売開始となります。各航空会社のメルマガを購読して発売開始発表をチェックする必要があります。

  • 【基本編】自家用車のかたは、交通規制を把握しておく

    自家用車で行かれる方は、祭りの交通規制や渋滞情報を把握しておきましょう。そうでないと、

    ・渋滞がひどくて祭り会場にたどりつけない
    ・交通規制で祭り会場に入れない、行けない
    ・駐車場に止められない
    ・祭り会場から車を出せない、帰れない
    という悲しい事態が起きます。

    行きたい祭りの公式サイトを確認するか、祭り会場のある観光協会でパンフレットを取り寄せるか、しておきましょう。

    都会の祭りでは原則自家用車で行くべきではありませんが、もしやむを得ずクルマで行くなら、周辺の駐車場にとめて電車で目的地まで行く、いわゆる「パークアンドライド」を実践するのが、ストレスがなくていいです。

    祭りによっては、主催者側が臨時駐車場とシャトルバスを出して、パークアンドライドの仕組みを用意していることも多いです。祭りの公式サイトやパンフレットをよくチェックしてみましょう。

  • 【応用編】金券ショップの活用

    予約を取っていくほどでもない、近くのお祭りへ行くときなど、金券ショップを使いこなすと多少なりとも安く行けます。また、新幹線や飛行機や高速バスを使うときにも、金券ショップが役立つことがあります。

    代表的なのが、新幹線や在来線特急の割引回数券でしょう。

    私鉄などでは、土休日専用回数券が出ている会社は要チェックで、祭りは土日に行われることが多いのでありがたいです。
    JRの場合、回数券のばら売り+分割購入のパターン。たとえば神戸の三ノ宮から京都へ行く場合、金券ショップへいくと「三ノ宮~大阪」と「大阪~京都」の回数券を2枚セットで発売。横浜周辺や名古屋周辺など、私鉄との競合がある区間はねらい目です。

    他にも、JRや航空会社の「株主優待券」も行き先によってはおいしいかもしれません。1枚出すと自社線の運賃が最高半額になるというものです。

    青春18きっぷが発売される時期なら、たまに1回分とか2回分などの端数の券が売られることもあります。5回分フルの券も、クレジットカードは使えないものの、みどりの窓口で買うより200円ほど安いです。

  • 【応用編】フリープランツアーの活用

    札幌雪まつり、YOSAKOIソーラン、深川祭、祇園祭、天神祭、博多祇園山笠、エイサーのように、大都市圏で行われるお祭りであれば、いわゆる祭り観戦ツアーではなく、フリープランツアーを申し込むというやり方もあります。
    宿泊と交通(飛行機・新幹線など)がセットになった商品で、またの名を「出張パック」とも言います。
    飛行機や新幹線の往復普通運賃よりも安くて1泊できる商品も多いです。
    パックツアーといっても、添乗員はつかず、旅行会社で受け取った乗車票や航空券をもって、直接駅や空港に行って乗車・搭乗します。
    宿泊は、同じく申込時に受け取った「宿泊クーポン券」を宿に出します。

    大手旅行会社(JTBや日本旅行など)・航空/鉄道系旅行会社(ジャルパックやJR東海ツアーズなど)のほか、ネット系旅行会社でも扱っています。

  • 【応用編】キャンセル待ち

    JRでは、指定券のいわゆるキャンセル待ちという制度は公式にはありません。

    JRサイバーステーション
    【URL】http://www.cyberstation.ne.jp/public/
    の「空席案内」のページをこまめにチェックしながら、△(空席わずか)のサインが出たらすぐみどりの窓口へ走るか、ネット予約や電話予約をするしかありません。

    当日でもキャンセルが出ることがよくあるので、根気よくみどりの窓口に行ってみましょう。筆者も、ねぶたへと向かう寝台特急「日本海」の寝台券を、当日お昼にとったことがあります(しかも最後の1席)。

    飛行機の場合、JALやANAそれぞれのマイレージ会員になっておけば、空席照会画面からキャンセル待ちを申し込むことができます。空席が出たら、メールでお知らせがきます。
    路線や祭りにもよりますが、おおむね10日前くらいまでに申込をしておくと、キャンセル待ちをゲットできる確率があがると言われています。旅行会社が祭り観戦ツアーのために保持していた座席を放出するのが、そのくらいの時期だからです。

    飛行機は、当日キャンセル待ちもできます。空港で「指定のない航空券」と「空席待ち整理券」を買って、保安検査場を通り、出発ゲート近くにある「空席待ちカウンター」の前で待ちます。出発時間15分前から、整理券番号の若い順番に呼び出され、飛行機に乗ることができます。
    ただし空席は、マイレージのグレードの高い会員から優先して割り当てられます。

  • さいごに

    祭りに行く予定がはっきりしていれば、早めに予約することにこしたことはありません。
    それでも、ギリギリに行きたくなっても、あきらめなければ、チャンスがやがてめぐってくることがあります。筆者も、そういった積み重ねをへて、全国で200以上の祭りをめぐることに成功したといえるわけです。
    これをお読みのみなさんの、ご検討をお祈りします。

    羽田空港(空路)
    住所
    東京都大田区羽田空港3丁目
    電話番号
    東京
    住所
    東京都千代田区丸の内1丁目
    電話番号
    新大阪
    住所
    大阪府大阪市淀川区西中島5丁目
    電話番号
    関西空港
    住所
    大阪府泉南郡田尻町泉州空港中
    電話番号
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山本哲也
ライターのプロフィール画像
NAVITIME TRAVEL EDITOR
学生時代から全国200カ所以上の祭りをめぐる。
趣味で制作した祭り情報サイトのご縁で、ニフティのSYSOP、トラベルライターを経て「お祭り評論家」に。テレビやラジオ、新聞、雑誌連載、Webで活動中。祭りの担い手・学者目線ではなく、一般参拝者・旅行者の視点から、祭りの情報・楽しさなどを伝えている。

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