【スターフライヤー特集第3弾[前編]】スターフライヤーとSLと世界遺産の旅


2015.09.14

NAVITIME TRAVEL EDITOR

スターフライヤーは羽田空港から山口宇部空港にも就航していますので、今回は萩・津和野2日間の旅を提案します。
まずは津和野へ向かいましょう。スターフライヤーからSLやまぐち号に乗り継ぎます。この2つの特徴はもちろん「黒」。

  • 01

    東京(羽田)~山口宇部は1日3往復6便運航中!

    山口宇部空港へ向かうスターフライヤーの便は他社便とあわせても行きはもっとも早く、帰りももっとも遅い便になります。つまり、スターフライヤーを利用すれば、山口県や周辺の旅を最大限楽しむことができます。

    羽田空港では「第2ターミナル」からの出発です。

    ※10月24日までのダイヤです。

    ※10月24日までのダイヤです。

    山口宇部空港から各都市へのアクセスはバスで。新山口駅、山口市内、下関駅、宇部新川駅の各方面に運行中。空港から新山口駅までバスで約34分です。
    この他、乗合タクシーや主要なレンタカー各社の営業所も揃っていますので、山口県内各地へのアクセスは充実しています。
    山口宇部空港のホームページ

    ※10月24日までのダイヤです。

    ※10月24日までのダイヤです。

  • 02

    もうひとつの黒、「SLやまぐち号」は新山口駅から出発!

    スターフライヤーとともに黒に魅了される乗り物が「SL」。新山口駅~津和野駅間を運行するSLやまぐち号は1979年(昭和54年)より運行を開始しました。主に3月~10月の土曜・休日とお盆、正月に運行中です。
    この列車に主に使用しているSLはC57形の1号機。1937年(昭和12年)生まれです。愛称は「貴婦人」。SLの中でも人気のある形式です。
    出発時には汽笛が鳴り、鉄道旅行の気分がぐっと高まります。

    車両もSLが活躍していた時代に合わせたレトロ調な雰囲気。5両すべてのテーマが異なり、何度乗っても楽しめます。
    もっとも人気なのが1号車の展望室。津和野行の列車ではテラスにも出られます。

    SLやまぐち号の停まる駅では駅名標もレトロ。横書きなのに右から読みます。始発駅の新山口駅は、もともとは「小郡駅」でした。

    【列車名】SLやまぐち号
    【運転日】(2015年度の運転日)11月1日までの土曜・休日
    【時刻(往路)】新山口(10:48発)→津和野(12:58着)
    【時刻(復路)】津和野(15:45発)→新山口(17:30着)
    【撮影ポイント(3分以上の停車駅)】(津和野行)地福/(新山口行)篠目、山口
    【料金(新山口~津和野)】大人1,660円/こども830円(運賃+指定席料金)

  • 03

    ようこそ、山陰の小京都、そして鯉の街「津和野」へ。

    新山口駅を出発したSLやまぐち号は約2時間で津和野駅に到着します。
    駅から程近い殿町と呼ばれる一帯はまさに小京都にふさわしい街並みが広がります。風情ある木造の建物やなまこ塀…SLに乗って時間までタイムスリップしたんじゃないかと錯覚します。

    そして、堀割りには数多くの鯉が泳いでいます。津和野町の人口以上いるのではないかとも。津和野の景色には欠かすことのできないマスコットです。

    津和野の街は歩いて巡ることをおススメしたいのですが、駅前には自転車を貸し出してくれるお店もあります。自転車を借りると手荷物を無料で預かってくれるサービスがあるので便利です。
    ちなみに津和野駅にはコインロッカーもあります。徒歩で巡る際の荷物も安心です。

    【店名】釜井商店
    【定休日】なし
    【営業時間】8:00AM~7:00PM
    【貸し自転車料金】2時間まで500円、以降1時間毎に100円増/1日貸800円
    【アクセス】JR津和野駅の目の前、交差点渡ってすぐ

  • 04

    日本の五大稲荷「太鼓谷稲成神社」は徒歩での参拝がおススメ

    殿町の街並みの先、津和野川につきあたるところに鳥居があります。こちらが太鼓谷稲成神社の入口。ここは五大稲荷のひとつと数えられています。「稲成」と称するのも特徴。
    本殿の近くに駐車場があるので、車で行っても参拝は可能です。でもSLで訪れるのなら、ぜひ麓から徒歩でお参りください。

    約1,000本の鳥居が連なる参道こそが醍醐味。この光景は京都の伏見稲荷だけではありません。

    【アクセス】JR津和野駅から約20分

    お参りしたあとは、津和野城址へ行ってみませんか?神社の隣に観光リフトがあり、山頂の駅からさらに山道を歩くこと15分。津和野の街並みを見下ろせる絶景が広がります。
    帰りはSLやまぐち号を乗車せずにここから見下ろすのも良いかもしれません。ジオラマの中にいるような感覚になるでしょう。

    【アクセス】JR津和野駅から約25分(太鼓谷稲成神社経由)
    【観光リフト運休日】12月~2月の平日
    【営業時間】9:00~16:30
    【料金(往復)】中学生以上450円/小学生以下400円
    【備考】徒歩でも山頂までアクセス可能

  • 05

    「森鴎外記念館」「津和野今昔館」で明治~大正の歴史に触れる

    津和野出身の著名人といえば、森鴎外。幼少期をこの地で過ごし、後に軍医と文学者の両面で活躍しました。
    記念館では文学作品とともに軍医服など往年の様々なコレクションが展示されています。
    文明開化から日露戦争、そして大正へという激動の時代とともに、森鴎外がどのように生き、何を伝えたかったのかを知る貴重な資料、説明が豊富にあり、とても充実しています。

    記念館の隣には森鴎外の生家が保存され、外観の見学が可能です。

    【施設名】森鴎外記念館
    【アクセス】JR津和野駅から約25分
    【休館日】月曜日/12月29~31日
    【開館時間】9:00~17:00
    【料金】大人600円/中高生400円/小学生250円
    【備考】生家のみの見学も可能(入場料100円)

    記念館の近所には、「津和野今昔館」という博物館があります。ここはリピーターの多い博物館とも知られています。その理由は、展示物に直接触れて、実際に動かせること。
    もはや映画の中でしか登場しないような手回しの電話などが今でも使用可能。アンティークファンには堪らないものばかりです。

    【施設名】津和野今昔館
    【アクセス】JR津和野駅から約25分
    【休館日】平日と12月~2月
    【開館時間】9:00~17:00
    【料金】大人250円/中高生150円/小学生80円

  • 06

    「高砂酒蔵資料館(財間酒場)」はかつての酒蔵の見学ができます

    津和野にはおいしい日本酒を造るための「良質な水」「酒に適した米」「寒暖差のある気温」が揃っています。津和野と酒造の歴史は江戸時代から続いているのだとか。
    駅から歩いて30分ほどのところにある財間酒場では、かつて使用していた酒蔵を高砂酒蔵資料館として開放しています。

    タイミングがよければこちらで製造されている日本酒を試飲することができます。なので、ここを訪れる際は、ぜひ徒歩で来られることをおススメします。
    一押しは「鴎外 大吟醸」。お酒なんですが、すーっと、まるで水のように飲みやすい!この他スイーツのような感覚の「ぷりん酒」など、どれもおいしいのが印象的でした。
    お酒の販売も行っていますので、気に入ったら買っちゃいましょう。東京でも財間酒場のお酒を取り扱っているお店はあるようですが、数少ないようです。

    そして、看板「猫」がお出迎えしてくれます。私が訪れたときもお店の人より先に「ニャー」と声をかけてくれました。ひとしきり出迎えてくれたあとは眠っておりましたが…かわいい…。
    日本酒が好きな方はもちろん、猫好きな方にも是非訪れてほしいと思います。

    【施設名】高砂酒蔵資料館
    【アクセス】JR津和野駅から約30分
    【定休日】なし
    【営業時間】9:00AM~5:00PM
    【料金】無料

    ※お酒に酔っているわけではありません

    ※お酒に酔っているわけではありません

  • 07

    萩の紹介は後編に続きます

    明日は世界遺産に登録された萩へ。街並みもグルメも堪能します。

    山口の宿泊は「湯田温泉」もおススメ。山口市内の中心地も近く、津和野や萩へのアクセスも充実。ビジネスから観光まで幅広く利用できます。
    温泉街には足湯もあり、日帰りで立ち寄るだけでも楽しめます。後編はこちら

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