徳島県にある祖谷(いや)地方は、日本三大秘境に数えられる場所。そしてそこには、築100年以上の古民家を1棟丸ごと貸し切れるという斬新なお宿「桃源郷祖谷の山里(とうげんきょういやのやまざと)」があるんです!
古き良き趣と快適さを兼ね備えた新しいお宿のカタチに、国内だけでなく海外からの宿泊客も増えているんだとか。今回は、秘境で贅沢貸切ステイが楽しめる「桃源郷祖谷の山里」についてご紹介します。
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「桃源郷祖谷の山里」がある祖谷地方とは
大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)という渓谷で有名な徳島県の祖谷地方。切り立った崖地には、日本の原風景を今に残す「落合(おちあい)」という集落があります。高低差約390mにも及ぶ険しい土地には、江戸時代中期~後期にかけて建てられた古民家がいくつも点在しています。
山の麓に田畑が広がるというのが一般的な里山の風景ですが、ここ落合では崖に張り付くようにして建つ民家の数々やうねるように伸びる里道などの風景が、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)として平成17(2005)年に選定されています。集落最上部に建つ宿泊棟「浮生(ふしょう)」からの眺め
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「桃源郷祖谷の山里」の1棟貸切ステイ
平成24(2012)年、落合集落にあった茅葺(かやぶき)民家を改修し、1棟貸切型の古民家宿として誕生したのが「桃源郷祖谷の山里」です。個性豊かな全8棟の宿泊棟があり、集落の最上部に建つ棟や隠れ家のような棟など、それぞれ異なる魅力を持っています。
伝統的な山村地域特有の生活を体験できる一方で、バスルームやキッチンなどは現代的にリフォームされていて、歴史と快適さが揃っています。それではそれぞれの宿泊棟の魅力を探ってみましょう。歴史と快適さが揃った和モダンなお部屋が魅力
浮生(ふしょう) バス・トイレルーム
【浮生(ふしょう)】
落合集落の最上部にあるお宿。平成24(2012)年4月にオープンした「桃源郷祖谷の山里」の初めての宿泊棟です。建物の名前は、古い中国の物語に基づいています。
大きな窓が特徴で、眼下には雲上の絶景を眺めることができます。浮生(ふしょう)
浮生(ふしょう)
【晴耕(せいこう)】
落合集落の中腹にあるお宿。伝統的なお屋敷のような外観と間取りを持ち、「雨読(うどく)」と2棟並びに建っています。2棟のうち「主屋」だった建物で、「中寝間三間取」というこの地域の伝統的な間取りが特徴的。
味わい深い囲炉裏を囲んで、つい夜通しおしゃべりしてしまいたくなりますね。晴耕(せいこう)
晴耕(せいこう)
【雨読(うどく)】
落合集落の中腹にあるお宿。「晴耕(せいこう)」と同じ特徴を持ち、2棟並びに建っています。
2棟のうち「隠居屋」だった建物で、現在はアイランドキッチンを備えたダイニングと寝間が設けられています。別棟には家族一緒に入れる広々としたお風呂が備えられています。雨読(うどく)
雨読(うどく)
【雲外(うんがい)】
落合集落の中腹、地元の人々から「お宮さん」の愛称で親しまれる「三所神社」のすぐ隣にあるお宿。「蒼天(そうてん)」と2棟並びに建っています。
2棟のうち「主屋」だった建物で伝統的な間取りに加え、バスルーム・トイレ・シャワールームを増築し、古き良き部分を楽しみつつ快適に過ごせるつくりになっています。雲外(うんがい)
雲外(うんがい)
【蒼天(そうてん)】
落合集落の中腹、地元の人々から「お宮さん」の愛称で親しまれる「三所神社」のすぐ隣にあるお宿。「雲外(うんがい)」と2棟並びに建っています。
2棟のうち「隠居屋」だった建物で、リビングと寝間がコの字型に配置されています。ウッドテラス付きのため、山里の清々しい空気のなかゆったりとくつろげます。蒼天(そうてん)
蒼天(そうてん)
【悠居(ゆうきょ)】
集落の脇道から入った森の奥に佇む、隠れ家的なお宿。主屋と隠居屋の2棟で構成されており、ほかの宿泊棟よりもさらに自由に過ごすことができます。
入口をあがったところはガラス床になっており、“芋つぼ”と呼ばれるかつての貯蔵庫を観ることができます。また、畳とベッドが合体した和モダンな寝室が魅力です。悠居(ゆうきょ)
悠居(ゆうきょ)
【談山(たんざん)】
大人数でもゆったりと過ごせる広々としたお宿。建物の名前は、大化の改新の密談が行われた奈良の古い神社から名付けられています。
建物内の中央にある階段を上った先には、隠し部屋のようなロフトが設けられています。ロフト部分では、屋根裏や梁を間近に見ることができます。談山(たんざん)
談山(たんざん)
【天一方(てんいっぽう)】
落合集落の上部にあるお宿。建物の名前は、月への羨望を詠ったとある漢詩から名付けられています。
囲炉裏を大胆にリメイクしたテーブルと、その周りをコの字型に囲むソファがなんともラグジュアリー。周囲に遮るものが何もなく、180度のパノラマビューを楽しめます。天一方(てんいっぽう)
天一方(てんいっぽう)
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宿泊スタイル・食事について
「桃源郷祖谷の山里」は古民家を1棟丸ごと貸し切る宿泊スタイル。滞在中は門限もなく、外出も自由です。お宿への入室は、ナンバーロックシステムのため鍵の受け渡しもなく、チェックインからチェックアウトまで自由に過ごすことができます。人との接触をできる限り避けたい今の時代にマッチしたシステムであり、日常の喧騒から離れて非日常へと没入できるのが魅力です。
冬には美しい雪景色を観られることも
天一方(てんいっぽう) 広々としたダイニングキッチン
全8棟あるお部屋は茅葺屋根の古民家ですが、バスルームや空調設備、床暖房、リネンなど最新の設備が整っています。
お食事は、IHキッチンや調理器具一式、基本の調味料が揃っているため、自分たちで食材を用意して自由に作って楽しむことが可能です。またオプションとして、地元の方が作る郷土料理をいただいたり、地元飲食店のお料理をケータリングしたりすることも可能です。
※現在、新型コロナウイルスの影響により休止している場合がございます。その他、ご宿泊に関する注意点についての詳細は公式HPをご確認ください。ケータリング(イメージ)
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車でのアクセス
■大阪、神戸方面、高松空港、徳島阿波おどり空港から
-徳島自動車道、井川池田ICより国道32号を南へ、大歩危駅前、県道45号、32号経由で祖谷へ
-井川池田ICより約50km、所要約1時間半
■高知方面、高知龍馬空港から
-高知自動車道、大豊ICより国道32号を北へ、大歩危駅前、県道45号、32号経由で祖谷へ
-大豊ICより約50km、所要約1時間半
※公式HPより引用
写真提供:桃源郷祖谷の山里天空の村「落合集落」
雨読(うどく)
¥18,800
2024/05/09 チェックイン(2名1室)※1泊1名あたりの料金 更新日:2024/04/25