岐阜には歴史ある建物をうまく利用した古民家カフェがたくさんあり、中には築100年を超える建物も。そこでお茶をいただくと、なぜかほっこりと落ち着く感じがするから不思議です。今回はその中から、特に景観の良い3店と、そこでいただけるモーニングやランチメニューをご紹介します。
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築100余年の古民家でいただく名物のおだんごモーニング「湊珈琲」
岐阜市鏡島の中山道沿いにある「湊珈琲」は、大正2年に建てられた元製糸工場兼住宅を改装したカフェです。建物の大部分は当時のまま、ほとんど手が加えられていないのも特徴。昔使われていた箱階段やタンスなどがそのまま店内にあり、歴史を感じることができます。
岐阜市景観奨励賞も受賞した建物を用いた「湊珈琲」
そんなカフェのメニューの中で、特に話題になっているのが色鮮やかなおだんご。みたらし・おぐら・いそべ・五平餅風など定番の味のほかに、季節ごとにさくらあんや紀州梅あん、チョコレートなどのラインナップも追加され、常時10種類ほどを用意。ずらりと並べて鮮やかなおだんごを撮影する人も多いです。
2種類のあんを選ぶことができるおだんごモーニング(ドリンク代+260円/税込)
そんな人気のおだんごはモーニングでもいただくことができます。モーニングではドリンク代+260円で好き味のおだんごを2種類選ぶことが可能。サラダとゆでたまごが付き、気軽に人気商品を楽しめます。その他にもトースト、甘味3種類と、モーニングのラインナップは豊富。風情ある建物の中で、朝の時間をゆっくり過ごしてみるのはいかがでしょうか。
もりだくさんのあんこ
小上がりになった部屋には囲炉裏などもあり風情たっぷり
周辺の予約制駐車場
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大正初期に建てられた和の空間が広がる古民家でモーニング「美濃のまほろば ゴールドワン」
「美濃のまほろば ゴールドワン」は、岐阜県本巣市にある古民家カフェです。奥には何部屋も続いていたり年代物の屏風があったりと、豪華な造りになっているのも特徴です。店は一見すると普通の民家にも見えますが、お屋敷の門をくぐって進んでいくとカフェとして使われている古民家が現れます。
特別な手を加えず、古民家をそのままカフェにした「美濃のまほろば ゴールドワン」
「美濃のまほろば ゴールドワン」は、岐阜県本巣市にある古民家カフェです。奥には何部屋も続いていたり年代物の屏風があったりと、豪華な造りになっているのも特徴です。店は一見すると普通の民家にも見えますが、お屋敷の門をくぐって進んでいくとカフェとして使われている古民家が現れます。
種類たっぷりの豪華なモーニングサービス500円(税込)~
モーニングの内容も豪華。ドリンクを注文すると、あわせて自家製パン・茶わん蒸し・マカロニサラダ・野菜サラダ・ゼリーなどが提供されます。もっちりとした食感に、少し塩気が効いた自家製パンは人気の一品。また、こちらのお店のオーナーはなんとインド出身!メニューにはブレンドコーヒーのほかにチャイもあるので、スパイスが効いた一杯を注文してみるのもおすすめです。
店の中央部にある吹き抜けは家の中の「気」が通る場所と言われるスポット
日本庭園や江戸時代の調度品、アンティーク家具などがあり、とにかく風情がたっぷのこちらのカフェ。店内では、琴などの和楽器を中心としたコンサートや各種教室などが定期的に開催されています。カフェの中はとても広く見学も自由。モーニングを食べた後、時間があればゆっくり見て回るのも楽しいですよ。
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歴史好きの店主がもてなす古民家カフェ「茶人(ちゃっと)」でいただくユニークなメニュー
岐阜公園のすぐ近くにある「カフェ茶人(ちゃっと)」。岐阜城や長良川の鵜飼などの観光をした際にも訪れやすいお店です。築約100年の古民家を改装し、雰囲気の良い中庭も楽しむことができる町屋スタイルのお店です。ご夫婦で営んでいるこちらのお店。店名になっている「茶人(ちゃっと)」には3つの意味が。「お茶を楽しむ人」という意味のほかに、英語の「Chat=おしゃべり」、「ちゃっと」=岐阜弁で「急いで」という意味があり、居心地の良い空間を作り出したいという、思いが込められています。
岐阜公園・歴史博物館のバス停の目の前にある「茶人」
こちらのお店のおすすめは、こだわりのブレンドコーヒーやスペシャルティコーヒーです。コーヒーには「光秀(定番ブレンド)」「信長(気まぐれブレンド)」「道三(完熟グルメブレンド)」と、岐阜にゆかりのある三武将の名前が付けられているのが楽しいですね。紅茶には「煕子(ひろこ・光秀の正室)」、ココアには「ガラシャ(細川忠興の正室)」など、武将たちの正室の名前が付けられています。
定番ブレンドの「光秀」(450円/税込)・新メニューのクリームチーズ入りのシフォンケーキ「あけち~ず(明智~ズ)」(350円/税込)も必見
また、お店のロゴには明智光秀の家紋と言われている「水色桔梗華」が使われるなど、店主の歴史好きが随所に感じられます。2020年1月からは明智光秀が主人公の大河ドラマ『麒麟がくる』がはじまることもあり、注目度が上がっているそう。
「モ~やわらか飛騨牛スジ肉カレー」(800円/税込)・「手打ち飛騨荘川もりそば」(並盛700円/税込)
「手打ち飛騨荘川もりそば」、「ちょっと憎(肉)らしい飛騨牛100%ハンバーグロコモコ」など、岐阜らしい食材を使い、これまたユニークな名前が付いたランチをいただけるのも特徴。器には土岐市の陶芸家による織部焼が使われており、まさに岐阜づくしの味と雰囲気を楽しむことができるのです。落ち着く空間で温かいご夫婦のもてなしを受けながら、ほっと一息ついてみるのはいかが?
中庭を見ながら落ち着いた時間を過ごすことができる
周辺の予約制駐車場