大根はんぺんにえびしんじょ。ひたひたに浸かるのはアツアツの白い出汁。おでんには珍しいコラーゲンたっぷりの“鶏だし”を使用した、名古屋発のおでん専門店「さもん」。一風変わったこだわりのおでんに会いに行ってきました。
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中目黒高架下で大人気!
東京で今一番のホットスポットといえばそう、先日オープンした「中目黒高架下」。新業態や話題の飲食店が軒を連ねる中、ひときわ賑わいを見せるお店が「鶏だしおでん さもん」。名古屋発のおでんやさんです。店内はスタンド席のみで、立ち食いおでんが屋台風に楽しめます。
京都の町屋のような外観
こだわりは、独自に選び抜いた大山鶏の鶏ガラと手羽先、にんじん、ねぎなどの野菜を長時間煮込んだコラーゲンたっぷりの鶏だしで味わうおでん。濃厚なだしの旨味がしみ込んだ定番の大根やはんぺん、野菜や串物までを、厳選された地酒やワインと一緒に楽しめます。
「玉ねぎ」や「かいわれ」といった珍しいネタも。
通りに面した大きなおでん鍋が通行人を立ち止まらせる。
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焼き鳥やさん?!
テーブルに用意されたメニューを見ていると、「もも」や「ねぎ間鶏むね」「ぼんじり」「砂肝」など焼き鳥店で見かけるメニューを発見!これは鶏だしを使う「さもん」ならではのオリジナルメニュー。お店の方曰く、鶏の首肉「せせり(税込270円)」が特におすすめだとか。普通に焼き鳥でもおいしいせせりが、おでんに変わるとどうなるのか。興味が湧いたのでオーダー!
せせりと一緒に定番の「大根(税込280円)」、人気の「えびしんじょ(税込290円)」と「名古屋コーチン半熟卵(税込300円)」も一緒に注文してみました。メニューにも「絶品です」の文字が。
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雰囲気にも酔える店
店内の中央には大きなおでん鍋が。冷たい空気の中、湯気がもうもうとたちのぼっている光景はなんだか味があって、飲み屋街の屋台にいるような雰囲気。
ふと中目黒にいることを忘れてしまいそう。
スタンドのため気軽に立ち寄りやすく、他のお客さんと距離が近いのもまた魅力。一人で来たけど隣のお客さんとすっかり話が盛り上がっていた、なんてこともありえちゃいそう。
テキパキと器に盛る鍋奉行のような料理人さんも素敵。
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おすすめのネタを一気食べ!
席に運ばれてきたおでん一式。深めの器にアツアツの白い鶏だしが入っており、中央には大きなだし色にそまった大根が。その高さなんと約10cmほどもあり、かなりの存在感です!
まずはお店自慢の一品、大根を頂いてみました。4時間煮込んだという大根はほろほろしているのかなかと思いきや、意外としっかりめ。その分大根の甘みをちゃんと感じることができ、そこに濃厚な鶏だしが合わさったことでコクがありつつもさっぱりしたおいしさです。
お次にせせり!これは本当に絶品でした・・・!プリプリとしたせせりならではの歯ざわりがよいのはもちろん、焼き鳥のときのようなこってりした油がないのでとてもマイルド。でも大事な油はしっかりと含んでいるので、噛むと口の中でじゅわっと旨みが出てきます。これは日本酒とも相性抜群!
えびしんじょも負けじとプリプリ。ちゃんと“えび感”を感じるおいしさでした。名古屋コーチンの半熟卵はあとから別の器で出てきました。おでんというと中までしっかりと火が通ったものが一般的ですが、こちらのウリは半熟。煮込みすぎないように時間が計算されているんだとか。
おでんの玉子には見えないお上品感
名古屋コーチンの玉子はやっぱり大きくて、1つの存在感がふつうの玉子とは違いますね。均一にだしに染まった大ぶりの玉子をわると絶妙な半熟加減!ぷりっとした玉子をほおばりつつ、三つ葉とゆずの香りがきいたさわやかなだしを流し込む。もう至福のときでした~。
テーブルに置かれた小さな壷には名古屋ならではの薬味「八丁味噌」が。こちらをつけて食べるおでんがまた絶品。そのままでももちろんおいしい鶏だしに溶かすとまた味の変化が楽しめますよ♪
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一食の価値あり。
いかがでしたか?冬の定番グルメのおでんでも、またひと味も、ふた味も違った楽しみ方ができる「鶏だしおでん さもん」。寒空の中目黒高架下で、おでん鍋を囲んであったまっていきませんか?
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