京都・河原町にある老舗の名店こそ「喫茶ソワレ」。京都を代表する喫茶・カフェと言っても過言ではないほど有名なお店です。
ひっそりと妖しく光る青色の照明と、その光に照らされる宝石のような“ゼリーポンチ”がこの店の自慢。「喫茶ソワレ」のために京都を訪れる人もいるほどの人気です。
タイムスリップしたかのような昭和のムード漂う「喫茶ソワレ」は、近年のレトロブームにおいてさらなる人気を集めています。今回はそんな「喫茶ソワレ」の魅力を代表メニューとともにご紹介。女性を美しく魅せると噂の青い光の秘密もお届けします。
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「喫茶ソワレ」とは
昭和23年創業の老舗の名店「喫茶ソワレ」。京都観光で人気のエリアである河原町や祇園から徒歩10分以内の場所にひっそりと佇んでいます。
京都人なら誰もが知る有名店で、喫茶・カフェ好きの間でも人気のお店。店名の「ソワレ」は、フランス語で「夜会」を意味します。
まるで時が止まったかのようなレトロな店内は、昼夜問わず妖しげな青い光に包まれ、不思議な空気に満ちています。この青い光の秘密は、初代店主の友人が言った“色彩論的に青は女性を美しくみせる”という助言がきっかけなんだとか。喫茶ソワレ 外観
喫茶ソワレ 店内
そして、“お客様の会話がBGMになる”という初代店主の想いから、店内に音楽は流れていません。
また、机や椅子などの調度品は日本人の体形に合わせて小さめにつくられており、ここにも“自然と互いの距離が縮まるように”という想いが込められています。喫茶ソワレ 店内
また、店内の調度品にも注目。ブドウをモチーフにした彫刻や東郷青児(とうごうせいじ)の美人画など、どこを切り取っても美しく、おもわずうっとり。コースターやショップカード、グラスにもモダンな美人画が描かれているので探してみてくださいね。
美人画が描かれたタンブラーやコースターはお土産として購入できます
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名物“ゼリーポンチ”の誕生秘話
代表メニューは宝石のように光り輝く“ゼリーポンチ”、その名も「ゼリーの誘惑」。1975年に誕生した5色ゼリーメニューのひとつで、2代目店主の奥様が“男性だけでなく女性にも来店してほしい”と願い、考案したのだそうです。
5色のゼリーにはそれぞれ味がついており、ソーダ水は1889年から変わらないこだわりの製法で作られた神戸産サイダーが使われています。喫茶ソワレ 「ゼリーポンチ」750円(税込)
メニューを見てみると、赤一色の「ゼリーワイン」やソーダ水の代わりにミルクを使った「ゼリーミルク」など、さまざまな“ゼリーポンチ”があります。これらは「ゼリーの誘惑」誕生の先駆けとなったもので、奥様が娘の牛乳嫌いを治すためにと試行錯誤を重ね、現在のカタチに辿り着いたのだと言います。
こうして、目にも美しいカラフルなゼリーと微炭酸で甘さ控えめのソーダ水で作る“ゼリーポンチ”は、世代問わず愛される逸品となりました。
しゅわしゅわとやさしく弾ける泡の音に、そっと耳を傾けてみてくださいね。喫茶ソワレ 「ゼリーポンチ」750円(税込)
そのほかにも、コク深いしっかりとした味わいの珈琲やさくらんぼが添えられた小粋なカクテル、6色から選べるクリームソーダなど、レトロ好きにはたまらないメニューがたくさん揃っています。
何度も足を運んで味わい尽くしたくなる、魅力深い喫茶です。喫茶ソワレ メニュー
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▼店舗情報
喫茶ソワレ 外観
【営業時間】
13:00~19:30(L.O.18:30) / 月曜休み(祝祭日の場合は翌日休)
※2021年2月1日時点、営業時間変更中。
13:00~19:00(L.O.18:00)
【アクセス】
京都河原町駅より徒歩4分 / 祇園四条駅より徒歩6分
※掲載している情報は、記事更新時点のものです。最新情報は直接店舗へお問い合わせください。
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