佐賀県にある日本三大美肌の湯「嬉野温泉」。とろりとした美容液のような泉質で肌がつるつるになるとあって、全国の温泉ファンをひきつけてやみません。数ある旅館の中から、日帰り入浴で湯めぐりを楽しむのもひとつの策。今回は「初めての嬉野温泉、どこのお風呂がいいの?」という方のために、佐賀県ならではの趣向を凝らした、ちょっとユニークなお風呂を厳選してご紹介します♡
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#1 日本初!浸かるお茶トリートメント@茶心の宿 和楽園
温泉旅といえば、ゆったりした大浴場と開放感あふれる露天風呂。まずご紹介するのは嬉野バスセンターから徒歩10分ほどの「茶心の宿 和楽園」。
茶心の宿 和楽園
実は佐賀県、日本でのお茶栽培発祥の地。美しい茶畑広がる嬉野盆地で生産される嬉野茶は、華やかな香りとさっぱりした味わいでお土産にも人気なんです。和楽園は、そんな嬉野茶を飲んで・食べて・浸かってと、五感で味わい尽くせる嬉野ならではの温泉旅館。さっそくお風呂へご案内しましょう。
まずは大浴場「季楽の湯」から。大きな窓ごしに四季折々の日本庭園が臨めて目にも心地よいひととき。とろりとしたお湯に浸かれば、旅の疲れも一気に飛んでしまいます。
大浴場「季楽の湯」
続いて大浴場奥の露天茶風呂「緑泉」へ。緑泉というので、お茶色をイメージしてしまいますが、実際は緑味を帯びた茶褐色。温泉成分とお茶成分が作用してこのような色になるようです。その場では香りは感じませんが、浸かってみるとさわやかな香りがほんのりと漂ってきてリラクゼーション効果抜群!
露天茶風呂「緑泉」
野趣あふれる岩風呂の脇に見つけたのはなんと巨大な石の急須!こぽこぽと注がれるのは、嬉野茶エキスのお湯だそう。露天風呂にお茶を入れたのは、和楽園が日本で初めて。和楽園の社長と、その友人だったお茶生産者が嬉野茶を利用したアイデアを考えていた時に「温泉にお茶を入れてみよう!」という話になったのがきっかけだそう。
細かいつくりが本物の急須みたい。
このお茶風呂、さらに濃厚かつダイレクトにお茶の成分を楽しめる方法があるんです!それは、湯船に用意された「お茶パック」。湯に浸して、顔や腕などをパッティングすれば、お茶に含まれるビタミンCによる美白効果を高めてくれるとか♡
「緑泉」特製茶パック
嬉野ならではのお湯が楽しめるお茶露天。深く蒸されたお茶の香りに心も体もゆだねる新感覚ティーバスタイムはいかがですか?
◆茶心の宿 和楽園
【日帰り入浴料金】大人1,000円/小人(小学生)500円
※嬉野温泉「湯遊嬉野」温泉チケット利用の場合[チケット6枚]
【日帰り入浴時間】11:30〜20:00
※毎週火曜日は大浴場清掃のため、15:00からの利用となります。
※時間帯によって混み合っている場合は、お断りする場合がございます。
【公式サイト】http://www.warakuen.co.jp/入浴後は無料のお茶でぷは~っ
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#2 和ラグジュアリーな佐賀アート空間@悠然の湯 東海
続いて、ちょっぴりお忍び感が味わえる貸し切り風呂を堪能するべくやってきたのは「悠然の湯 東海」。嬉野バスセンターから徒歩5分ほど、中心街の裏路地に佇む黄色い建物が目印です。
悠然の湯 東海
旅館本館の隣にある貸し切り風呂の入り口に飾られているこの大きなうつわ。実はこれ悠然の宿名物、有田焼でつくられた陶器の浴槽なんです。有田焼は佐賀県有田町で生まれたやきもので、400年以上の歴史をもつ伝統工芸品。つるんとしたなめらかな肌触り、透き通るような白磁の美しさが特徴です。
貸し切り風呂入り口
貸し切り風呂の中は、廊下を隔てて合計5つの個室に分かれており、各部屋には「藤の花」「桜の花」「茶の花」などの名前がつけられています。まずは「藤の花」にお邪魔してみることに。
扉を開けると、小さな庭のついた空間に二つ並んだ美しい陶器風呂がお目見え。奥の陶器には藤の花、手前には岩の間を流れる川が描かれています。
「藤の花」
熟練の職人がすべて手で描いている特注品なので1つ100万円ほどはするとか・・・!細かな描写に繊細ながらもいきいきとした自然の力を感じます。
どこか東洋的でオリエンタルな雰囲気も感じるタッチ
陶器風呂は大人ひとりが入るのにちょうどよい大きさ。身体を入れるとざぶ~んとあふれ出するお湯が快・感・・・♡淡い午後の光の中、庭や空を眺めながら、湯けむりに包まれる贅沢なひととき。貸し切り風呂ならではの心地よさです。
ごくらく、ごくらく~
「桜の花」には桜の陶器風呂のほかに檜の浴槽がついていて、ファミリーにもおすすめ。陶器風呂は埋め込み型になっており、子供やお年寄りも入りやすい工夫がされています。
「桜の花」
「茶の花」の陶器風呂は、嬉野の特産品・嬉野茶にちなんで、かわいらしいお茶摘みの女の子が内側に描かれています。子供たちに大好評だそう。
「茶の花」の陶器風呂
個室内には脱衣所や洗面台が備え付けられているので、着替えも入浴も人目を気にせずゆっくりとプライべート空間が満喫できます。夜になるとライアップされてまたガラリと印象が変わる陶器風呂。佐賀が誇る伝統工芸でアートなお風呂空間を満喫してみてはいかがでしょうか?
◆悠然の宿 東海
【日帰り入浴料金】大人2名2,600円/小人1名300円※1名様の場合も2名様と同料金となります。
【日帰り入浴利用時間】10:00~21:00(年中無休)※50分制
【公式サイト】http://toukai.main.jp/お部屋タイプおまかせ 全館和室 バストイレ付き
¥18,000
2024/05/03 チェックイン(2名1室)※1泊1名あたりの料金 更新日:2024/04/20
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#3 銘酒と名湯の最強コラボ@足湯BARクロニクルテラス
最後は、温泉街の中でちょっと異色の世界観を放つおしゃれな足湯をご紹介。中心街から徒歩5分ほど、オシャレな客室が人気の旅館吉田屋がプロデュースした「足湯BAR クロニクルテラス」です。
足湯BAR クロニクルテラス
店内は無機質なイメージで仕上げているそうで、壁や天井にはトタン材があしらわれていてクールな印象。バーというよりギャラリーのようなアートセンスをびしびし感じます。さすがはデザイナーズ旅館。
屋内の足湯スペースは天井が高く広々。間接照明がなんともムーディーでちょっとドキドキ・・・。足湯って手持無沙汰になってしまいがちですが、ここならゆったりお酒を楽しみながらぬくぬくあったまることができそう♡
クーラー付きの空間で夏場も足湯が楽しめる
タオルが用意されいるので手ぶらでOK
ビール、ワイン、ウイスキー、ブランデー、純米酒、カクテル、、、本格的なBARメニューが揃いぶみ。とはいえ、ノンアルコールや甘いお酒も多いのでお酒があまり強い人でなくても安心です♪
ぜひお酒好きさんにおすすめしたいのは、好きな銘柄を3種選べる「佐賀の地酒 利き酒セット(950円)」。日本酒ランキングでも多くの受賞歴をつ銘酒「鍋島」はぜひオーダーしてみて。「佐賀の地酒 利き酒セット」
ここではなんとバーらしからぬ、高クオリティのおつまみメニューも隠れた魅力。旅館ならではの手の込んだ創作料理は、地酒にあうあう。
こちらの「三瀬鶏の4色つくね串」は、マヨ、チーズなどのマリアージュが楽しめるかつ、ボリューミーなのに680円という気軽さ。「三瀬鶏の4色つくね串」
BARといえばフォトジェニックなおしゃれカクテル。リクエストに応じて作ってもらえるカクテルに加え、嬉野の特産品「嬉野茶」を使っためずらしいカクテルなどもそろっています。こちらは「女子っぽいのお願いします!」のひとことで作ってくだっさったオリジナルの「ミックスBERRYのサングリア」(税込1,000円)。バーテンダーさんの粋なトークも楽しんで。
「ミックスBERRYのサングリア」
バーの外には嬉野川沿いに桜の木が立ち並び、春は花見酒なんて楽しみ方もあり♪夜遅くまでやっているお店の少ない温泉街で、気軽に飲めるオシャレな足湯BARは知っておくと、嬉野ナイトがきっと充実すること間違いなし!
◆足湯BAR クロニクルテラス
【公式サイト】http://www.yoshidaya-web.com/ryokan.html