「日本全国どこでも電車に乗れるきっぷがあればいろんなところに行けるのに…」。その願い、青春18きっぷなら叶えられるかもしれません。
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その1:年齢制限はありません!誰でも使えるきっぷです
そのネーミングから誤解されることがあるのですが、18歳以下の人しか使えない、なんてことはありません。大人から子どもまで誰でも購入でき、利用することができます。
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その2:JRの普通列車・快速列車に乗り放題です
青春18きっぷの特徴は「JRの普通列車・快速列車に乗り放題」ということ。最北端の稚内駅だって、最南端の鹿児島県にある西大山駅だってどこでも行けます。
ただし、新幹線や特急、急行列車に乗ってしまうと、乗車券も別途必要になりますし、JRと直通する鉄道会社(北越急行ほくほく線、伊勢鉄道など)も別運賃ですので注意が必要です。桐生駅(群馬県)。手前の電車はJRなので乗車可能。奥の列車は別会社なので別料金。
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その3:140kmを超える距離で利用すれば割安
価格は1枚11,850円(平成27年現在)。1回あたり2,370円です。
おおよそ140km以上JRを利用するなら元が取れます。東京駅を基準にすると、東海道本線なら静岡県の富士駅、東北本線なら栃木県の矢板駅を超えるのなら青春18きっぷのほうが安くなります。房総半島を1周するだけでもOK。
青春18きっぷはJRのみどりの窓口のある駅で購入可能ですし、一部それ以外でも買えるところもあります。JR各駅にいる駅員さんに尋ねてみるといいでしょう。亀川駅(大分県)
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その4:1枚で5日or5人で利用可能
このきっぷ、1枚で5回分がセットになって発売されます。1回あたり1日分乗り放題です(日付を超えた次の駅までが有効)。
1人で5日分使うこともできますし、5人同時に1枚で旅行することもできます。
ただし、きっぷは1枚にまとめられているため、バラバラにはできません。
複数人で同時に使用するときは、必ず皆さん同じルートで行動するのが条件となります。使用済みきっぷの例。1枚で5回分使います。分けることはできません。
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その5:期間限定なので注意!
通年利用できるとうれしいのですが、残念ながら利用期間には制限があります。平成27年度は夏は7月20日~9月10日、冬は12月10日~1月10日です。
切符の発売期間は夏は7月1日~8月31日までなので、9月に利用する場合には8月中に買っておく必要があります。 -
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その他、細かいルールを知っているとよりお得な旅も!?
原則はJRの普通・快速列車のみ利用できる青春18きっぷですが、一部例外があったりして、それを知っておくことでもっと旅行のバリエーションが広がることもあります。
例えば、本州と北海道を結ぶ津軽海峡線は特急と急行しか運行していないので原則では青春18きっぷで行き来することができないのですが、海峡をまたぐ青森県の蟹田駅~北海道の木古内駅に限り、特急「白鳥」「スーパー白鳥」に乗車可能です。
次回以降、「じゃぁ、東京から1日でどこまで行けるの?」とか「宿代を浮かせる夜行列車」など旅行プランを立てて紹介していきたいと思います。九頭竜湖駅(福井県)。福井県最東端で、運行本数も少ない。