佐賀で一番高い建物、それは佐賀駅からほど近い佐賀県庁最上階にある展望ホール。佐賀市内が一望できるとあって地元でも人気のスポットです。そんな展望ホールに、夜になると訪れる人が今急増中!そのワケは、“アート県庁プロジェクト”なるものに関係しているとか。「アート」と「県庁」という一見両極端なワードの融合にワクワクしながら向かった佐賀県庁。そこで目撃したものとは・・・!
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オーラがすごいよ、佐賀県庁。
JR佐賀駅からまっすぐ伸びる県庁へ向かう大通り沿いには、冬季になると「サガ・ライトファンタジー」というイルミネーションが行われていると聞いていたので、歩きながら向かってみることに。巨大なオブジェや、バルーンミュージアムのライトアップなどメルヘンな光が街を彩り、道すがらすでにテンションがあがります♪
徒歩約20分で佐賀県庁に到着!はじめて見るその姿に驚きを隠せません。漆黒の暗闇の中、青い光に照らされるギリシャ神殿のような太い柱。県庁らしさ漂う風格と、県庁らしからぬライトアップが独特な存在感を醸し出しています。外観からさっそく「アート県庁」の並々ならぬ意気込みを感じます・・・!
ラスボスが出てきそうな雰囲気(笑)
アート県庁の会場は、最上階にある展望ホール。「アート県庁プロジェクト 星空のすいぞくかん」という案内板を見つけました!たくさんのお客さんと一緒に展望ホールへと向かいます。
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【動画あり】夜空にイルカが舞う!初めて見る夜景に感動・・・!
ホールに到着すると、青く光り輝く巨大な“本”が登場!訪れた人を一気に異世界へと誘います。
「アート県庁」の正体は、佐賀県の行政を担う県庁を観光スポットにしてしまおう!という大胆な発想が生んだ壮大なプロジェクト。東京駅の3Dプロジェクションマッピングを手がけたことなどでも知られるクリエイティブカンパニー・株式会社ネイキッドがプロデュースした全く新しい“佐賀の夜景スポット”だったのです。来場者を迎える「Big Book」
「星空のすいぞくかん」は、2017年の夏からはじまったプロジェクトの第2弾プログラム。まるで海中の中にいるような感覚を味わえる、佐賀の夜景と海のいきものたちの競演が見どころとなっています。
ネイキッドがプロデュースするレストランや過去のイベントはフォトジェニックでいつも大盛況!こちらの記事もあわせて読んでみてくださいね♪
体感せよ!“食”と“アート”のイリュージョン「TREE by NAKED yoyogi park」
こんな体験したことない!「FLOWERS by NAKED」で日本一早いお花見はいかが?時間になると、約30mほど続く展望ホールの窓ガラス一面に、ネイキッドが得意とする幻想的なプロジェクションマッピングが映し出されます。夜景と映像が重なって、これは新感覚!
床面にも映像が投影されて、星空に包まれているよう!
きらめく夜景を背景に、かつては海だった佐賀の地が発展し、独自の歴史や文化を築いていく過程がストーリー仕立てで展開され、片時も目が離せません。雲を一気に抜けて宇宙空間に飛び出す瞬間はリアルで、体がふわっと浮かんだみたいに!
宇宙旅行してる気分♡
「星空のすいぞくかん」というタイトルどおり、後半になると海のいきものたちが星空を優雅にスイミング♪愛嬌たっぷりのイルカや、お魚の大群があっちに行ったりこっちに来たり。本物の水族館にいるような錯覚に陥ってしまいます。
百聞は一見に如かず、ということでプロジェクションマッピングの一部を動画にて大公開!ドラマチックな音楽とのかけあいも感動的♪
高い建物がほとんどない佐賀平野ならではの夜景は、夜空の面積が広くまるでひとつのスクリーンのよう。アート県庁は、佐賀だから生まれたまさに必然的なアートだったのです!そして、これらは無料だというからさらに驚き!18時30分~22時の間繰り返し上映されるので、リピート鑑賞もできちゃいます。
映像なしの夜景だけでもムードたっぷり!
ほかにも、人の体の動きに合わせてお魚の群れが広がる「Aquarium Tunnel(アクアリウムトンネル)」や、窓の星空に触れると海の生きものが飛び出す「Starlight Fish」などユニークなゾーンが満載!大人も子どもも夢中になれるのが「星空のすいぞくかん」なのです。
星空にターッチ!!
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“超アナログ×最新デジタル”が魅せる佐賀の新しい光景
ホール内にはヤマガミ ユキヒロさんというアーティストさんが描いた作品が特別展示されているのですが、こちらもぜひゆっくり鑑賞してほしい素晴らしいアートなんです!鉛筆で緻密に描いた画面の上に、実際の風景や人々の動きをプロジェクション投影するというめずらしい技法で作品を制作するヤマガミさん。佐賀の町に強く引かれ、なんと1年かけて佐賀の景色の作品を制作したそうです。
こちらがヤマガミ ユキヒロさん。
下の画像は有田焼の産地としても知られる、実際の有田の街の風景を描いたもの。まるで写真のようですが、空以外全て鉛筆で描かれています。
でも不思議なことに、ずっと見ていると、雲は動き、建物には灯りがともり、道路にはヘッドライトをつけた車が走るのです。変わらない風景と、刻一刻と変化する光景。町に存在する自然と人々の営みを、新しい視点で感じさせてくれる作品です。
実際の建物と寸分の狂いなく描かれているそうです。すごすぎる・・・。
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アート県庁が佐賀ナイトを変える!
「アート県庁」プロジェクトは今後も季節ごとにコンテンツを更新していく予定だそう。
佐賀の新たなナイトエンタメとしても期待が高まります。佐賀駅からも近いので観光のクライマックスにも最適!佐賀ならでは景色が生み出すアートな県庁で、大切な誰かと夢のひとときを味わってみてはいかがでしょうか?
■アート県庁プロジェクト「星空のすいぞくかん」
場所:佐賀県庁 最上階 展望ホール
時間:2017年10月 ~2018年 3月(18時30分~22時)
※2018年4月以降は20時~22時を予定
※日曜・祝日は21時まで
※年中無休
公式サイト:https://saga-art.jp/ -
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県庁へのアクセスは佐賀駅から徒歩 or バスで!
佐賀県庁へは、JR佐賀駅南口より徒歩20分。大通りをひたすらまっすぐ歩くだけなので、道は簡単です。また通り沿いには飲食店もちらほらとあるので、夕飯の帰りに立ち寄るのも便利。
バスを利用する場合は、佐賀駅バスセンターから乗車し、「県庁舎」または「県庁前」で下車しましょう。