
3~4月にかけて道の駅の開業ラッシュ!全国11箇所でオープンしました。筆者が訪れたときの写真とともにご紹介します。 さらに、5月9日付で道の駅登録数も14駅増えて、1093駅に。すでにオープンした道の駅もありますので、ちょこっとだけ紹介します。
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01
しかべ間歇泉公園(北海道):3月開業
北海道新幹線が新函館北斗駅まで開業する直前の、3月18日に道の駅としての営業が始まりました。
間歇泉は、周期的に地面から噴き出す温泉。鑑賞できるスペースのほか(入館料大人300円)、温泉を利用した足湯や温泉蒸し釜のバーベキューコーナーもあります。しかべ間歇泉公園(北海道)。4月2日土曜 曇り。
道の駅の館内にある食堂「浜のかあさん食堂」では、鹿部町の特産「鹿部たらこ」を使った、鹿部プレミアムたらこ御膳(1,000円)がおススメ。ごはんも鹿部産。シンプルですが、とにかくうまい。ごはんとお味噌汁はそれぞれ100円でおかわり可能。
鹿部プレミアムたらこ御膳。たらこがどーん。
スタンプの絵柄は「カールス君」。駒ケ岳噴火によって鹿部町一帯に降り積もった軽石がマスコットなのだとか。噴火災害を受けた反面、軽石によって、土地改良や昆布生育に有効活用できたという話もあるそう。
鹿部町のマスコット「カールス君」。
北海道では1月にオープンした「みそぎの郷 きこない」もどうぞ。北海道新幹線の木古内駅の目の前。各種お土産が揃い、塩ソフトクリームなどの片手グルメも充実。その名の由来となる、みそぎまつりの紹介コーナーもあります。
みそぎの郷 きこない(北海道)。4月2日土曜 曇り。
周辺の予約制駐車場
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02
常陸大宮(茨城県):3月開業
関東では唯一、茨城県にオープン。茨城県の代表的な河川の一つ、久慈川のほとりに位置しています。
周辺の地域で採れた新鮮な野菜などの農産物を販売する直売所はもちろん、フードコート、レストランも充実。3月の開業以来、週末は駐車場が満車になるほどの人気があります。常陸大宮(茨城県)。4月16日土曜 晴れ。
外観は近代風ですが、建物内は木材をふんだんに使った温かみがあります。
フードコートではメロンのソフトクリームをいただきました。茨城県はメロンの生産量が日本一。茨城県の和牛ブランド「瑞穂牛」を使ったメンチカツも美味しいですよ。メロンソフトクリームをいただきました。
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03
燕三条地場産センター(新潟県):3月開業
上越新幹線の燕三条駅から程近い場所にある道の駅。北陸自動車道の三条燕インターからもアクセスはすぐ。
この道の駅は、まず「看板」に注目。チタンを加工して発色させた、極めて珍しい看板なのです。しかも、見る角度によって色が変わります。燕三条地場産センター(新潟県)。3月26日土曜 晴れ。
三条市と燕市は食器などの金物の町として栄えてきました。現在では金属加工の技術を基に、さらに付加価値をつけて製品の開発に取り組んでいます。グッドデザイン賞を受賞する製品を多く作っているのもこのエリアなのだとか。
というわけで、こちらの駅では産地直売所よりも、金物製品の展示、販売がメインです。
開業記念でチタン製の記念きっぷも配布されたそう。紙製以外の記念きっぷは史上初。物産館にある展示コーナー。キラキラ輝いています。
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04
津かわげ(三重県):4月開業
三重県の県庁所在地、津市にできた駅。JRと近鉄の津駅からは車で約30分ほどの場所にあります。
かわげは、2005年まで存在した「河芸町」が由来。都市部近郊にあり、名古屋からもアクセスしやすいので、こちらも週末を中心に駐車場がいっぱいになることも。でも、臨時駐車場は道の駅のすぐ近くに多く用意されています。津かわげ(三重県)。5月7日土曜 曇り。
周辺の予約制駐車場
道の駅は産地直売所とレストランのオーソドックスな構成。そのなかで、おっ!?と思わせるのはベーカリーコーナー。「うなぎ」がいらっしゃいます。
商品名は「ドーうなっ津」。津はうなぎの消費量が全国平均を上回るのだとか。過去には日本一になったこともあるそうです。そんな津をドーナッツで表現しているようです。塩バターパンも美味しいですよ。
早朝から営業しているので、朝食としても重宝します。ドーうなっ津。可愛いけど美味しい。
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05
禅の里(福井県):3月開業
福井市内から東へ車で約30分、永平寺町にある道の駅です。永平寺は禅修行の場としての歴史があることから名づけられています。
もともとは温泉があった施設に駐車場や情報コーナーなどを整備して道の駅に登録。産地直売所も新規オープンしました。禅の里(福井県)。3月27日日曜 快晴。
一押しは森國晶子さん作のジェラート。この方、日本最高のジェラート職人なのだそうです。そして、道の駅オリジナルスイーツ「ピクニックコーン大福」も大人気。ともに売切御免の一品です。大福は千個用意しても売切れてしまうほどだそう。
絶品のジェラート。
福井県の道の駅は「道の駅カード」というものの販売を始めました。ここ数年でご当地カードの注目度が上がっていますが、その道の駅版。福井県内のすべて15駅分を集めると記念品ももらえるとか。記念きっぷに続くコレクター魂を揺さぶる一品がまた増えてしまいました。
(ちなみに、私が訪問した時は売り切れで購入できず。また行くことになるのかなぁ…) -
06
青洲の里(和歌山県):3月開業
世界初の全身麻酔の手術を成功させた医師「華岡青洲」にちなんだ施設名です。
道の駅の中心の施設となるのはフラワーヒルミュージアム。あ、(日本語に直訳すると)華岡!
故・黒川紀章氏によるデザインの建物で、マンダラゲをイメージしているそう。麻酔薬の基となった花なのです。青洲の里(和歌山県)。5月7日土曜 曇り。
フラワーヒルミュージアムでは、華岡青洲の資料などの展示、バイキング形式のレストラン、紀ノ川市のお土産コーナーがあります。
この建物から少し歩いたところに住居兼診療所だった「春林軒」が保存されているほか、広い敷地の公園もあり、長時間楽しめるスポットになっています。青洲の里の地図。敷地はけっこう広く、散歩するだけでも健康になりそう。
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07
にちなん日野川の郷(鳥取県):4月開業
鳥取県の日南町は岡山県、広島県、島根県に接する山間の町。JR伯備線の生山駅も比較的近い場所にあります。
にちなん日野川の郷(鳥取県)。5月1日日曜 快晴。
ここに来たら、絶対に外さない一品が「トマト」。特にトマトソフトクリームが美味しいのです!ほのかなピンクでかわいらしく、何よりもトマトの甘さを存分に味わえます。今まで食べたソフトクリームの中でもトップクラスであることは間違いなし。
この山間まで車走らせてきて、美味しいものに出会えて本当によかった…!
美味しさを実感した方は、お土産にトマトジュースなどもどうぞ。トマトソフトクリーム。食べないと損します。
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08
よって西土佐(高知県):4月開業
よって西土佐があるのは高知県四万十市。日本最後の清流といわれる四万十川沿いにあります。
よって西土佐(高知県)。5月2日月曜 快晴。
四万十川というと、沈下橋と天然の鮎。それがデザインされたシンボルマークが特徴的です。
沈下橋とは欄干がなく、川面に近い高さの橋。原始的な構造ですが、四万十川にはまだ多くが現役で生活道路として機能しています。よって西土佐のシンボルマーク。
鮎はとれたてを塩焼きでどうぞ。「鮎」と書かれた看板が販売コーナーの目印。
「鮎」ていう案内看板は潔い。
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09
長崎街道 鈴田峠(長崎県):3月開業
長崎県はこの春2箇所でオープンしました。その一つが大村市の長崎街道 鈴田峠。長崎街道は別名「シュガーロード」と呼ばれるそうです。
長崎街道 鈴田峠(長崎県)。5月3日火曜 大雨。
その由来は、江戸時代の唯一の貿易港、出島で輸入された砂糖が、この道を通って江戸まで運ばれていたことから。
そんな歴史もあってか、この駅は「カフェ」が併設され、地元のスイーツが楽しめます。朝は8:00から営業中。
道の駅の隣には産地直売所などもありますので、あわせてご利用ください。鈴田峠には直売所もあります。
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させぼっくす99(長崎県):4月開業
佐世保市の中心街より西寄りで、西九州自動車道相浦中里インターの入口付近にできた道の駅です。高速道路のサービスエリア的存在でもあります。ちなみに、相浦中里インターの区間は通行料は無料。いったん降りても追加料金は発生しません。
99は「九十九島」が由来。させぼっくす99(長崎県)。5月3日火曜 大雨。
周辺の予約制駐車場
物産館、フードコートはサービスエリア並に充実。佐世保のお土産もグルメ(佐世保バーガーやレモンステーキ)もすべて揃っています。自衛隊の基地もあることから、カレーのおススメのメニュー。
建物の外には「海軍さんのコーヒーミルクソフトクリーム」も販売中。コクのある味はクセになります。海軍さんのコーヒーミルクソフトクリーム。コーヒーのコクが味わえます。
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浅井三姉妹の郷(滋賀県):商業施設先行営業中
滋賀県長浜市にあります。産地直売コーナーやレストランなどは3月にオープンしましたが、5月現在では「24時間使えるトイレ」がありません。そのため、道の駅としての正式なオープン前。
なお、道の駅のスタンプは先行して置いてありますので、押印は可能。浅井三姉妹の郷(滋賀県)。5月7日土曜 曇り。
浅井(あざい)三姉妹とは戦国時代の武将、浅井長政の3人の娘「茶々・初・江」のこと。で…この先は歴史には疎いので詳しい説明は省略。私は、道の駅のスタンプさえあればそれでよいのです。
レストランとジェラートコーナーも併設。地産地消を意識したメニューがいっぱい。ジェラートはお隣の福井県のジャージー牛乳を使用しており、濃い味が楽しめます。アイスもなかもなかなか。長距離ドライブで疲れた体が喜ぶ一品です。あずきアイスもなか。
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芦北でこぽん(熊本県):5月14日開業
5月9日に道の駅の第45回の登録分が発表され、さっそく営業を開始。以前からJAの商業施設としてありましたが、今回道の駅としても名乗るように。正式に登録されると、道路の標識でも案内されるので、認知度が飛躍的に高まります。
その名の通り、柑橘系のでこぽんの各種製品や、熊本の海の幸などが売り。併設のレストランでは「あしきた牛」も堪能できます。
熊本県内の道の駅は地震の影響も心配されると思いますが、すべての駅で営業中とのことです(営業時間などの変更あり)。地産品を買って応援、ということでぜひお越しください。 -
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最後に・・・集めたスタンプを一挙公開
それぞれの駅を象徴するスタンプたち。旅の終わりに眺めると、「あぁ、こんな場所だったなぁ」と感慨に浸れます。
熊本の芦北でこぽんはまだ未踏破ですが、夏には行きたいと思っています。通った順の一覧。旅費…プライスレス。