"コーラ"と聞くと、日本でも有名な「コカコーラ」や「ペプシ」を思い浮かべる方がほとんどで、どんなにコーラ好きでも自分でコーラを手作りしようと思う方はなかなかいないのではないでしょうか。
世界中のコーラを飲み歩くほどの"コーラマニア"であるコーラ小林は自らオリジナルのクラフトコーラを作り、「伊良コーラ(IYOSHI COLA)」を誕生させました。2018年7月に世界初のクラフトコーラ専門店を出店、その後2020年2月には初の路面店をオープンしました。雑誌などのメディアでも取り上げられることも多く、じわじわと話題を呼んでいるんです。今回はそんな今大注目の「伊良コーラ」へのこだわりや美味しさの秘訣を知るべく、創設者の小林隆英氏こと、コーラ小林にお話しを伺いました!コーラ好きは要チェックです。
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「伊良コーラ」創設者のコーラ小林
コーラ小林は100年の歴史を持つレシピに基づいて、コーラナッツをはじめとする、15種類以上のスパイスや、柑橘系の果物をブレンドして「伊良コーラ」を作り上げました。飲み方はシンプルで、密封パックに入ったゼリーのようなコーラシロップを強めの炭酸水で割り、スパイスと一緒によくかき混ぜたら完成です。スパイスの風味が炭酸によって引き立てられ、他にはない美味しいコーラを楽しむことができます。
「私はコーラが大好きなので、世界中を旅してさまざまな種類のコーラを飲んでいました。そして偶然、100年前のコーラのレシピに出会い、このレシピを日本へ持ち帰り再現したいと思ったのです。」と、伊良コーラの創設者であるコーラ小林は語ります。
オリジナルコーラのレシピを作り始めて2年半の試行錯誤の後、ついに現在の調合に到達し、コーラ小林は世界初のクラフトコーラ専門の職人となりました。出来たての「伊良コーラ」
お店ですぐに飲める出来立ての「伊良コーラ」
コーラシロップを購入した場合は強炭酸水、ウィスキーまたはお好みのドリンクと混ぜ合わせていただきましょう
コーラ小林はまた、以下のように語ってくれました。
「コーラの調合と、日本の漢方調合技術には近い部分があり、それはまた異なるもの同士がバランスをとって生まれる"調和"という日本人が持つ考え方にも通ずるものがあると思っています。
そんなコーラと日本文化の繋がりや面白さを、世界初のクラフトコーラ「伊良コーラ」を実際にお店で楽しんでもらいながら、広めていきたいですね。」
下落合の神田川沿いにオープンした最初の路面店。カワセミのネオンライトが飾られたレトロモダンな雰囲気のなかにも、どこか昭和の日本らしさが漂っています。印象的なカワセミのネオンライトが飾られています
店舗外観
「伊良コーラ」のロゴは、どこか昭和らしさを漂わせるノスタルジックな書体が印象的です
「伊良コーラ」というブランド名は、和漢方職人だったコーラ小林の祖父の漢方薬工房「伊良葯工(いよしやっこう)」から来ているんだとか。そのため工房があったここ下落合に最初の路面店をオープンしたそうです。この場所は彼の起源であり、日本のクラフトコーラの先駆者としての彼の旅の出発点となりました。
伊良コーラのコーラシロップを作るのに1日、そこからまろやかさが出て「伊良コーラ」になるまで1週間かかるんだそう。そのためお店は週に3日間だけの営業となっています。
これからは日本のボタニカルや、漢方の生薬を配合したジャパンエディションのレギュラーメニュー化にも取り組んでいかれるとのことで、今後の展開にも注目です!コーラ小林が「伊良コーラ」を作っている様子
最高級の素材で調合を行う様子
「伊良コーラ」
これを買うためだけにハワイやヨーロッパなどの海外から訪れるお客さんもいるほど、世界中から注目を集めていてる「伊良コーラ」。
これまでなかった実店舗がオープンし、金曜日から日曜日の間はいつでも作りたてのクラフトコーラを手に入れることができるとあって、さらに注目が集まっています。東京に訪れた際には、ぜひチェックしてみてくださいね。 -
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●アクセス・営業時間●
〈アクセス〉西武新宿線下落合駅から徒歩2分
〈住所〉東京都高田馬場新宿3-44-2
〈営業時間〉金曜日、土曜日、日曜日の13:00-17:00周辺の予約制駐車場