【広島】新感覚の禅体験!「神勝寺 禅と庭のミュージアム」|食やアートを五感で楽しむ


2020.08.08

NAVITIME TRAVEL EDITOR

【広島】新感覚の禅体験!「神勝寺 禅と庭のミュージアム」|食やアートを五感で楽しむ

広島県福山にある「神勝寺 禅と庭のミュージアム」は、2016年にオープンした禅の世界を体験できる新感覚のスポット。アートや建築、そして食事や坐禅・写経などの禅体験を通して“禅とはなにか”を感じるための場所です。
今回は、「神勝寺 禅と庭のミュージアム」の見どころをご紹介します。家族や友人と訪れるのもいいですが、ひとりでじっくり見て回るのもおすすめ。五感を解放し、“禅(自分自身の素直な心)”と向き合う旅はいかがでしょうか。

  • 01

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」とは?

    広島県福山市、JR福山駅から車で約30分の場所にある「神勝寺 禅と庭のミュージアム」。国際的な禅道場があることで有名な「神勝寺(しんしょうじ)」の約7万坪の境内に、全長46mのアートパビリオン《洸庭》や、白隠ギャラリー「荘厳堂」、や食事処、茶室、浴室などが配されています。

    広大な敷地と数多くの見どころをじっくりまわるには、半日ほど見ておくといいかもしれません。“禅とはなにか”を体感し、自分自身の素直な心と向き合うことのできる場所です。

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 総門

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 総門

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 お庭の風景

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 お庭の風景

  • 02

    日本庭園「賞心庭」・茶房「含空院」

    手入れの行き届いた日本庭園「賞心庭(しょうしんてい)」には、禅のイメージと最も近いとされる赤松を取り入れた、藤森照信(ふじもりてるのぶ)氏による「松堂」をはじめ伽藍(がらん)が点在しています。

    滋賀県の「大本山永源寺」より移築再建された「含空院(がんくういん)」は、永禄6年(1563)の兵火で一度焼失した後、再興され、歴代住職の住居や修行僧の学びの場として使われてきました。そして縁あってこの地に移築され、現在では茶房として開かれています。

    営業時間:10:00~16:00
    ※2020年7月28日現在、休止中

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 賞心庭

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 賞心庭

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 含空院

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 含空院

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 含空院 煎茶セット

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 含空院 煎茶セット

  • 03

    「浴室」で心と体の洗濯を

    禅宗寺院の伝統的な七堂伽藍(しちどうがらん)建築のひとつである「浴室」では、日帰り入浴が可能。禅宗では、日常のひとつひとつの言動全てが修業の場であるとされています。そして、風呂に入ることは“心と体の垢を落とす”という意味からとても重要な役割をもっています。

    内湯はヒノキの湯舟、外湯は岩風呂。木々に囲まれた温かく清らかな浴室で、心と体の洗濯をしてみてはいかがでしょうか。

    入浴時間:10:00~16:00
    入浴料:一般 800円 / 学生(高校生以上) 600円 / 小中学生 400円
    ※6歳以下未就学児は無料 タオル付
    2020年7月28日現在、休止中

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 ヒノキの湯

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 ヒノキの湯

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 岩風呂

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 岩風呂

  • 04

    食事処「五観堂」でいただく神勝寺うどん

    食事処である「五観堂(ごかんどう)」は、僧侶の集まりや修行に欠かせない七堂伽藍のひとつである「庫裡(くり)」にあたり、お寺の台所と言えます。

    こちらでいただける「神勝寺うどん」は、太くて短いのが特徴。臨済宗の修行道場と同じ形式で、「持鉢(じはつ)」と呼ばれる五枚組の器と太くて長い「雲水箸(うんすいばし)」を使って、豪快にうどんをすすりましょう。
    諸国を修行して歩く雲水僧にとってのご馳走ともいえる「湯だめのうどん」のほかには、薬味や旬の一皿が添えられ、シンプルながら上品で贅沢な食事が楽しめます。

    営業時間:11:00~14:30
    ※2020年7月28日現在、休止中

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 五観堂

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 五観堂

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 神勝寺うどん(1,200円)

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 神勝寺うどん(1,200円)

  • 05

    「荘厳堂」かわいい禅画⁉白隠コレクションを鑑賞

    「荘厳堂(しょうごんどう)」は、高僧と称えられた白隠慧鶴(はくいんえかく)が描いた「白隠禅画墨蹟(はくいんぜんがぼくせき)」の常設展示館。「達磨(だるま)」の禅画で有名な白隠のコレクションを鑑賞できます。

    絵を学んだことがないという白隠の絵は、オリジナリティのある唯一無二の魅力にあふれています。柔らかくも芯のあるタッチの絵は、どことなく可愛らしさを含み、プロの絵師には決して描くことができない独自のユーモアが込められています。

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 荘厳堂

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 荘厳堂

    「荘厳堂」前には、「無明院(むみょういん)」の中根金作(なかねきんさく)氏の作庭による枯山水庭園が広がっています。石や岩を中心に構成された枯山水の庭は、静寂さの中に水や光の動きを感じることができ、心をすっと落ち着かせてくれます。

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 無明院

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 無明院

  • 06

    アートパビリオン《洸庭》は必見

    全長46mのアートパビリオン《洸庭(こうてい)》。さまざまなメディアで取り上げられており、遠目から見ても伝わるその巨大さは、圧巻の迫力です。

    彫刻家の名和晃平(なわこうへい)氏が率いるクリエイティブ・プラットフォーム「SANDWICH」が企画・設計を手掛けています。
    伝統建築に多用されている葺きの技法によって、建物全体を木材で柔らかく包み、まるで宙に浮いているかのような舟形が特徴的。職人の手によってひとつひとつ板張りされた柿(こけら)葺きは、世界にも類を見ない日本独特の建築技法です。

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 洸庭

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 洸庭Photo : Nobutada OMOTE | Sandwich

    洸庭の内部を見学することも可能で、毎時00分と30分に入場できます。建物内部は撮影不可ですが、クリエイティブ・プラットフォーム「SANDWICH」とヴィジュアルデザインスタジオ「WOW」がつくり出した禅の世界観が広がっています。
    濃密な闇の中で、“水・波・光を全身で知覚する”という繊細な体験があなたを待ち受けています。

    また「洸庭」下のカフェスタンドでは、コーヒーやカフェラテ、抹茶ラテなどがいただけます。ドリンクカップにはさまざまな禅語がスタッフの手によって書かれており、ユニークなおもてなしもここならではのお楽しみです。

    カフェ営業時間:10:00~17:00
    ※2020年7月28日現在、休止中

  • 07

    坐禅や写経などさまざまな“禅体験”にトライ

    「神勝寺」では、さまざまな“禅体験”ができます。雑念を無くし、心と体を整えて自分自身と向き合う禅の修行を日帰りや1泊2日で体験可能。そのほかにも、約90分の坐禅体験や当日受付OKな写経体験もあり、気負わず禅の世界を体感できます。
    「荘厳堂」から修業施設「国際禅道場」へは徒歩5分ほど。

    ▶詳細は公式HPをご確認ください。

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 禅体験

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 禅体験

  • 08

    <アクセス・営業案内>

    ■アクセス
    JR福山駅より車で約25分、鞆鉄バスで約30分
    鞆鉄(ともてつ)バス:福山駅6番乗り場「みろくの里直行」に乗り、「神勝寺」下車(土日祝のみ) / 福山駅6番乗り場「みろくの里」行きに乗り、「天神山」下車徒歩約15分
    ※そのほかのアクセス方法については公式HPをご確認ください。

    ■営業案内
    2020年7月28日現在、新型コロナウイルス感染予防のため一部施設の利用が中止となっております。
    ・本堂、荘厳堂、洸庭の内部観賞
    ・境内各所飲食施設および浴室
    ※再開に関する情報は公式HPにて更新されます。

    写真提供:神勝寺 禅と庭のミュージアム

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」

    「神勝寺 禅と庭のミュージアム」

    神勝寺 禅と庭のミュージアム
    place
    広島県福山市沼隈町大字上山南91
    phone
    0849881111
    opening-hour
    9:00-17:00(最終受付16:30)
    info
    【公式HP】https://szmg.jp/
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